Hands-on
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映画「リペアカフェ〜修理したいのはモノだけじゃなかった〜」を上映するとともに、監督の瀬沢正人氏と、京都で8年間「技術の時間」を開催しているひのでやエコライフ研究所取締役山見拓氏、FabCafe Kyotoブランドマネージャーの木下浩佑のトークを開催します。当日は、出張「技術の時間」も開催。修理という行為を考えることは、身の回りのモノやサービスに自分がどのように向き合っているのかを考える機会になりそうです。日頃修理やものづくりに関わりがない方でもぜひお気軽にご参加ください。
2025.12.7 (日) UTC+09:00
13:00 – 17:00
FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) | Google mapで開く
上映会&トーク:30名、技術の時間:15名 ※要予約
上映会+トーク:1,500円、技術の時間(リペアカフェ):1,500円、上映会+トーク+技術の時間:2,000円 いずれもワンドリンク付き
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今、リペア(英語に直訳すると修理、修繕)という言葉に注目が集まっています。背景のひとつとしてよく挙げられるのは、メーカーが自社の修理工場や認定店でのみ修理を許可し、修理を困難にしていることへの消費者や市民社会からの反発が、市民の修理する権利を訴える運動のきっかけとなり、EUやアメリカの各州で修理する権利の法制化が活発になっているという動きがあります。
一方で、日本では、修理サービスが他国と比べて充実しており、修理修繕はプロの仕事というイメージがあるかもしれません。今回登壇するひのでやエコライフ研究所の山見拓氏は、過去8年に渡って「技術の時間」というモノ作りや修理の場を実践しています。彼がいうことには、「日曜大工が好きな人をリペアラー(修理人)として誘っても、自分なんか・・と謙遜されてしまうことが多い」とのこと。また、直してもらう側も、1回で直ってほしいという期待を持って参加してしまうというところに、市民活動として行う際の難しさを感じるといいます。実際は、修理不可能であることや原因が特定されるだけで時間が終わってしまうこともよくあることだからです。
私たちが修理という行為に求めるものは一体何なのでしょうか。今、改めてリペアカフェというオランダの事例を見つめ、また、自分たちに重ね合わせて考えた時に、どのような差異や可能性が見出せるのか、さらには、自分たちがモノやサービスにどのように向き合っているのか、一緒に考えてみましょう。
イベントでは、IDEAS FOR GOOD発のオリジナルショートドキュメンタリー『リペアカフェ』を上映します。リペアカフェとは、文字通り、修理を目的にしたボランティアによる市民活動ですが、実は彼らの役目は、モノを修理するだけではないといいます。離れ離れになった家族の「思い出」、疎遠になりつつある地域の「コミュニティ」、捨てることを前提に成り立つ消費社会の「システム」…
映画では、リペアカフェ発祥の地であるオランダ・アムステルダムを舞台に、彼らの活動に密着。その中で生まれたコミュニケーションから、私たちの身の回りにあるモノと人との関係性や、真の豊かさを見つめ直します。
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作品情報

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DEAS FOR GOOD オリジナルドキュメンタリー
「『リペアカフェ』〜修理したいのはモノだけじゃなかった〜」
【アムステルダム地域映画祭 ABFF2025 ノミネート作品】お店では修理を受け付けてくれない壊れた家電や服、自転車など、あらゆるものを
地域のボランティアが無料で直してくれる、オランダ発祥のリペアカフェ。
実は彼らの役目は、モノを修理するだけではない。離れ離れになった家族の「思い出」、
疎遠になりつつある地域の「コミュニティ」、
捨てることを前提に成り立つ消費社会の「システム」…リペアカフェにはどのような人とモノが集うのか?
壊れかけた「モノ以上のもの」を直す人々の物語がここにある。

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今回のイベントをオーガナイズする、山見さんが過去8年にわたり毎月週末に「技術の時間」というイベントを開催しています。ここでは、オランダのリペアカフェと同じように、地域の方々がさまざまな壊れたものを持ち込み、リペアラーの方々と一緒に直すという活動が行われています。本イベントでは、特別にFabCafe Kyoto出張バージョンとして、リペアに特化した技術の時間を開催。当日来られるリペアラーの方々は電化製品、おもちゃ、折れ、割れ、欠け、洋服、自転車などの修理が得意な方が予定されています。ただ、あくまで、コミュニティ活動および共同作業の時間ですので、修理を保証する場所ではありません。ぜひ、修理するという行為に参加してみてください。

「技術の時間」の様子

- 自らの技能や道具を用いて他者を支援する施設やサービスの運営者
- つくる責任と倫理について考えたいエンジニアやデザイナー
- 地域インフラとしてのメイカースペースやリペアカフェ、共同作業所などの施設に期待する行政・自治体担当者やデベロッパー
- 「手を動かし自ら体験しながら学ぶ」時間を大事にしたい(してほしい)教育者や保護者
- 「修理 / 直すこと」を通じて、愛着と価値形成のプロセスや、循環型経済、ウェルビーイングを繋げて捉えることに関心のある方
- 修理したいモノがあるけど誰に相談する先がなくて困ってる方
資源がたいして豊かでもない国ニッポン。これからも他の国から資源を買い続けることができるのだろうか。モノを大事に長く使うことが当たり前だった江戸時代、いや、それ以前も、それ以後も、現代以外は、きっと資源が貴重であることがリアルだったんだろうと思います。
元来モノを修理修繕して大切に使うことが得意で、職人気質の日本において、リペアカフェが広がり、根付くには、いったい何が必要なのか、それを監督と話し合っていきたいです。
さらに、修理だけではなく、モノを大事に長く使うという視点から、モノづくりやリメイク、アップサイクルやリフォーム、リノベーションなど、ロングライフ都市「京都」だからこそできる文化の発信にも迫りたいと思います。
欧米では、新しい商品に対してその商品が修理しやすいかどうかを10点満点で示す「リペアビリティスコア」が導入されています。欧州では、法の整備によるトップダウン式で、米国では、「修理の権利」を求めるコミュニティの力によるボトムアップでリペアを邁進しています。日本は、そのどちらでもない道を進むことになるのではないか?と私たちは考えています。
さて、それはどんな道でしょうか? それを一緒に考えてみませんか? (ひのでやエコライフ研究所 大関はるか)
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瀬沢 正人
IDEAS FOR GOOD編集部 クリエイティブ・ディレクター
オランダ・アムステルダム在住。
サステナビリティやサーキュラーエコノミー領域で映像制作、 リサーチ、企業や行政との共創プロジェクトを手がける。
監督作『リペアカフェ』は、企画・撮影・編集・翻訳を一貫して担当し、 2025年アムステルダム地域映画祭にノミネート。NHK WORLDや日経新聞でも紹介され、 多様な場で200回以上上映、累計1万4千人以上が視聴。大阪・ 関西万博では経済産業省主催展示に採用された。
パタゴニア、日立製作所などと協働し、循環型社会に向けたストーリーテリングやリペア文化の社会実装に 関わる。 ジャーナリストとしてフィンランド環境大臣など欧州の政策担当者 、研究者を取材。デンマークのフォルケホイスコーレ卒業生。 アムステルダム大学夏期コース Circular City 修了。 オランダ・アムステルダム在住。
サステナビリティやサーキュラーエコノミー領域で映像制作、 リサーチ、企業や行政との共創プロジェクトを手がける。
監督作『リペアカフェ』は、企画・撮影・編集・翻訳を一貫して担当し、 2025年アムステルダム地域映画祭にノミネート。NHK WORLDや日経新聞でも紹介され、 多様な場で200回以上上映、累計1万4千人以上が視聴。大阪・ 関西万博では経済産業省主催展示に採用された。
パタゴニア、日立製作所などと協働し、循環型社会に向けたストーリーテリングやリペア文化の社会実装に 関わる。 ジャーナリストとしてフィンランド環境大臣など欧州の政策担当者 、研究者を取材。デンマークのフォルケホイスコーレ卒業生。 アムステルダム大学夏期コース Circular City 修了。 -
山見拓
有限会社ひのでやエコライフ研究所 取締役
省エネ、電子工作大好きMaker。オフグリッド発電、太陽熱温水器、雨水利用など、街中でもできる自然エネルギー利用を実践、研究中。エネルギー管理士、第二種電気工事士、家電製品アドバイザー。自分の手でモノづくりやプログラミング、修理をする場「つくる、なおす、考える、月に一度の『技術の時間』」主宰。
プロフィール写真提供:株式会社オライリー・ジャパン/撮影:ただ(ゆかい)
省エネ、電子工作大好きMaker。オフグリッド発電、太陽熱温水器、雨水利用など、街中でもできる自然エネルギー利用を実践、研究中。エネルギー管理士、第二種電気工事士、家電製品アドバイザー。自分の手でモノづくりやプログラミング、修理をする場「つくる、なおす、考える、月に一度の『技術の時間』」主宰。
プロフィール写真提供:株式会社オライリー・ジャパン/撮影:ただ(ゆかい)
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木下 浩佑
株式会社ロフトワーク / FabCafe Kyoto Brand Manager
京都府立大学福祉社会学部福祉社会学科卒業後、カフェ「neutron」およびアートギャラリー「neutron tokyo」のマネージャー職、廃校活用施設「IID 世田谷ものづくり学校」の企画職を経て、2015年ロフトワーク入社。素材を起点にものづくり企業の共創とイノベーションを支援する「MTRL(マテリアル)」と、テクノロジーとクリエイションをキーワードにクリエイター・研究者・企業など多様な人々が集うコミュニティハブ「FabCafe Kyoto」に立ち上げから参画。ワークショップ運営やトークのモデレーション、展示企画のプロデュースなどを通じて「化学反応が起きる場づくり」「異分野の物事を接続させるコンテクスト設計」を実践中。社会福祉士。2023年、京都精華大学メディア表現学部 非常勤講師に就任。
京都府立大学福祉社会学部福祉社会学科卒業後、カフェ「neutron」およびアートギャラリー「neutron tokyo」のマネージャー職、廃校活用施設「IID 世田谷ものづくり学校」の企画職を経て、2015年ロフトワーク入社。素材を起点にものづくり企業の共創とイノベーションを支援する「MTRL(マテリアル)」と、テクノロジーとクリエイションをキーワードにクリエイター・研究者・企業など多様な人々が集うコミュニティハブ「FabCafe Kyoto」に立ち上げから参画。ワークショップ運営やトークのモデレーション、展示企画のプロデュースなどを通じて「化学反応が起きる場づくり」「異分野の物事を接続させるコンテクスト設計」を実践中。社会福祉士。2023年、京都精華大学メディア表現学部 非常勤講師に就任。
Organizers
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有限会社ひのでやエコライフ研究所
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京都市
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(公財)京都市環境保全活動推進協会
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FabCafe Kyoto
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13:00-15:00
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技術の時間(リペアカフェver)
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15:30-16:00
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上映会「映画「リペアカフェ〜 修理したいのはモノだけじゃなかった〜」
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16:00-17:00
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トークセッション
Speaker
・瀬沢 正人(IDEAS FOR GOOD編集部 クリエイティブ・ディレクター)
・山見 拓(有限会社ひのでやエコライフ研究所 取締役)
・木下 浩佑(FabCafe Kyoto ブランドマネージャー)
トークトピック(予定)
・修理の目的は元通りにすること? - 修理することで得られる「技術」ではなく「態度」の価値とは
・Make, Hack, Repairの違いとは
・修理文化を阻む構造的課題とは
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日時
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2025.12.7 (日) 13:00 – 17:00 UTC+09:00
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会場
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FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554
■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分
■バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分
※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
Google mapで開く -
参加費
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上映会+トーク:1,500円、技術の時間(リペアカフェ):1,500円、上映会+トーク+技術の時間:2,000円 いずれもワンドリンク付き
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定員
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上映会&トーク:30名、技術の時間:15名 ※要予約
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オーガナイザー
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Organizers: 有限会社ひのでやエコライフ研究所, 京都市, (公財)京都市環境保全活動推進協会, FabCafe Kyoto
外部のGoogle Formに遷移します

