Workshop
- #参加受付中
- #入場無料

理系こそデザイン・アートを学ぼう。「体験」をキーワードに、科学や技術と社会を新たなかたちで結ぶ視点、方法に触れるトーク&ワークショップを無料開催します。自身のキャリアの可能性を拡張したい理系職の方はもちろん、中高生の進路指導に携わる教員や保護者の方もぜひお越しください。
(共催:立命館大学 デザイン・アート学部・立命館大学 大学院 デザイン・アート学研究科 / 株式会社ロフトワーク)
2025.11.24 (月) (祝) UTC+09:00
14:00 – 17:00
(13:45 開場 / 終了後、懇親会の時間も設けています。)
「参加する」ボタンをクリックすると、申込フォームへ移動します。
研究や開発の現場での“問い”を自らデザインするために
科学が世界を「理解する」方法を磨いてきたとすれば、デザインやアートは、世界と「関わり直す」方法に対する実践であるといえるかもしれません。特にデザインにおいては、観察・再定義・プロトタイピング・批評といったプロセスを通じて、自分自身の前提を揺さぶることで、意味の転換を行います。この身体的・感覚的な再構築の体験こそが、科学や技術と社会を新たなかたちで結ぶ契機になります。
たとえば、バイオミミクリー、生体センサー、バイオマテリアル、バイオコンピューティングといった領域では、生き物や環境とともに考え、感じ、つくるという体験が、循環型経済や地域資源の再価値化、宇宙開発など、これまで分断されてきた領域を横断的につなぎ直す可能性を開いています。他にも、科学的知見を感覚に翻訳する実践として、食や素材を通じて新鮮な驚きを伴う体験としてのアート的アプローチが注目されています。
デザインを「問題解決」から「新しい意味の生成」へと捉え直す研究の第一人者 八重樫 文さん(立命館大学 教授)をナビゲーターに迎えて開催するイベントシリーズ、第二回。(参考 : vol.1 はこちら )
今回は、化学生態学の研究を通じて開発され、気鋭のレストランのシェフなど味や食体験に関わる専門家たちからも注目される、蛾の幼虫の糞から生まれるお茶「虫秘茶」を手がける丸岡 毅さんをゲストとしてお招きします。
イノベーションとは、固定観念を疑い、意味を転換し、異なる要素を結び直すことで新しい価値を生み出す営みです。そして、未知との出会いに伴う驚き=センス・オブ・ワンダーは、探究と価値を結びつける感性です。理系こそ、デザイン・アートを学ぼう。
(共催:立命館大学 デザイン・アート学部・立命館大学 大学院 デザイン・アート学研究科 / 株式会社ロフトワーク)

(画像:虫秘茶 ocifficial website より)
触れられる学び
・サイエンスやテクノロジーを社会 / 文化 / 産業と接続するための言葉・設計方法
・人間以外の生物、物質、環境に対する視点や捉え方の転換
・異分野協働・共創の共通言語
・未来の働き方・研究の仕方を再設計する視点
本講座は、いま現場で実践を積んでいる社会人、これから進路を選ぶ学生、その学びを支える教育者・保護者まで、すべての方を“当事者”として歓迎します。個人だけではなく、周囲との関係や社会との接続によって形づくられる学びのきっかけとなる場を目指して開催します。
こんな方におすすめ
・企業や研究機関で技術の社会実装と価値創出に取り組む方
・ライフサイエンスなど先端的な領域の研究や事業を志す方
・自身のキャリアの可能性を拡張したい理系職の方
・中高生の進路指導に携わる教員や保護者の方
・小中高で学んだSTEM教育や探究学習を将来のキャリアに繋げたい方
タイムテーブル(予定)
14:00-14:15 イントロダクション | 木下 浩佑(ロフトワーク / FabCafe Kyoto)
14:15-14:40 キーノートトーク | 八重樫 文さん(立命館大学 教授)
・テーマ:「デザイン・アートと “センスオブワンダー”」
14:40-15:00 実践者プレゼンテーション | 丸岡 毅さん(虫秘茶 / 研究者)
・テーマ:「虫と植物、食文化を新たな体験でつなぐ、『虫秘茶』の研究と事業について」
15:00-15:30 クロストーク
15:30-15:40 休憩
15:40-17:00 ワークショップ
・テーマ:体験設計の「はじめの一歩」:身近な生き物の世界と仕組み、合理性を“体験”し、既存の見方を変えるきっかけをつくる
17:00-18:00 懇親会
登壇者
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八重樫 文
立命館大学 デザイン・アート学部 教授(2026年度から)/学校法人立命館 総合企画室 室長/立命館大学 デザイン・アート学部、デザイン・アート学研究科設置委員会 副委員長/立命館大学 経営学部 教授/立命館大学DML(Design Management Lab)チーフ・プロデューサー
2026年4月に新設予定の立命館大学 デザイン・アート学部の開設準備を主導。1973年北海道江別市生まれ。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。デザイン事務所勤務、武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科助手、福山大学人間文化学部人間文化学科メディアコミュニケーションコース専任講師、立命館大学文理総合環境・デザイン・インスティテュート准教授、同経営学部准教授を経て、2014年より同教授。2015、2019年度ミラノ工科大学訪問研究員。専門はデザイン学、デザインマネジメント論。
2026年4月に新設予定の立命館大学 デザイン・アート学部の開設準備を主導。1973年北海道江別市生まれ。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。デザイン事務所勤務、武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科助手、福山大学人間文化学部人間文化学科メディアコミュニケーションコース専任講師、立命館大学文理総合環境・デザイン・インスティテュート准教授、同経営学部准教授を経て、2014年より同教授。2015、2019年度ミラノ工科大学訪問研究員。専門はデザイン学、デザインマネジメント論。
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丸岡 毅
虫秘茶 / 研究者
京都大学大学院農学研究科博士課程。専門は化学生態学。研究室の先輩に影響されて昆虫愛(主にガ類)に目覚め、ここ数年は毎昼・毎夜のように“ガ”を探す日々を送る。 植物の葉を食べた蛾の幼虫のフンを原料とする発酵茶「虫秘茶」を開発し、未利用資源である昆虫のフンを高付加価値素材として社会に実装。海外のミシュラン三つ星レストランと取引を継続し、食文化の最前線に「昆虫のフン」という新たな概念を提示した。現在は静岡県松崎町や掛川市と連携し、地域植物を昆虫に食べさせる循環型産業モデルの構築を進めている。世界経済フォーラム「Global Shapers Community」メンバーとして国際的な活動にも参画し、大阪・関西万博では生物多様性保全をテーマに登壇。虫のフンを起点とした地域資源・科学・文化を統合した価値創出に挑戦している。
■ 虫秘茶 official website : https://chuhicha.com/京都大学大学院農学研究科博士課程。専門は化学生態学。研究室の先輩に影響されて昆虫愛(主にガ類)に目覚め、ここ数年は毎昼・毎夜のように“ガ”を探す日々を送る。 植物の葉を食べた蛾の幼虫のフンを原料とする発酵茶「虫秘茶」を開発し、未利用資源である昆虫のフンを高付加価値素材として社会に実装。海外のミシュラン三つ星レストランと取引を継続し、食文化の最前線に「昆虫のフン」という新たな概念を提示した。現在は静岡県松崎町や掛川市と連携し、地域植物を昆虫に食べさせる循環型産業モデルの構築を進めている。世界経済フォーラム「Global Shapers Community」メンバーとして国際的な活動にも参画し、大阪・関西万博では生物多様性保全をテーマに登壇。虫のフンを起点とした地域資源・科学・文化を統合した価値創出に挑戦している。
■ 虫秘茶 official website : https://chuhicha.com/
ファシリテーター
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木下 浩佑
株式会社ロフトワーク / FabCafe Kyoto Brand Manager
京都府立大学福祉社会学部福祉社会学科卒業後、カフェ「neutron」およびアートギャラリー「neutron tokyo」のマネージャー職、廃校活用施設「IID 世田谷ものづくり学校」の企画職を経て、2015年ロフトワーク入社。素材を起点にものづくり企業の共創とイノベーションを支援する「MTRL(マテリアル)」と、テクノロジーとクリエイションをキーワードにクリエイター・研究者・企業など多様な人々が集うコミュニティハブ「FabCafe Kyoto」に立ち上げから参画。ワークショップ運営やトークのモデレーション、展示企画のプロデュースなどを通じて「化学反応が起きる場づくり」「異分野の物事を接続させるコンテクスト設計」を実践中。社会福祉士。2023年、京都精華大学メディア表現学部 非常勤講師に就任。
京都府立大学福祉社会学部福祉社会学科卒業後、カフェ「neutron」およびアートギャラリー「neutron tokyo」のマネージャー職、廃校活用施設「IID 世田谷ものづくり学校」の企画職を経て、2015年ロフトワーク入社。素材を起点にものづくり企業の共創とイノベーションを支援する「MTRL(マテリアル)」と、テクノロジーとクリエイションをキーワードにクリエイター・研究者・企業など多様な人々が集うコミュニティハブ「FabCafe Kyoto」に立ち上げから参画。ワークショップ運営やトークのモデレーション、展示企画のプロデュースなどを通じて「化学反応が起きる場づくり」「異分野の物事を接続させるコンテクスト設計」を実践中。社会福祉士。2023年、京都精華大学メディア表現学部 非常勤講師に就任。
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吉江 美月
株式会社ロフトワーク プロデューサー
京都生まれ京都育ち。同志社大学大学院法学研究科(労働法専攻)修了。大手メーカーの法務・コンプライアンス部で7年間勤務し、契約法務やコンプライアンス対応、M&A、訴訟、新規事業支援を担当。社内外で労務コンプライアンス研修の講師も務める。M&Aやブランディング支援を通じ、法的視点を超えたプロジェクト推進に興味を持ち、2024年よりロフトワークに入社。Web制作、コミュニティデザイン、UXリサーチなどのプロデュースを担当。社外では、教育・福祉施設の運営支援に携わり、華道嵯峨御流師範として研鑽を積む。趣味は野球観戦、華道、仲間との飲み時間。
京都生まれ京都育ち。同志社大学大学院法学研究科(労働法専攻)修了。大手メーカーの法務・コンプライアンス部で7年間勤務し、契約法務やコンプライアンス対応、M&A、訴訟、新規事業支援を担当。社内外で労務コンプライアンス研修の講師も務める。M&Aやブランディング支援を通じ、法的視点を超えたプロジェクト推進に興味を持ち、2024年よりロフトワークに入社。Web制作、コミュニティデザイン、UXリサーチなどのプロデュースを担当。社外では、教育・福祉施設の運営支援に携わり、華道嵯峨御流師範として研鑽を積む。趣味は野球観戦、華道、仲間との飲み時間。
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䂖井 誠
株式会社ロフトワーク クリエイティブディレクター / NINELLP.
北海道生まれ。山で育つ。京都に大学院から移住し、版画家、キュレーター、インストーラーとして活動。のちに印刷工、空間プランニング、百貨店、建築コンサルティングファームでの勤務を経て、美大教員となり企画プロデュース、UX/UIデザイン、地域デザインを担当する。2020年ロフトワーク入社。大規模Webサイト制作、組織の育成プログラム開発、新領域開拓プロジェクトなどのPMを得意とする。多数のステークホルダーと未知の分野に携わるプロジェクトが好き。アートプロジェクトマネジメント事業体であるNINE LLP.のコアメンバーとしても活動し、アートと社会の接点をプロジェクトマネジメントを通して探している。信条は恩師の言葉“良い風が吹く方へ“。米国PMI®認定PMP®。
北海道生まれ。山で育つ。京都に大学院から移住し、版画家、キュレーター、インストーラーとして活動。のちに印刷工、空間プランニング、百貨店、建築コンサルティングファームでの勤務を経て、美大教員となり企画プロデュース、UX/UIデザイン、地域デザインを担当する。2020年ロフトワーク入社。大規模Webサイト制作、組織の育成プログラム開発、新領域開拓プロジェクトなどのPMを得意とする。多数のステークホルダーと未知の分野に携わるプロジェクトが好き。アートプロジェクトマネジメント事業体であるNINE LLP.のコアメンバーとしても活動し、アートと社会の接点をプロジェクトマネジメントを通して探している。信条は恩師の言葉“良い風が吹く方へ“。米国PMI®認定PMP®。
立命館大学 デザイン・アート学部
立命館大学 大学院 デザイン・アート学研究科
立命館大学は、2026年4月にデザイン・アート学部、大学院デザイン・アート学研究科を、 京都・衣笠キャンパスに開設します。
新学部のコンセプトには、デザインやアートといった営みに深く関わることでしか得られない美的感性をこの場で磨いていく、という意志を込めています。美的感性を身につけるためには、直接経験(ものづくりや表現のプロセスを実際に経験しながら学ぶこと)が重要であるといわれています。
新学部を設置する京都は、文化・芸術などが古くから継承されている世界に誇る歴史文化都市です。伝統的な文化資源が豊富にある環境、いわば「文化の深み」が、京都という地域の魅力です。新学部では、「まち全体がラーニングプレイス」と捉え、京都という街が守り継いできた文化資源を生かした産学連携プロジェクトでの共創を実践するとともに、学生がデザインやアートのプロセスを実際に経験しながら学ぶことで、美的感性を磨いてほしいと考えています。(*プレスリリースより引用)
デザインとアートにかかわることで磨かれる、美的感性
触れること、味わうこと、匂いを確かめること、よく見ること、耳を傾けること。
そうして感じ取った事物のあちこちから、意味を見出すこと。
──程度の差はあれ、多くの人が世界を経験する際にしている行為です。けれど、より高い感度で、あるいはより専門的な仕方で、世界に臨む人々もいます。
芸術活動やデザイン行為など、クリエイティブなものづくりに熟達したその人たちは、
見出した意味から新たなものをつくり出し、
世界に投げ返すことを、日常的におこなっています。例えば、太陽の光をキャンバス上に再現しようと励む画家。
例えば、ハチの巣の構造から家具や家屋をつくり出すデザイナー。
例えば、政治家には言えないことを落書きして世界を驚かせるアーティストも、そうでしょう。豊かな感覚で事物と向き合い、美しく心地よい世界を想像し、新たなものを世に問いかける。
──立命館大学 デザイン・アート学部、大学院 デザイン・アート学研究科は、
そんな美的感性の種を、あなたのなかに見つけていきます。
■ 公式Webサイト : https://www.ritsumei.ac.jp/da/
お問合せ
本イベントに関するお問合せは、下記までメールにてお願いいたします。
kyoto.marketing@loftwork.com
(担当:株式会社ロフトワーク 木下)
あらかじめご注意ください
・参加者の皆さんの写真やトークの内容は後日立命館大学およびロフトワークのWebサイトやSNS等に掲載する場合があります。
・プログラムは、予告なく変更される場合があります。
・視察・見学目的の方や、競合他社さまのお申し込みは、空席状況を問わず、お断りさせていただく場合がございます。
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日時
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2025.11.24 (月) (祝) 14:00 – 17:00
(13:45 開場 / 終了後、懇親会の時間も設けています。) UTC+09:00 -
会場
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FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554
■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分
■バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分
※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
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参加費
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無料
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定員
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定員 20名
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