Hida：「ヒダクマ山観日」 2020年6月

2020年、新型コロナウイルス感染症)が世界中で蔓延し、各国では他人との社会的距離を保ってウイルスの感染を防ごうとする試みが行われている中、4月にアイスランドの森林管理局が「人とハグできないなら木とハグしよう」と呼びかけたというニュースが流れました。
木をハグするとコロナストレスが解消される！？
森の中に入り、樹木と触れ合うことはストレスを解消するだけでなく、さまざまな精神的疾患を緩和し、また疾病からのリハビリテーションになり、そして免疫力アップの効果も認められているといいます。
しかし、木々に抱きついくことは人間本位の考え方で、木の許可も得ずに、一方的に触れたり抱きついたするのは、木々からすれば人間の自分勝手な行為にあたるかもしれません。
自分の運命の木に出会い、木の同意が得られて初めてハグをしてもいいのではないでしょうか？

そんなふうに森に入って、森全体や木々の様子をよく観て、自分と木や人と森の関係を考えるのが「山観日」。登山等と違って、山頂等の目的地を目指して歩くのではなく、森の中で過ごし、観察し、考え、話すことを目的としています。
誰も来ない山奥でひっそりとゆっくりとおこなう山観日、今年も始めます。

About

「ヒダクマ山観日」とは、ヒダクマの森（社有林）を開放して、みなさんに普段なかなか入ることができない森に入って自由に過ごしてもらいながら一緒に森のことを考えたり話したりする取り組みです。

飛騨市の面積の大部分を占める広葉樹の森。ヒダクマの森もそれらのほとんどと同じ、奥山の急峻地にある雑木林です。
これまで、そこにいろいろな方々をお招きして、意見交換や小さな実験をしてきました。
2019年からは、森の活用に興味がある方をどなたでもお招きして、一緒に森に入る日を設けることにしました。森に入ることができる時期にほぼ毎月開催しています。
特別な催しはありませんが、ヒダクマスタッフや参加者のみなさんと一緒に森の中で時間を過ごしながら、森と人とのかかわりや、森の価値について、色々な方とお話をしたいと思います。
森の中で散策をする、昼寝をする、ハンモックを張って珈琲を入れて読書する、山野草を採取する、ブッシュクラフトをする、虫を追いかける、写真を撮る、絵を描く、ドローンを飛ばす、などなど思い思いの森の時間を過ごしてください。

ご興味のある方は、ぜひお気軽にご参加、お問い合わせください。

昨年のヒダクマ山観日の様子は以下の記事をご覧ください。
ヒダクマ山観日。森の奥にはクマに人気の老舗レストランがあった。

お申込み

本記事にある「参加する」をクリックし、フォームよりご予約ください。
＊申し込み期限：2020年6月18日（木）18時締切