Event report
2017.6.1
FabCafe編集部
2017年5月20日(土)にFabCafeでチョップドサラダづくりワークショップを開催しました。 講師に話題のサラダデリバリー専門店「サラド」の細井優さんと「かつのりな農園」の鈴木さん夫妻をお招きし、美味しいサラダ・野菜のバックグラウンドを紐解きながら、 参加者のみなさんとチョップドサラダを作りました!参加者自らがつくるオリジナルサラダづくりワークショップの様子をFabCafeのよこやまがレポートします。
私たちは”サラダ難民”!?
イベントではまず、「サラド」の誕生に至るまでの経緯を代表の細井さんからお話いただきました。
その中で印象に残ったキーワードのひとつに、”僕らは東京でサラダ難民に(なっている)”ということばがあります。 つまり、いざ健康的な食生活を心掛けようと思ったときに、現代の私たちの日常的ににおいては健康的な食事を満足いくように摂れる環境がなかなか手に入らないのです。
たしかに、忙しい仕事の合間に選べる食事の選択肢って、限られていますよね。 安心・安全で、スピーディーに手に入り、毎日美味しく食べられて、お腹も一杯になれる食事…しかもそれが健康的なサラダだったら。うん、是非食べてみたい!
サラドさんはデリバリー専門店として、前日に注文すれば翌日のランチタイムには必ず届くようになっています。そんな都会のライフスタイルに合わせたサービス提案も魅力的ですね。
イベント冒頭から、我々東京のオフィスワーカーの生き方を問われたようで胸に刺さりました。私たちの働き方に寄り添う形で健康志向な食文化形成を志す「サラド」さんの在り方はとても興味深いです。
子供にも動物にも大人気、味の濃い無農薬野菜
そんな「サラド」のサラダを支える「かつのりな農園」さんは、千葉県山武市にある200年続く伝統の専業農家さん。
サラドさんのサラダに欠かせない野菜を毎日届けています。また今回のワークショップのために、フリルレタスとカラフル人参(なんとプランターで土ごと!)など、たくさんのお野菜を用意してくださいました。 野菜は普段食べているのに、土の匂いや質感ってあまり触れる機会がないんですよね。
「かつのりな農園」の鈴木さんの奥様は、嫁入りと同時に農業に携わるようになって、形や大きさが出荷規定外のために廃棄される野菜の量に驚かれたそうです。一体どれくらいの量なのでしょう…想像がつきません。そんな不揃いだけど美味しいお野菜たちも、身体に優しいお菓子やジュースとして生まれ変わっているそうです。
無農薬で育て上げられたお野菜に、土から出したてのレタスに人参。今回のワークショップではこの後そのままサラダとして食べられるので、贅沢な気持ちになります。
いざ、サラダづくり!
野菜のお話を聞いたあとは、いよいよサラダづくりの始まりです! 22種類ものお野菜やトッピングのお肉、豆、穀物、フルーツがずらりと並んでいます。
「サラド」さん特製ドレッシングも4種類!スイートアンドスパイシー、クラシックシーザー、トマトコンソメ、ヴィネグレット。 ワークショップでは、参加者のみなさんに4グループに分かれて頂き、チームでサラダの方向性を決めていきました。
メッザルーナを使って野菜をチョップ
まずは、メインになる葉物野菜の割合を考え、自分たちでチョップ!していきます。
その際に使うのがメッザルーナという包丁。メッザルーナとは、弓形の大きな刃に持ち手の付いたナイフで、イタリア生まれの包丁だそう。mezza(半)+luna(月)=mezzalunaはつまり、(半月)を意味するんですね。
今回実際にチョップするのは、ロメインレタス、フリルレタス、ほうれん草の3種類。 4人前でこの量の葉物をまとめて刻んでいくのですが、意外と力とコツのいる作業。右、左と刃をゆらゆら動かしながら、少しずつ前へ進んでチョップしていきます。葉を押しつぶすのではなく、ザクッザクッとカットしていくのが美味しさの秘訣。 みなさんコツを掴むまで結構集中してチャレンジしてらっしゃいました!
大きなリーフたちが、ここまで細かくなりました。 細かいけれどふんわりしていて、みなさん上手にチョップできたのではないでしょうか?
次はサラドさんのスタッフからアドバイスを聞きつつ、トッピングになるお肉や具材5種類とその量を決めていきます。
チョップしたベースの葉野菜に対して、まずは鶏肉の味(ケイジャンor塩orひき肉)を決めます。 続いて様々な野菜を、彩りや食感などの出来上がりを想像しながら組み合わせていきます。 その他には、豆や穀物、ベーコンや玉子などがあり、選び方次第でいくらでも違うメニューが作れてしまいそうですね! アクセントにリンゴかオレンジを加えても印象ががらりと変わりそうです。
ドレッシング選びも楽しそうですね!
それにしても、私はチョップドサラダというと”色んな野菜を大きな包丁で切り刻んだサラダ”を漠然と想像していたのですが、ベースの葉野菜以外は、食材に合わせて丁寧にカットされていて、しっかりと手間がかかっています。
そんな行程を経て、すべての食材がボウルに入りました。 あとはドレッシングで和えるだけ!
そして、ここでポイント。サラドのサラダにはこんな注意書きがあります。「ドレッシングを50回以上しっかり混ぜて、スプーンでお召し上がりください。」そう、サラダとドレッシングをとにかくしっかり絡めて頬張るのがサラド流なのです。
みんなで混ぜ混ぜ。この時間もまた食欲をそそりますね。
それにしても、これだけ和えてもしんなりと潰れないこのサラダ。 ”メインになるサラダ”と謳うだけあって、ボリューム感があります。
みんなで試食会!
最終的に、4チームとも個性豊かなオリジナルサラダが完成しました!
アボカド、パプリカ、レッドキドニーなどの入った彩り重視派。キヌア、アボカド、オリーブなど、美容にも良さそうなサラダ。ひき肉にリンゴ、玉子、などをシーザードレッシングでいただく、通称「わんぱくサラダ」。トマト、大根、オレンジなど食感重視派。みなさん思い思いのサラダをデザインされました。
試食会では、最初はチーム内で試食をしていたみなさんも、次第に他のチームのテーブルへ食べ歩き。参加者もスタッフも関係なく、みんなで楽しくテーブルを囲みました!それぞれまったく違う仕上がりで、組み合わせ次第であらゆるサラダができるのではと、可能性を感じられるワークショップとなりました。
知って、作って、食べて美味しい
とにかくみなさんの笑顔が印象的だった今回のワークショップ。
「サラド」さんや「かつのりな農園」さんのお話は勿論のこと、土の匂いを嗅ぎ、野菜の彩りやドレッシングの香りからサラダの完成をイメージしてみたり、五感を刺激するサラダづくりの体験ができました。
そして、サラダの様々な味わいの可能性が見えたからこそ「サラド」さんの提供する完成されたサラダについても気になってきました。栄養士さんやシェフの組み立てるレシピの秘密も、今度は聞けたりしないかな…なんて、ついつい欲が出てしまいます。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!
FabCafe Open Kitchenから始まる”コンヴィヴィアリテ”
コンヴィヴィアリテ(Convivialite)とは、フランス語で「食を通して喜びを分かち合う」ことを意味します。
FabCafeでは、キッチンから始まるフードコミュニティをつくっています。キッチン企画として、今後も「食」を通した新しい企画を継続して行っていきます。様々なイベントを通して、体系的に「食」を学んで味わいましょう。 第2弾もご期待くださいね!
コンヴィヴィアリテでは、FabCafeとコラボレーションして、企画ご一緒できる方を探しています。「食を通して喜びを分かち合う」をテーマに、勉強会、ワークショップを企画しています。
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FabCafe編集部
FabCafe PRチームを中心に作成した記事です。
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