Column
2016.1.24
FabCafe Hida 編集部
先日の1月23日、GizmodeやLifehackerなど刺激的な情報を発信するウェブメディアを運営するメディアジーンさんが、現在取り組んでいる「オフィス改造計画」のために、飛騨の広葉樹を活用されるということで、デザインを担当されているトレイルヘッズのチームの皆さんと共に飛騨を訪れました。
まずは、丸太が板になる工程を見学します。
ちなみに、おがくずは、地元の酪農家さんが引き取って牛の寝床にします。国産材だから牛も人も安心。
様々な広葉樹の一枚板コレクションに一同一気にアガる様子。
立派なケヤキ。
これはトチ。
ピンク色のサクラ。
これはキツツキがあけた穴。穴が開いているから、売れないそう(本当は珍しいものだから、売らない)。
でも、今回のお目当ては、これらの立派な一枚板ではありません。地元材を丸太から製材している製材所ならではの、幅や長さが不揃いの半端な木材を「編集」して、家具や内装材をつくる、のが今回のテーマなのです。
メディアジーンさん向けに、普段は、安く譲ったり、燃料にしたりする木材をストックしておいてもらったのです。
いまはトチの端材が多くありました。トチは広葉樹の中では柔らかめの材。大きく成長する木なので、昔から1枚板テーブルなどに使われてきました。ケヤキと並ぶ日本の代表的な木として有名です。通常は、白い色の材が好まれ、そうでないものは価値が下がります。
いろいろな端材を確認します。
燃料用の小さな端材も何かに使えないか・・・。アイデアワークショップin製材所。
大きな丸太からインスピレーションを受けたり。
かわいらしい木材の断面を撮影。
次に皆がいっせいに撮影をはじめたのは・・・
桟木(さんぎ)の山。木材を乾燥させる時に間に渡す細い角材です。売り物ではないのですが・・・、オフィスの何かに使えそう。
ついでに、足場板や野地板もチェックします。
寒空の下、木のことを学び、使い道を考えながら、2時間弱もみて回りました。
早速その場で、調達可能な材の確認と打ち合わせ。
その後、FabCafe Hidaで具体的なアイデア出しとデザインの打合せ。通常は流通しないような木材をクリエイティブの力で素敵な家具にできないか?ー試行錯誤の3時間。
ありがとうございました!皆さんの好奇心とクリエイティビティに刺激を受けました。ヒダクマではアイデアが形になるように、材料の調達や加工のサポートを行います。
飛騨の木材が渋谷のオフィスでどんなふうに素敵に変身したのかは、またレポートします。お楽しみに!
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