Exhibition

【Exhibition】154万ナノメートルのDSSC

  • #開催終了
  • #入場無料

この展示は、色素増感太陽電池(DSSC)技術を基盤とし、DIY精神と「オフグリッド」のコンセプトを探求する展示です。太陽エネルギーとブロックチェーン技術を組み合わせることで、エネルギーの追跡と取引の可能性を示し、「エネルギー = 即情報」というコンセプトを具現化します。DSSC技術を用いたガラス製の本は、芸術作品でありながら実用的な太陽電池でもあり、クラフトマンシップと発電技術の融合を示しています。

2025.2.8 (土) – 2025.2.21 (金)  UTC+09:00

10:00 – 20:00 カフェの営業時間に準じます。

FabCafe Tokyo | Google mapで開く

Share

開催終了

 

展示される作品は、色素増感太陽電池(DSSC)技術を基盤としています。

現在、半導体業界で最も精密なプロセスは2ナノメートルですが、「1,540,000ナノメートル」というユニークな名前は、DIY精神を象徴するコンセプトを反映しています。本展覧会は、「オフグリッド」の概念にインスパイアされたサイトスペシフィックなプロジェクトであり、アーティストが植物染料を用いて色素増感太陽電池(DSSC)を製作してきた経験と、新たな創作を融合させたものです。

「オフグリッド」という概念は、単に電力網から独立した再生可能エネルギーを指すだけでなく、抽象的な意味ではブロックチェーンやDIY活動など、あらゆる分散型の思考を包含しています。色素増感太陽電池(DSSC)は、比較的簡単に製作できる低コストの第3世代太陽電池技術であり、発電のメカニズムには染色技術が深く関わっています。天然染料や化学染料を活用して色素を吸着させることで、その性能が決まります。本展の中心的なインスタレーションでは、DSSCの太陽エネルギー技術とブロックチェーン技術を組み合わせ、「エネルギー = 即情報」や「エネルギーと植物の共生」といった概念に基づくラピッドプロトタイピング(試作開発)を行っています。 また、DIYの製作行為を芸術表現の一環と捉え、DSSC技術とガラスを用いた一連の小冊子や写真集を制作しました。そのうちの一冊には、DSSCの製作プロセスや技術の詳細が記録されています。これらの書籍の文字は、レーザー光を用いたサイアノタイプ(青写真)技術によってDSSCの半導体層に直接印刷されており、美術作品であると同時に、実際に発電可能な太陽電池としても機能します。このように、工芸技術と実用的な発電技術の交差を示しています。

本プロジェクトは現在も進行中であり、アーティストは鑑賞者とともに最新の進捗を共有し、エネルギーとアートについて議論を深める場を提供します。また、DIYによる太陽電池の製作技術や、試作開発における発見や課題についてもシェアし、共に考えていく機会を作ります。

本展の出展アーティスト、Shih Wei-Chiehによるトークイベントを開催します。事前登録等は不要です。

日時:2025年2月18日, 19:00 JST @BioClub Tokyo  (FabCafe Tokyo 2F)

本イベントはBioClubとの共催イベントとして開催します。詳細こちら
https://bioclub.tokyo/events/nomadic-research-jamming/

トークでは、DSSC(色素増感太陽電池)を家庭でDIYするためのプロトコルを、アーティストの視点から概観し、非研究室環境下での制作経験を紹介します。I-Vカーブテスターのラピッドプロトタイプを製作するプロジェクトや、タイ・チェンマイで最近開催したSolarpunkワークショップ「太陽とのDIY対話」を紹介します。また、今年6月にフィンランドのKUBUで行われるShih Wei-ChiehとMarc Dusseiller のレジデンスについても語ります。

登壇者:

Shih Wei-Chieh
本展アーティスト

Marc Dusseiller
(オンライン登壇)
マルク・デュッセイエは 「dusjagr」としても知られ、ノマド研究者でありワークショップ研究家である。Center for Alternative Coconut Researchのメンバーであり、SGMK、Bitwäscherei Hackerspace Collective、Hackteria networkの共同設立者。
https://www.hackteria.org/wiki/Dusjagr

Profile

  • Shih Wei-Chieh(施惟捷)

    Artist

    Shih Wei-Chieh(施惟捷 )は光をテーマに、電子テキスタイル、太陽電池、レーザーを用いた作品を制作するアーティスト。国立陽明交通大学で博士号取得中。伝統工芸とテクノロジーを融合させる「Tribal Against Machine」プロジェクトを主導。 国際的なアートネットワークでのコラボレーションにも積極的で、オンラインレジデンシー「Having Friends in The Future」の企画、学際的なアートキャンプの影響を調査する「Non-Governmental Matters」プロジェクトを手がける。 作品は、バルセロナのReshape 2019でグランプリを受賞した「Laser Dye Project」や、台北デジタルアートフェスティバルで展示された電子テキスタイル作品「I Am Very Happy I Hope You Are Too」など、国際的に高い評価を得ている。

    https://shihweichieh.com/

    Shih Wei-Chieh(施惟捷 )は光をテーマに、電子テキスタイル、太陽電池、レーザーを用いた作品を制作するアーティスト。国立陽明交通大学で博士号取得中。伝統工芸とテクノロジーを融合させる「Tribal Against Machine」プロジェクトを主導。 国際的なアートネットワークでのコラボレーションにも積極的で、オンラインレジデンシー「Having Friends in The Future」の企画、学際的なアートキャンプの影響を調査する「Non-Governmental Matters」プロジェクトを手がける。 作品は、バルセロナのReshape 2019でグランプリを受賞した「Laser Dye Project」や、台北デジタルアートフェスティバルで展示された電子テキスタイル作品「I Am Very Happy I Hope You Are Too」など、国際的に高い評価を得ている。

    https://shihweichieh.com/

Information

日時

2025.2.8 (土) – 2025.2.21 (金) 10:00 – 20:00 カフェの営業時間に準じます。 UTC+09:00

会場

FabCafe Tokyo
東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F

京王井の頭線 神泉駅 南口 徒歩3分
JR 渋谷駅 徒歩10分

03-6416-9190
Google mapで開く

開催終了

Share

FabCafe Newsletter

新しいTechとクリエイティブのトレンド、
FabCafeで開催されるイベントの情報をお伝えします。