Event report

2018.3.24

東京「TRUNK(HOTEL)」に出張WSへ行って来ました!

FabCafe Hida 編集部

Hida

FabCafeの広葉樹お箸キット
観光で立ち寄った際のお土産として、家族みんなで使えるお箸をみんなで手作り、
いつもお世話になっている親御さんへのプレゼントや
旦那様へのサプライズにこっそり製作…などこれまで様々なシーンでつくられてきました。

今回はこのお箸キットを持って東京・TRUNK(HOTEL)さんの、

結婚式前後の2人のライフスタイルにつながる新たな学びと成長のある結婚式、

二人の「理想の夫婦生活」実現のための様々なワークショップの中から
飛騨の木材を使ったマイ箸作りワークショップ講師としてお招きいただきました!

今回はそのお箸WSの様子をFabCafeスタッフ堀之内がご紹介します!


今回は6組、12名のご夫婦にお集まりいただきました!
お箸作りは以下の工程で製作します。
・飛騨から運んで来た7種類の広葉樹の中から好きな木を選びます。
FabCafeの広葉樹お箸キットを使ってお箸の形に加工

 カンナで削って整形→自分の手に合う大きさにカット→
紙やすりで整え、表面をさらにツルツル滑らかに→オイル仕上げ→完成!

全ての工程で1時間〜2時間ほどで完成します!

お箸を選ぶ
7種類の広葉樹(飛騨・岐阜県の県産材)の中から
予めお箸に加工しやすいように、角棒に加工してあるお箸のもととなる木を選びます。

今回は7種類の広葉樹お持ちしました!
それぞれの木が持つ特徴 硬さや重み、香りや、色 手触り、
同じ木でも木目が真っ直ぐなものや少し曲がっているもの
実際に手にとって香りを嗅いで…
五感で確かめながらこれから二人の生活に寄り添うお箸を選びます。

水にも強くて木目が凛々しい、しっかりとした重みのある楢の木
ピンク色が可愛らしく経年変化による色の変化が楽しめる桜の木
艶やかな木目がひときわ目を引く、白くて高貴な印象の楓の木
などなど木によって様々な特徴があり、どれも選び難いです!

お気に入りの木が見つかったら今度はカンナを使ってお箸の形に成形します。

お箸を削る
“FabCafeHIdaのお箸キット”に先ほど選んでいただいたお箸のもとをセッティング、
カンナを使ってご自分の手で一本ずつ削ります。

キットに装着されている 治具と呼ばれれる型にはめて、削ると…あっという間にお箸の形に仕上がります!

ちなみにこの治具はFabCafeHidaの熟練木工房スタッフ浅岡のお手製!
治具は職人が作りたいものに合わせていつも同じ寸法で製作、作業効率を一定にできるように職人自ら作成しています。

こちらの治具にはカンナがけのコツや、定規もついているので、これ一つでお箸作りのノウハウが習得できてしまいます!

それぞれのご夫婦に1組のお箸キットをご用意!お二人で交代に使います。

カンナを掛けやすいように、治具を一人が抑えて。

自分で手をかけて、少しずつお箸の形になっていく様子が愛おしいですね。

二人の記念に写真を撮る方も沢山いらっしゃいました。結婚式の披露宴に使用される方も!

カンナの使い方が慣れてくる頃にはふと会場に静けさが、皆さんとても真剣に作業されています。

うまく削ることが出来ると手触りもよく、ツルツルのお箸に仕上がります!

お箸をノコギリでカット
自分の手の大きさにぴったりなお箸の長さにカットしていきます。


お箸を使うときになんだか掴みにくい、扱いづらいなと感じたことはないでしょうか?
その原因の一つはお箸の長さなのかもしれません。

実は自分の手の大きさにぴったりのお箸の長さが存在します!
それが一咫半と言われる長さで、お箸キットに付いている定規で測ってノコギリでカット。

お互いの手の長さを測って。

紙やすりで磨く

お箸作りの一番楽しいところ!紙やすりで形を整えていきます。


この作業では口当たりの決め手ともなるお箸の先部分の形を作ります。

例えば、ご飯好きな方はお米がひとつぶ一粒摘めそうな形になるように先端を尖らせるように磨いて、
麺が好きな方はお箸の先端の角を残すと、掴む時の滑り止めに!

実際に何かを摘んでいる様子をイメージするのもいいですね。

お箸の頭の形も遊べます、丸く温かみのある形や、シャープなカクカクを残しても素敵です。
頭の形を二人で揃えると一気に夫婦箸らしさが!


「いい匂いがする〜!」
紙やすりを使って作業しているとどこからか声が、

桜の木を紙やすりで整えていると本当に甘酸っぱいような香りがします、
実際に木からでるフィトンチットという物質には癒しの効果もあるんですよ。

最後にオイルで仕上げ
形が決まったら、最後はオイルで拭き仕上げ!


カトラリー用のオイル(スプーンやカッティングボードなど、口に入れる食器用に調整されオイル)を使って仕上げていきます。

オイルを塗ると色が一気に華やかに!木の細胞にオイルを染み込んで光輝きだします。
見た目が綺麗になるだけではなく、オイルを染み込ませることで

毎回洗う度にオイルが水や汚れを弾いて長持ちするお箸になります。

そして…

完成!!!

お疲れ様でした!

今回は多くの方がケヤキを選ばれていました!
実は東京、渋谷区のシンボルツリーはケヤキなんだそう。
ちなみにTRUNK(HOTEL)の3階、披露宴会場の名前もKEYAKIでした!
(ケヤキを持って来てよかった!!)

今回、結婚という節目の時期、大切に丁寧に仕上げていく結婚式〜準備期間、そして二人の新たなスタートに向かう時として、
TRUNK(HOTEL)さん「結婚式前後の2人のライフスタイルにつながる新たな学びと成長のためのWS」としてこの度お集まりいただきありがとうございました!

この大切なひとときの様子やほのかな緊張感が、丁寧な手の運び方や道具の扱う姿勢など、そのまま皆さんの作られたお箸に映し出されていたように感じました。
本当にどれも素敵な夫婦箸に仕上がっており、スタッフ一同感動しました!

ちなみに今回作っていただいたお箸は、市販のお箸に使われるアクリル樹脂コーティングではなく、木の素地にオイルを染み込ませて仕上げたものですので、
例えば実際にお箸を使ってみて、口当たりが気になる時は紙やすりを使って整え直すこともできます。(なんだか夫婦生活にも似ていますね!)
そして、ご家庭にあるオリーブオイルなどで時々、拭き整えてあげると洗う度の水汚れを防ぎ長くお使いいただけます。

お帰りの際に「このお箸でなに食べよっか!」そんな会話が聞こえてきました、
これからも長くお二人に寄り添うお箸となればうれしいです。

今度はぜひ飛騨にも遊びにいらしてくださいね!

FabCafe hida
今回のお箸WS以外にも
飛騨の匠の技術やデジタルファブリケーションを使用したものづくり体験の”Fab”と
地元の素材を使ったフードやドリンクを楽しめる”Cafe”が楽しめるお店。
FabCafe HIda HPさらに、築100年の酒蔵を改装した木工場では
様々なプランと飛騨の広葉樹の中から見て触って選んで、職人と製作する滞在製作も行なっています!
株式会社 飛騨の森でクマは踊る HP

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