ドクロのカメラに、便利なメガネ、怪獣体験ができちゃう装置をわずか数日で。3Dプリンターで既製品をHackするメイカソンって??【Ready Make-a-thon レポート前編】

 

写真が撮影できるドクロのアクセサリー、花粉症でも快適メガネ生活が送れるアタッチメント、「ただいま!」と押すと撮影できるドア掛けカメラ、怪獣の視界が体験できる謎の装置…。

 

なにこれ、未来のひみつ道具? いいえ、このユニークなアイデアはすべて、既製品と3Dプリンター技術を組み合わせて形にした実際のモノです。しかも、制作期間はわずか数日! 見慣れた日用品から驚きの体験を生み出した、クリエイターによる熱い熱いメイカソン(※)の様子をレポートします。

※メイカソン(Make-a-thon)=「Make(つくる)」+「Marathon(マラソン)」。 短時間で集まり、意見を出し合い、実際にプロトタイプを作ってみるイベントのこと。

 

国内外のクリエイターが参加! TOPPAN × loftwork “Ready Make-a-thon”

2015年4月4日・4月25日の2日間、“既製品の形状をHack“するメイカソン「TOPPAN × loftwork Ready Make-a-thon」が開催されました。

 

20150404_TOPPAN_make-a-thon ▲建築、プロダクト、ジュエリー、インテリア等、多様な分野のクリエイターが集合。東京会場だけでなく、スペイン、台湾、タイからもオンライン参加し、国内外23名のクリエイターによるメイカソンとなりました。

 

「モノ・メディアの未来をクリエイターと一緒に考えたい」

 

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ところで、今回の「Ready Make-a-thon」の主催は、凸版印刷株式会社。なぜ印刷会社がメイカソンを? と不思議に思われるかもしれませんが、田邉集さん(凸版印刷株式会社 事業開発・研究本部 事業開発センター)がとてもわかりやすく、ワクワクする開会のメッセージをくださいました。

 

「今、世界ではモノをメディア化するユニークな企画が生まれています。例えば、コカコーラ”2nd Lives”プロジェクトや、ネスカフェ”Alarm Clock”プロジェクトなどは、モノからコミュニケーションを生み出す先駆的な取り組み。デジタルファブリケーションの登場で、モノのメディア化はますます加速していくでしょう。

 

わたしたち凸版印刷は、多様なメディアを通じてお客様のメッセージを伝える、情報コミュニケーションをビジネスとしています。今回は、クリエイターの皆さんとモノ・メディアという新しいメッセージの伝え方を考えたくて企画しました。そして、もっともっとファブ社会や、オープンデザインの文化を発信し、拡げていきたいと思います!」

 

豪華なゲスト講師による心強いサポートも!

 

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また、今回、クリエイターのアイデア出しをファシリテーションし、3D制作のサポートを務めてくださったのは、t-o-f-u Creative Design Unitの西川満生さん(写真右)とサム(Park Jungsam)さん(左)。普段は、大手自動車メーカーで、コンセプトカーのデザインを手がけるプロフェッショナルのお二人。部活動的に展開するt-o-f-uでは、子どもから大人まで、ものづくりの魅力を感じられる企画をたくさん手がけられています。

「とにかく楽しんでものづくりにとりくみましょう!」という西川さんの力強いメッセージとともにメイカソンがスタートしました!

 

【今回のテーマ】モノもメディアになる時代。既製品の形状をHackして、どんな新結合が生みだせる?

 

▲今回のメイカソンの素材になった既製品:スティックのり、ペットボトル、メガネ、カメラ、スマートフォン、タブレット

 

メイカソンのルールはシンプル。6種類の既製品から好きなものを選び、プロダクトアイデアを考え、プロトタイプをつくり、モデリングし、3Dプリントに挑戦します。なお、開催にあたってはメーカー企業3社にご協力いただき、実機だけでなく製品の3Dデータも提供いただきました。

 

*協力メーカー / 協力製品(製品貸与・3Dデータ提供)

・OPC Hack & Make Project / OLYMPUS AIR A01(オープンプラットフォームカメラ)

・KDDI株式会社:Fx0(Fireoox OS搭載スマートフォン)

・株式会社東芝 / dynabook Tab  S80(10.01型タブレット端末)

 

 

【メイカソン1日目】「発想→共有」をぐるぐるしながら、アイデアを段階的に形にしていく

 

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スタートと同時に一斉に、お題の既製品や、3Dプリント見本に集まるクリエイターの面々。どんなアイデアが生まれるのでしょうか?

 

▲クリエイティビティを加速するために用意したツールの数々。インスピレーションボード、工作道具、ワークシート、メイカソン誓約書、おいしいランチ!

1. よく観察する→観察する→スケッチする

最初のワークは手を動かしてつくるアナログな制作からスタート。お題の既製品をよく観察し、場合によっては分解し、新しい用途・機能を想像しながら、どんどんアイデアスケッチを描いていきました。

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2. アイデアを共有する→再びスケッチする

スケッチを重ねたら、次はアイデアの共有。参加者同士で発表し、「それいいね!」「もっとこうした方がいいのでは?」などコメントしあうのがポイント。誰かの一言からヒントや次の道筋が見つかったり、新たなヒラメキが生れる場合も。こうやってスケッチと共有を繰り返しながら、どんどんアイデアが具体的になっていきました。

 

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3. プロトタイプをつくってみる→具体的な利用シーンを発表

半日かけて多くのアイデアが生まれた後、DAY1の締めくくりとしてプロトタイプ制作とプレゼン発表をしました。紙や粘土をつかってそれぞれのアイデアを立体的に起こしてみるとぐっとイメージが明確になってきます。

 

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既製品の形を活かしてまったく新しいモノをつくろうとしたり、異なる既製品同士を結合して第三の用途をつくったり、ユーザー体験に笑いをもたらしたり…。わずか一日で生まれたそれぞれのアイデアが面白くて、会場も大盛り上がり。「もっとシンプルにしたほうがいいね」「ここが面白いからもっと強調しよう」など、アドバイスを受けて、本制作の準備に入ります。

 

DAY01は以上で終了! ここからは三週間の自主制作。各自、必要なパーツを3Dモデリングし、3Dプリントサービスで形にしていきます。気になる仕上がりはどうなるのでしょうか…!? 続きは後編で発表しますよ。


>> レポート後編に続く

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