Workshop
- #開催終了
人間の感覚や生物の特性について学び、その働きを取り入れたロボット技術の確立を目指すと同時に、その技術がもたらしうる影響や私たちの未来の姿について「ロボティクスと生命」というテーマのもと共に考えていきます。
2020.1.26 (日) UTC+09:00
16:00 – 18:00
2020.5.28 vol.02 「生き物から学ぶ、しっぽから考える、これからのロボティクス。 Talk Session」レポート
このイベントは終了しました。当日の様子はこちらからご覧ください。
近年「ソフトロボティクス」と呼ばれる技術分野では、“生物のようなやわらかいロボット”——生物が本質的に備える動作・構造・感覚といった働きを取り入れた、柔軟かつ有機的な構造を持った斬新なロボティクス——が開発されています。《SOFT ROBOTICS Collective 生命と機械の学校》では、人間の感覚や生物の特性について学び、その働きを取り入れたロボット技術の確立を目指すと同時に、その技術がもたらしうる影響や私たちの未来の姿について「ロボティクスと生命」というテーマのもと共に考えていきます。
テーマ「動物と人間とロボティクスの共生」
vol.02では、最前線で行われている生物とロボティクスをめぐる研究や、プロダクト・作品の制作を実際に行なっている方々を招き、彼らの活動の紹介と、今後どのようなことがテクノロジーによって実現可能になるのか、また「動物と人間とロボティクスの共生」についてまでテーマを広げ、彼らが考える理想の未来像についてトークセッションを行いたいと思います。
登壇いただくのは、生物学の分野からは編集者、ilove.catの主催を経て現在は麻布大学獣医学部でネコとヒトにまつわる研究をしている服部円さん、ロボティクス分野の最前線からは国内外から高く評価されているクッション型ロボット「Qoobo」のしっぽの動きを設計された鷲坂隆志さんと、脊椎動物の尻尾を模倣したウェアラブルロボットテールデバイス「Arque」の製作者である鍋島純一さんの3人。
そして日本でロボットと人間の共生では第一人犬?のaibo、現商品企画 長江美佳さんの登壇も決定しました!それぞれの専門分野の視点を通して、くらしの中でより身近に感じられるロボティクスと動物と人間の共生についてお話しいただきます。
SOFT ROBOTICS Collective
これまでアニメや漫画などのフィクション作品の中では、様々なロボットが描かれてきました。そして現実世界におけるロボットは、産業などの分野ではもちろん、私たちのくらしにおいても身近な存在になりつつあります。また生物の動作・構造・感覚といった働きを取り入れた“やわらかいロボット”を研究する「ソフトロボティクス」と呼ばれる分野では、柔軟かつ有機的な構造を持った斬新なロボティクスの開発が進んでいます。
AIをはじめ、ロボットが多くの労働や思考を人間に代わって行う未来を想像したとき、人間のあらゆる行動を深く理解することが重要になります。例えば、複雑な力学のバランスによる「掴む」という動作をロボットにさせようとすれば、細やかな力加減を制御する技術と、素材の柔らかな質感が重要になります。また人間の“心”に作用するロボットも未来に誕生することを考えると、ロボットの質感が精神面にもたらす影響も無視できません。
これらの事柄について参加者全員で考え、思考を巡らせながら議論を交わし、さらに実践していく場。それが《SOFT ROBOTICS Collective 生命と機械の学校》が目指す姿です。
《SOFT ROBOTICS Collective 生命と機械の学校》では、人間の感覚や生物の特性について学び、その働きを取り入れたロボット技術の確立を目指すと同時に、その技術がもたらしうる影響や私たちの未来の姿について「ロボティクスと生命」というテーマのもと共に考えていきます。
こんな人におすすめ
- 理系ではないが「ロボットや機械に興味がある方」
- ロボティクスの技術を活用した「複合的なモノを作りたい方」
- 今後、世界がどう進化していくのか「テクノロジーと生物学の観点から研究したい方」
- クリエイティビティを持った「研究・開発における、異分野の仲間を探している方」
「ロボティクスと生命」というテーマのもと、現在のテクノロジーについて学びながら未来にも思考を巡らし、実用可能なアイデアや技術を生み出す場——これが《SOFT ROBOTICS Collective 生命と機械の学校》が目指す理想の姿です。また、特定分野の知識や常識にとらわれない、自由な発想ができる場にできればとも考えています。ロボット工学やロボティクスに詳しくないという方も大歓迎です。
講師
服部 円
編集者、大学院生
武蔵野美術大学卒業後、ファッション誌の編集者を経てフリーランスに。2011年に猫とクリエイターをテーマにしたWEBマガジン「ilove.cat」をスタート。 2019年4月より麻布大学大学院 獣医学研究科 動物応用科学専攻 博士前期課程に在学中。現在は「ネコの飼育環境における顔の違い」を調べています。詳しくは@nekokao2019 で。
https://sites.google.com/view/madokahattori/
鷺坂 隆志
ユカイ工学株式会社, CTO
東京大学 博士課程にて皮膚につけられる触覚センサの研究開発に従事。
2007年にユカイ工学を設立して以来、ココナッチ、BOCCO、Qooboなどの自社製品の開発を担当。
鍋島純一
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
山口県生まれ。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修士課程。同研究科Embodied Media Projectに所属中。身体の拡張により新たな身体の形を模索することをテーマに制作を行う。第25回学生CGコンテスト アート部門・エンターテインメント部門 ノミネート
長江 美佳
ソニー株式会社, 商品企画
2000年にSCE(現SIE)入社。光学エンジニア、新規ビジネス企画、商品企画としてPlayStation®の数々のプロダクトに多方面で貢献。その経験・実績から、2016年よりソニー株式会社にてaiboのプロジェクトに立ち上げ時から参画。「愛情の対象となるロボット」の具現化に携わる。 今一番興味があるのは、「“共感”とはなにか?」 悩み事は、プロダクトに感情移入しすぎてしまうところ。
www.aibo.com
協力
オーガナイザー
滝戸ドリタ / Dorita TAKIDO
アーティスト/デザイナー/ディレクター/
音響を中心に「視覚」と「味覚」、「聴覚」と「視覚」など、異なる五感を組み合わせた新たな体験を生み出すことを基本姿勢としている。テクノロジーとデザインを並走させながら、作品を仕上げている。主な受賞に、アルスエレクトロニカ デジタルミュージック&サウンドアートHonorary Mentions受賞 / STARTS PRIZEノミネート、第18回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門 新人賞など。
栁原 一也
株式会社ロフトワーク, MTRLディレクター
大阪府出身。2018年ロフトワークに入社し、翌年にMTRL所属へ。大阪の編集プロダクションで情報誌や大学案内などの制作を行った後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科へ入学。身体性メディアプロジェクトに所属し、修士課程修了後リサーチャーとしてHaptic Design Projectの運営に携わる。プライベートでは大学院時代の友人と「GADARA」名義で自然物とテクノロジーの調和をテーマに制作活動を行っている。
主催
MTRL
プログラム
15:30-16:00 開場
16:00 – 16:15 オープニングトーク:滝戸 ドリタ
16:15 – 16:30 セッション1:服部 円氏
16:30 – 16:45 セッション2:鷺坂 隆志氏
16:45 – 17:00 セッション3:鍋島純一氏
17:00 – 17:15 セッション4:長江美佳氏
17:15 – 17:45 パネルディスカッション
17:45 – 18:00 ネットワーキング
-
日時
-
2020.1.26 (日) 16:00 – 18:00 UTC+09:00
-
会場
-
FabCafe MTRL (FabCafe Tokyo 2F)
東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア2F
京王井の頭線 神泉駅 南口 徒歩3分
JR 渋谷駅 徒歩10分
Tel.03-6416-9190
Google mapで開く -
参加費
-
1,000円
-
定員
-
50名
2020.5.28 vol.02 「生き物から学ぶ、しっぽから考える、これからのロボティクス。 Talk Session」レポート
このイベントは終了しました。当日の様子はこちらからご覧ください。