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京都工芸研究会presents「工芸な人々」Vol.2〜京都の工芸の「これまで」と「これから」前編〜

  • #開催終了

京都の伝統産業における「これまで」と「これから」について,作り手の個性や直面している課題,職業観を知っていただくオープンな座談会

2019.12.4 (水)  UTC+09:00

18:20 – 21:00

FabCafe MTRL (FabCafe Tokyo 2F) | Google mapで開く

80名

500円 (1drink include)

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開催終了

概要

京都工芸研究会では今年2月にトークセッション「工芸な人々」と題して,作り手の個性や直面している課題や職業観などを広く一般の方々に知っていただく会を開催し,多くの方にご参加いただき,好評をいただきました。
その第2弾として,京都の工芸の「これまで」と「これから」ついて,技術と材料・販路(売り方)・人材を軸に,飛び入り発言歓迎の座談会を開催いたします。
京都の伝統工芸の作り手たちが一堂に会し,伝統産業に特有の職業観やシリアスな課題,あるあるな話,ここだけの話など“職人目線の工芸”をオープンに語り合い,業界の魅力をお伝えします。

 

企画趣旨

モノだけを売買する時代を越えて,作り手や売り手とのコミュニケーションに価値を見出す経済が増えてきました。しかし伝統工芸職人というキーワードからは「作務衣姿で,口下手で,気難しいカタブツ」といった,近寄りがたい後ろ姿をイメージされる方も少なくないのではないでしょうか。

ステレオタイプな人物像は「〇〇な人」と簡便に分類できる一方で,その分野が秘めた複雑な魅力をより深く味わう機会を遠ざけてしまうかもしれません。

京都工芸研究会は,京都を代表する伝統工芸の作り手や関連業者が参加し異業種交流を行っている団体です。トークセッション「工芸な人々」は,金属工芸・陶芸・竹工芸・漆芸などの様々な工芸ジャンルの作り手が集います。今まで背中で語っていた作り手が真正面から「工芸」を語り合います。誌面や映像では見られない作り手の生の声をお届けすることで,センスとテクニックだけでは語りつくせない切り口から滲み出る,京都の工芸の「滋味」を感じていただければと思います。

今回の企画では,工芸を語る上でどうしても外せないキーワード<技術と材料><販路(売り方)><人材>を軸に,作り手と参加者の皆さんと「京都の工芸」の「これまで」と「これから」を語り合います。

ぜひご参加ください。

タイムテーブル

18:00 開場
18:20 開演・挨拶
18:30 前半
19:10 ミニ質問タイム
19:15 ~休憩
19:25 後半
20:05 質問タイム
20:20 交流会

 

こんな人におすすめ

・伝統産業従事者
・伝統工芸の作り手とのコミュニケーションに興味のある方
・素材/メーカー企業のデザイン及び開発担当部署の方
・ライフサイクルの長い商品開発に興味のある方
・成熟産業の今後の動向に興味のある方
・工芸への進路を検討している学生

登壇者

京都工芸研究会会員(伝統産業従事者)を中心に、ゲストスピーカーやご来場のお客様と座談会形式のフリーディスカッションを予定しています。

大塚正洋(竹工芸)

1947年 京都生まれ
高校卒業後浪人生活 悪友に恵まれ鈴鹿通い
家業を手伝い資金稼ぎ
そのまま家業に就職
父親である社長の急逝により家業を引き継ぎ現在に至る。
東洋竹工株式会社 取締役会長
京都工芸研究会委員長 京都竹工芸協同組合理事 京都府竹産業振興連合会理事
全国竹産業連合会常任理事 竹文化振興協会

細川 秀章(竹工房 喜節)

1974年東京都出身。東京の印刷会社に11年間勤務。
会社組織の中での仕事に疑問を持ち始めたところから、仕事に対するやりがいと自分の長所を活かせる道を模索する中で伝統工芸の世界に魅力を感じるようになり、京都にある伝統工芸専門学校(現:大学校)への入学を31歳で決意する。
学校での2年間で竹工芸の基礎的な技術を学び卒業するが、斜陽産業である伝統工芸界の中で京都の竹業界も就職先や弟子入り先が無く、やむを得ず独立開業の道を選ぶ。
仕事としての地盤がない中で、竹工芸の実演の仕事と週2日ほどのアルバイトで生計を立てながら商売の柱を確立すべく商品開発を続け、独立3年目に発表した独自の竹籠バッグが注目を集めるようになる。竹工房喜節を開設したのちにも様々なタイプの竹籠バッグを展開し、現在に至る。
竹工芸(編組)一級技能士。京もの認定工芸士(京竹工芸)

細川 秀章

松田 聖(錺屋松田 八代目)

1961年 京都市生まれ
学生時代、自分の居場所探しにユースホステル部で全国を旅する。ホテルのウェイター、旅館住み込み、材木屋、郵便局など様々なアルバイトを経験して卒業後は家業を継ぎ、現職に至る。
 (幼少期より家業の手伝いでお小遣いを貰ったことが進路選択に影響)
甲子園でジャイアンツの3塁側アルプス応援団。(旗振り)
錺金具全般、文化財の修復及び復元(二条城襖引手・祇園祭錺金具修復・琉球尚家の資料等)に携わる。
京都工芸研究会副委員長、京都金属工芸協同組合副理事長、伝統技術伝承者協会(選定保存技術団体)理事、龍村美術織物染色技術保存団体(京都府選定保存技術団体山鉾屋台懸装品)
松田 聖

小泉武寛(金属工芸)

1945年 京都生まれ。
学生時代から家業の青銅器鋳造に従事し先祖伝来の技術を継承する一方、近代的な美術工芸品作りにも取り組む。東京都水天宮の子宝犬像、大阪府お初天神の曾根崎心中慰霊像、岡山県最上稲荷の大龍像などを制作。古代青銅器製作法の研究者としての顔も持ち、銅鐸復元の第一人者として評価を得る。博物館や学校で鋳造体験指導を行うなど、工芸家として幅広く活躍している。
平成30年度現代の名工表彰受賞

小野 真嗣/増田 あゆみ

小野 真嗣
1948年京都生まれ。父は将棋指しの極道、末っ子の長男として生まれる。
働きながら定時制高校に通い、25歳ふとしたご縁で伝統産業界に入ってから象嵌一筋、波乱万丈の45年。梨地風地模様という独自の技法を編み出し、常に新しい何かを模索中。
生涯現役、ヘンコな70歳。
※写真左

増田 あゆみ
1983年広島生まれ。幼少期より絵を描いて過ごす。某芸術系高校卒業後、京都の某芸術系大学にてグラフィックデザインを学ぶも、伝統産業の人に惹かれ、25歳から金属工芸の業界へ。現在師匠の元で金属の立体造形物への表面装飾などに携わる。
ヘンコな70歳と師弟関係10周年、現在進行形で、日々精進。
※写真右

小野 真嗣/増田 あゆみ

京谷 美香(晋六窯)

京都生まれ。
銀行員を経て、 京都府立陶工職業訓練校図案科を修了、家業の晋六陶房にて陶芸に従事。
作陶グループ『職器流』を結成 以後毎年作品展を開催。
1995年、第50回記念姫路市美術展入選。
2001年法人化、インターネットサイト「晋六陶芸館へようこそ!」を開設。
2005年、オンラインショップをオープン。
京都工芸美術作家協会会員。

京谷 美香

谷口哲也(陶芸)

「陶泉」四代目。立命館大学理工学部土木工学科卒業
茶道裏千家流、華道御幸流(華名 谷口溪月)修得。
好きな事
山野草と椿を育てる。
ショーウインドー・ウォッチング。
心がけている事
群れない、媚びない、頼らない。
気になっている事
気分よく一人で飲める居酒屋探し。

西村毅(漆芸)

1961 生まれ
2009 株式会社象彦代表取締役社長に就任
日本国内における漆器需要の激減を背景に「顧客を海外に求める」ため1999年より海外の市場調査を開始。漆はジャパンと呼ばれるほど海外では知られていると思っていたが、全くと言っていいほど知られていない技術であることを痛感し、京漆器の技術はオートクチュール的な品に用いるべき技術であると考えて3年にわたりコラボレーション先を求めた。2007年仏の彫刻家ミシェルオディアール氏とのコラボレーションによる彫刻と漆芸の万年筆を発表。2009年iPone3Gの蒔絵を施したカバーを発表しMost luxury iPhone cover 10のひとつとして世界のブランドと一緒にネットで紹介される。2010年スイスの葉巻メーカーDavidoffとともに蒔絵のヒューミダー(葉巻の収納箱)を発表。2010年から2012年の3年間スイスの時計メーカーVacheron Constantinのメティエダールシリーズとして蒔絵の文字盤の腕時計をスイスで発表。2014年マレーシアのピューターメーカーRoyal Selangorとともにピューターに蒔絵を施した「昇鯉」シリーズをクアラルンプール・シンガポール・京都・東京で発表。2017年よりR・Sandersonとともに靴の装飾品を製作・香港・台北で発表し現在に至っている。

 

問い合わせ先

お問合せ、ご相談は下記までお願いします。
https://www.facebook.com/kyotonokougei/

[協力] FabCafe Kyoto

Information

日時

2019.12.4 (水) 18:20 – 21:00 UTC+09:00

会場

FabCafe MTRL (FabCafe Tokyo 2F)
東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア2F

京王井の頭線 神泉駅 南口 徒歩3分
JR 渋谷駅 徒歩10分

Tel.03-6416-9190

Google mapで開く

参加費

500円 (1drink include)

定員

80名

開催終了

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