Column

2016.10.1

ものづくりの幅をひろげる「UVプリンター」を活用しよう!データの作り方のコツをご紹介

FabCafe編集部

【2019.2.24 update】

こんにちは!FabCafe TOKYO スタッフです。前回はUVプリンターの使い方について、iPhoneケースへの加工を例にご紹介しました。今回は、UVプリンターのデータの作り方のコツを、実際に印刷するとどうなるのかのサンプルも含めてご紹介します。

前回のおさらい

  • UVプリンターの加工には、素材のアウトラインのデータが必要
  • インクの種類ごとにレイヤーを分けてデータを作成する

↑素材のアウトラインのデータです。なお、データは全て実寸で作成します。

↑これはCMYKのカラーのデータです。今回は素材の右下に加工する配置になっています。

↑白のデータです。マシュマロ君の部分は白にしたいので、レイヤーを分けてデータを作成します。

↑最後の仕上げにクリアインクをイラスト部分の全体にのせようとすると、このようなデータになります。

以上の内容は、vol.1の記事で詳しく説明していますのでよければご覧くださいね。

今回はここから、UVプリンター用のデータについて、サンプルと一緒にもっと詳しく紹介していきます!

【1】印刷のスピードは、アートボードサイズに依存する!

透明のアクリルにUVプリンターでプリントした3つのデータです。 左から、赤一色の文字データ、赤と灰色を使った文字データ、背景を黄色にした赤一色の文字データが並んでいますが、加工にかかる時間は全て同じです。

なぜならUVプリンターで印刷をするのにかかる時間が、アートボードのサイズに依存するから!

なので極端な話、このようなデータでもかかる時間は上の3つと同じなのです。

【2】色は重ねれば重ねるほど、濃さと厚みを出すことができる!

通常のプリンターと違って、UVプリンターは何回印刷をするかが非常にポイントとなります。印刷を重ねることで色は濃くはっきりとなり、硬化したインク自体が重なり合うので、厚みを出していくことが可能です。

上の写真はそれぞれ左から、1回印刷、2回印刷、3回印刷の順番で並んでいます。だんだんと濃くなっていく様子がよくわかりますね。

【3】カラーの印刷でも、白を使うことで色を鮮明にできる!

カラーだけのデータの際にも、白を使うことがあります。下地として、カラーデータを印刷する前に、白色を印刷しておくのです。これは色をはっきりと表現したいときに、とっても役に立ちます。

左が透明アクリルにそのまま黄色を印刷したもので、右は白を1回印刷してから黄色をのせたものになります。下に白があることで色が透過しないので、はっきりと見えるようになります。

こちらは、赤いアクリルに黄色の文字を印刷したものです。左は背景の赤に負けて色がほとんど見えなくなってしまいました。左は白で下地をつくってあったので、はっきりと黄色がプリントできています。

このように、もとの色が濃い素材に対して加工をするときには、白を先にプリントするのがオススメです!

さあ、UVプリンターを使ってみよう!

このように、データの作り方のポイントを抑えることで、より理想の加工をすることが可能になります。みなさんもFabCafeのUVプリンターを使って、お気に入りのアイテムをFabしてみませんか?

FabCafe TOKYOではUVプリンターをご利用いただくことができます。
UVプリンターの予約はこちらから

Author

  • FabCafe編集部

    FabCafe PRチームを中心に作成した記事です。

    この記事に関するご意見やご感想は、ぜひお気軽にこちらからお寄せください。
    お問い合わせフォーム

    FabCafe PRチームを中心に作成した記事です。

    この記事に関するご意見やご感想は、ぜひお気軽にこちらからお寄せください。
    お問い合わせフォーム

FabCafe Newsletter

新しいTechとクリエイティブのトレンド、
FabCafeで開催されるイベントの情報をお伝えします。

FabCafeのビジネスサービス

企業の枠をこえて商品・サービスをともに作り上げていく
FabCafeのオープンイノベーション