Event report

2016.3.30

カラーコーンから世界的なハッカソンまで〜Fab Meetup Vol.27 レポート〜

桜が咲き始めた3月末の東京。春は新しい出会いと別れを意識する特別な季節ですね。この時期、送迎会に参加された方も多いのではないでしょうか? そんな送迎会ラッシュの中、FabCafeでは3/31に27回目のFab Meetupを開催しました。FabCafeにもちょっとだけ春の風が吹いたイベントの様子をレポートします。

今回プレゼンターとして登壇してくれたのは、下の4名のみなさんです。世界的なハッカソンから、作家のみなさん、そしてFabCafeからも1名。ユニークな活動を行っているプレゼンターが集まってくれました。

Slush Asia
おかだゆか(日常探検家)
片貝葉月(美術作家)
松田龍太(FabCafe Tokyo 店長)

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最初のプレゼンターは、世界的なスタートアップイベントSLUSH ASIAの柴田くん。昨年日本で始めて開催され、国内外から約3000名の起業家や投資家が集まった熱気あふれるスタートアップイベント「SLUSH」のお知らせを行ってくれました。
今年は、5月13日、14日と2日間に開催期間を拡大して実施されるSLUSH。今年はなんと、SLUSH開催の1週間前の5/6〜5/8に、「Junction」というインターナショナルなハッカソンも実施されます。SlushもJunctionも一番の特徴は、大学生だけで実施する大型イベントということ。FabCafeもメンターとしてサポートしていきます。FabCafeスタッフも、彼ら学生の行動力に驚くばかりです。 Junctionに参加したい方は、こちらをご覧ください。

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二人目のプレゼンターはカラーコーンを愛してやまない、おかだゆかさん。

この春大学を卒業した彼女は、自身がカラーコーンに着目した創作を行うようになったキッカケを思い出しながら、これまでの活動を総括していただきました。彼女が創作活動を一気に加速させるキッカケとなったのが、大学の講義で見学に行ったというFab施設。
そこで感じた可能性から、おかださんはこれまで着目していた「日常」をテーマにした作品として街にありふれたカラーコーンをハックするというプロジェクトを開始しました。

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プロジェクト名は「concomconeproject+α」。私たちの日常の中に溶け込むカラーコーンがもし突然光りだしたら。カラーコーンが私たちの動きに合わせて光り出したら。彼女の作品は、何気なく毎日を過ごす私たちの「日常」に少し違った変化を演出してくれます。
カラーコーンを使って都市をHACKすることで、誰でもが主役となり改めて街を体験することができ、人やものとのつながりをつくっていくコミュニケーション自体を考えさせてくれる、素晴らしいプレゼンテーションでした。

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三人目のプレゼンターは、美術作家の片貝葉月さん。自分の作品づくりに対する思いを、「明日見える世界が、今日と違う」という言葉で語ってくれた彼女は、ガジェットなどを中心に作品を創作しています。

この日は、先日の文化庁メディア芸術祭で、エンターテイメント部門審査委員会推薦作品に選出された「感情纏身装身具」(かんじょうてんしんそうしんぐ)について話してくれました。

感情纏身装身具とは、感情を身にまとうための装身具。普段、人間は、自分たちの内側から感情が溢れていると考えていますが、その順番を逆手にとり、装身具を身につけることで、泣いたり、笑ったり、怒ったり、いろんな感情を表現することができる装置です。(「?」と思った方はぜひこの映像を見てみてください!)

感情纏身装身具 (ダイジェスト版)/ “Accessories for Wearing Emotions” from 片貝葉月 on Vimeo.

みんなの当たり前を「問い」に変えるとても素敵な作品ですね。当日は、計21種類もあるガジェットから、数種類を実際に持ってきて展示。非常に貴重な機会となりました。

最後のプレゼンターは、FabCafe Tokyoのマネージャーの松田龍太。2012年3月のFabCafe TokyoオープンからFabCafe Tokyoの店長として4年間、デジタルものづくりができるカフェを作り続けてきた松田は、実はこの日がFabCafe Tokyoでの最終勤務日。

カフェは、レーザーカッターとコーヒーマシーンがあればできる、というわけではありません。機械を扱えるスタッフ、制作の悩みに対してアドバイスができるスタッフ、そしておいしい食事にこだわりをもつスタッフがいなければ、人を魅了するサービスは作られません。プレゼンテーションでは、FabCafeのユニークなチームを作った採用にノウハウと独自の分析方法をシェアしてくれました。

松田の分析方法は、
1.「この人に謝られたら許せるかどうか」を見極める。(許せると思ったらOK!)
2.服の色がカラフルかどうか。(服の色がお店の雰囲気にあってるとOK!)
3. 嘘をついていないかどうか。(面談のときに嘘を見破る技を使っていたそう)

4年間のチーム作りによって培った、FabCafeの他メンバーも知らない松田のテクニックでした。多くのスタッフに愛された店長の今後の活躍に期待です。


今回のTHE OYATSUはvol.2で登場した伊勢すえよしのお茶漬け。あんこと雛あられを揚げたものに伊勢名産のかぶせ茶を使ったおやつなお茶漬けです。参加者にも好評でしたよ。次回のオヤツもお楽しみに。

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  • FabCafe編集部

    FabCafe PRチームを中心に作成した記事です。

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