Event report

2016.9.12

【Fusion360学生アンバサダー企画】削ろう!with Fusion360 ワークショップ レポート

FabCafe編集部

こんにちは!Fusion360学生アンバサダーの伊集(いじゅ)です。
8月28日、Fusion360で切削機を操ることをテーマに、「削ろう with Fusion360」ワークショップを開催しました。

※Autodesk Fusion360の学生アンバサダーについてはこちらをどうぞ!
https://fabcafe.com/tokyo/blog/fusion360_usergroup1?lang=ja

Fusion360では、モデリングだけではなく様々な拡張機能が使用できるのも大きな特徴のひとつ。今回はそのうちの一つ、CAMと呼ばれる機能にフォーカスします。

CAMとは、コンピュータ支援製造 (computer aided manufacturing) の意。モデリングされたデータを再現するために、実際に切削機をどのように動かすのかというコードに変換します。

Fusion360はCADでモデリングをしてそのままCAMにデータをそのまま持っていけるので面倒な変換などを挟まず、CAMにうつることができます。今回の目標は、Fusion360でモデリングしたデータを木材で切削してUSBケースをつくること。比較的難しいとされているCAM機能ですが、みなでチャレンジします。

会場はFabCafe Tokyoの2Fにオープンしたコワーキングスペース、FabCafe MTRL

今回の講師は、慶応義塾大学SFCの大谷アンバサダー。かなりマニアックな話を挟みつつ、切削の醍醐味と難しさを参加者に伝授して行きます。

シンプルな図形をつかって押し出しの仕方、面取りの仕方、アンダーと呼ばれる、造形不可能な形(裏返して2面取りすれば可能)、フィレットのかけ方、など基本的な操作の仕方を伝授して行きます。

驚くべきはその設定項目の多さ。ビットの動き、初期動作… 一つでも間違えば加工は失敗です。順番通り、一つづつ慎重に設定していきます。

膨大な数のツール設定から最適なものをチョイス。最初が一番大変です。

大谷アンバサダーの汗と涙の失敗談の漫談を聴いているようにも。。。切削って奥が深いんです!

みなさんも真剣そのもの。今回の参加者にはCAD経験者も多く、比較的順調に進みます。

参加者の最年少はなんと小学4年生!!!!普段からミニ四駆のモデリングもこなすスーパー小学生です! Fusion360は操作の仕方もわかりやすく、無償で使えるのでとりかかりやすいのでしょうか。大人顔負けのスピードで説明を聞きながらこなしていきます。

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長い長ーい設定が終わったら(ここまで120分程度経過w) 実際に切削機を動かし始めるところまでをレクチャーし、ワークショップは終了です。みなさんからCAM機能がいったいどこまで使えるのか、どういうものを扱うときに向いているかなど積極的に質問が飛び交っていて会場はとても活気がありました。

このワークショップを実施して感じたことはCAMをCAD機能の次のステップとして参加されていてCAMの複雑さに驚いた方が多かったようでした。CADとは違った次元で考えないといけないので慣れるまでに少し時間がかかるのかもしれません。この講習をきっかけにCAM機能の考え方を学んでいただき、少しでもCAMに触れるきっかけになったらとても嬉しいです^^

今回はオリジナルマインドさんのKitMill Qt100を3台用意して実際に動かしながらシュミレーションしていきます。
小型ながらアルミも扱うことができ、初めてのCNCとして、試行錯誤をして切削の基本を学ぶ入門機としては最適です。image024-1024x692.jpg

実際に手を動かすことで机上だけでなく実践を意識することができます。

エンドミルのとりつけかたをレクチャーしています


今回のテーマの切削機、小型機種を家に一度おいてみたいと考えている方も多かったことに驚きました。イメージしている加工が非常にシビアで小型機種では難しいことが多いので自宅におくのにはまだまだ敷居が高いのでしょうか。自宅で試作を繰り返してみて、いざ決まったら大型機械で削ってみるのも良いかもしれません。

こちらはアンバサダーが試行錯誤しながら作ったUSBケース。試行錯誤を繰り返し、一つ作るのにも6時間かかりました。表面をツルツルにするためには微調整を何回も繰り返していきます。実際にUSBをはめてみるとこんな感じになります。

素材を変えてみるとまた違う味がでます。アンバサダーもワークショップの中で新しく学ぶことが多くあり、自分たちにとっても楽しく、そしてスキルアップに繋がるワークショップにできました。

ありがとうございました!

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  • FabCafe編集部

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