Workshop

【京都会場】苔テラリウム:バイオスフィアへのポータル

~苔とテクノロジーでつながる、多種へのケアのかたち~
講師:ニリット・ビニャミニ・ベン=メイル、岡美由紀、洪浩然

  • #参加受付中
  • #英語で開催

このワークショップでは、苔を通じて人間以外の種とのつながりや意識を深める方法を探ります。技術ツールや映像、音のデザインを活用し、苔の繊細な反応を人間の感覚でよりわかりやすく伝える方法を模索します。また、苔とのインタラクションを日常生活の中にどう統合できるかを考え、バイオスフィアへの意識とケアのコミュニティづくりを議論します。このプロセスを通じて、人と植物の新たなつながりを育み、自然、技術、人間の関係性に新しい視点を提供します。
※本イベントは逐次通訳をしながらの開催となります。

2025.10.11 (土)  UTC+09:00

14:00 – 16:30 開場:13:45

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) | Google mapで開く

15名 

無料 無料

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別途カフェでドリンクを1杯ご注文ください

このワークショップでは、苔の世界を探求し、苔をインタラクティブなアーティファクトや体験に組み込むことで、生態系への気づきやバイオスフィアとのつながりを深める可能性を探ります。苔は非常にレジリエントな植物で、環境変化に適応する独特の能力を持っています。顕微鏡やセンサー、映像・音響デザインを通して、苔の反応を人間の感覚で知覚できるように拡張します。そして、それを日常生活にどう取り入れられるかを参加者同士で想像・スケッチ・議論し、ケアのコミュニティを築いていきます。

※ なお、本ワークショップは10月18日(土)にBioClub(東京)でも開催予定です。同じフォームから参加会場を選択いただけます

本ワークショップを主催するのは、ニリット・ビニャミニ・ベン=メイルさんがリードする、クイーンメアリー・ロンドン大学/東京大学合同の研究チームによって開催されます。生物と人を仲介するテクノロジーや、人が人以外の生物へのケアの意識を醸成するフレームワークを研究しています。

今回のワークショップのメインテーマは「人間とコンピューター、または人間と植物とのインタラクションは、どのようにして生態学的な意識を高め、生物圏とのつながりを深めることができるか?」。これまでも実施されてきたワークショップを日本で開催することになりました。

当日は、苔と触れ合うテクノロジーを体験したあと、コケのテラリウムを作ってマッピングしたり、ワークシートなどを用いて実施されます。植物やテクノロジーに詳しくない方でも安心してご参加ください。

  • 植物や生態系、エコロジカルケア、増幅技術、コミュニケーションデザインに関心のある方
  • 以下の分野の方:学術研究者、教育者、生態学者、デザイナー、人類学者、建築家、植物や他の生物を扱う人、バイオデザイン、スロー/アンビエントテクノロジー、情報技術
  • 本イベントは英語と日本語による逐次通訳で開催します。
  • 本テーマに関わる経験は問いません、どなたでもお越しください。
  • 申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。
  • 参加者の皆さんの写真やプログラムの内容は後日loftwork.com/FabCafe Kyotoのウェブサイトに掲載する場合があります
  • プログラムは、予告なく変更される場合があります。

FabCafe Kyoto
京都府京都市下京区本塩竈町554

講師

  • ニリット・ビニャミニ・ベン=メイル

    アーティスト/デザイナー/研究者

    クイーン・メアリー大学ロンドン校(QMUL)のiGGi(Intelligent Games, Game Intelligence)にて博士課程在籍中。人間を超えた相互作用(More-Than-Human Interactions)を探求している。ニリットの研究は、生きた植物をデジタルインタラクションに統合することが、日常生活における植物ケアの文化形成と人々の生態系管理への関与にどのような影響を与えるかに焦点を当てている。ニリットはIED RCAの講師を務め、GBSF助成金(2025年)およびDIS25最優秀論文賞を受賞。パフォーマンス性のあるインスタレーション作品はロンドンの各ギャラリーで展示され、YouFabグローバルクリエイティブアワード(2021年)ではファイナリストに選出された。
    www.niritbin.com

    クイーン・メアリー大学ロンドン校(QMUL)のiGGi(Intelligent Games, Game Intelligence)にて博士課程在籍中。人間を超えた相互作用(More-Than-Human Interactions)を探求している。ニリットの研究は、生きた植物をデジタルインタラクションに統合することが、日常生活における植物ケアの文化形成と人々の生態系管理への関与にどのような影響を与えるかに焦点を当てている。ニリットはIED RCAの講師を務め、GBSF助成金(2025年)およびDIS25最優秀論文賞を受賞。パフォーマンス性のあるインスタレーション作品はロンドンの各ギャラリーで展示され、YouFabグローバルクリエイティブアワード(2021年)ではファイナリストに選出された。
    www.niritbin.com

  • 岡 碧幸

    独立アーティスト兼研究者/武蔵野美術大学リサーチフェロー

    彼女の実践は、場所、時間、知識、身体の関係を探求し、情報の変容と再構成のプロセスを通じて表現される。WIRED Creative Hack Award(2021)とSTRP Award for Creative Technology(2020)を受賞。彼女の作品は、横断的なプラットフォームで展示され、2024年のTheater der Weltや2022年のローマ植物園プログラムなどで紹介された。
    www.miyukioka.com

    彼女の実践は、場所、時間、知識、身体の関係を探求し、情報の変容と再構成のプロセスを通じて表現される。WIRED Creative Hack Award(2021)とSTRP Award for Creative Technology(2020)を受賞。彼女の作品は、横断的なプラットフォームで展示され、2024年のTheater der Weltや2022年のローマ植物園プログラムなどで紹介された。
    www.miyukioka.com

  • ハオラン・ホン

    東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程

    研究領域はインタラクション技術、特に動物とコンピュータの相互作用(ACI)。IoTとデジタルアーツを統合した研究により、人間社会と自然環境のつながりを構築することを目指す。東京大学フェローシップを受賞。学際的研究を継続的に推進し、動物中心設計(2024年)、人間工学(2025年・2023年)、仮想現実(2021年)の分野で研究成果を発表。環境保護意識の啓発と文化遺産保護を推進するため、中国・厦門の鼓浪嶼(2021年)、三道画廊(2021年)、嘉禾画廊(2020年)にてインタラクティブアート作品を制作・展示した。

    研究領域はインタラクション技術、特に動物とコンピュータの相互作用(ACI)。IoTとデジタルアーツを統合した研究により、人間社会と自然環境のつながりを構築することを目指す。東京大学フェローシップを受賞。学際的研究を継続的に推進し、動物中心設計(2024年)、人間工学(2025年・2023年)、仮想現実(2021年)の分野で研究成果を発表。環境保護意識の啓発と文化遺産保護を推進するため、中国・厦門の鼓浪嶼(2021年)、三道画廊(2021年)、嘉禾画廊(2020年)にてインタラクティブアート作品を制作・展示した。

プロジェクトメンバー(当日は不在)

  • 小林 博樹

    東京大学 情報基盤センター データ科学研究部門 教授

    研究領域は人間・コンピュータ・生物圏相互作用(HCBI)。技術が人間、生態系、音響景観の関係をどのように仲介できるかを探求している。ネットワーク化された音を通じてユーザーを亜熱帯林と結びつける生体音響衣類システム「ウェアラブル・フォレスト」、原発事故後の福島の立入禁止区域から生命の声を中継する「放射能ライブ・サウンドスケープ」を開発。共感と共存の哲学に基づき、デジタルデザイン・生態学・社会を統合し、自然と調和した人間の未来を再構想する。
    http://hhkobayashi.com/

    研究領域は人間・コンピュータ・生物圏相互作用(HCBI)。技術が人間、生態系、音響景観の関係をどのように仲介できるかを探求している。ネットワーク化された音を通じてユーザーを亜熱帯林と結びつける生体音響衣類システム「ウェアラブル・フォレスト」、原発事故後の福島の立入禁止区域から生命の声を中継する「放射能ライブ・サウンドスケープ」を開発。共感と共存の哲学に基づき、デジタルデザイン・生態学・社会を統合し、自然と調和した人間の未来を再構想する。
    http://hhkobayashi.com/

協力

Timetable

13:45-14:00

開場

14:00-14:15

導入+ワークショップテーマの紹介
▼ワークショップのファシリテーター紹介、背景、デザイン・アート作品、研究内容についての簡単な説明
▼ワークショップに関連するテーマの紹介
- 生態学的ケアとバイオスフィアとのつながりをデザインする
- 技術と植物の統合、人間-コンピューター-生物圏インタラクション
- 苔の植物のユニークな特徴

14:15-14:30

苔と技術ツールの実験・探求(顕微鏡、センサー、ソフトウェア)
▼顕微鏡、センサー、ソフトウェア使って苔を観察し、苔の信号から得られる情報をソフトウェアを通じて視覚や音に変換する方法を体験
- 例)イメージ映像

14:30-15:45

苔テラリウムネットワークのマッピング
▼苔テラリウム(苔の小さな島)のネットワークのモデルを共同で作成し、苔へのケアのネットワークがどのようにバイオスフィア全体を反映し、日常生活や社会的なつながりの一部として機能するかを想像・ディスカッション
▼粘土、紙、ペンなどを用いながら、グループでアイデアスケッチを作成
※ いくつかのクエスチョンでアイデア出しとディスカッションをガイド予定
※ 質問とタスクは日本語に翻訳し、両言語でワークシートを配布

15:45-16:00

共有とディスカッション

Information

日時

2025.10.11 (土) 14:00 – 16:30 開場:13:45 UTC+09:00

会場

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554

■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分

■バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分

※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
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参加費

無料 無料

定員

15名 

オーガナイザー

参加する

別途カフェでドリンクを1杯ご注文ください

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