Talk Event
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2018年に出版され、世界的な注目を集めるアルトゥーロ・エスコバルの著書『Designs for the Pluriverse』の日本語翻訳版『多元世界に向けたデザイン』の出版を記念して、本書の監訳を行った、デザイン研究者の水野大二郎さん、人類学研究者の神崎隼人さんを中心に、翻訳チームや多元世界に向けたデザインの実践に取り組む方々とともに日本における実践の方法を考えます。(オンライン配信あり)
2024.3.24 (日) UTC+09:00
13:00 – 16:00 (開場12:45)
FabCafe Kyoto / オンライン
現地観覧 50名 / オンライン配信 定員なし
無料(リアル参加の方は会場で1ドリンクをご注文ください)
本イベントは現地観覧またはオンライン生配信のみで開催いたします。後日、レポート記事やアーカイブ動画の公開を予定しています(公開時期は未定です)。
本イベントは「多元世界に向けたデザイン」の翻訳本出版イベントです。
本書は気候危機に直面する近代の文明から多くの世界や文化が調和するひとつの世界へのトランジションのために、西洋を中心として発展してきた人間中心的な経済発展や大規模開発とは異なる実践に向かうための思想や概念を提示する一冊となっています。
著者のアルトゥーロ・エスコバルは本書において、生態学的関係性や土着の文化を無視して行われる普遍的な開発が、地域のレジリエンスを破壊しひとつの世界の世界(one-world-world)へと向かわせていることを指摘します。
オルタナティブな開発ではなく、開発そのもののオルタナティブへ。近代の発展を支えたデザインはどこに向かうのか、そして自治あるいは自律的なコミュニティをどのように生み出していくのか。本イベントでは監訳者であるお二人と、多元的な取り組みを立ち上げようとする実践者のお二人をお招きした対話の形で共にこの問いを考えてみたいと思います。
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『多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること』
持続可能な世界へのトランジションに向けて、「デザイン」の再定義/方向転換を図る人類学者アルトゥーロ・エスコバルの『Designs for the Pluriverse』、待望の翻訳書。
デザインと人類学を中心に、開発学、哲学、生態学、ラテンアメリカ研究、フェミニズム理論、仏教、音楽など様々な分野を横断しながら、西洋近代資本主義的な単一の未来ではなく、場所に根ざした複数の未来をつくるための手立てを模索する本書は、これからのデザインのあり方に大きな問い直しを迫ります。世界中の多くのデザインスクールで課題図書として挙げられる、必読の一冊です。
著者:アルトゥーロ・エスコバル (著)
監修:水野大二郎、水内智英, 森田敦郎, 神崎隼人
翻訳: 増井エドワード, 緒方胤浩, 奥田宥聡, 小野里琢久, ハフマン恵真, 林佑樹 , 宮本瑞基出版社 ビー・エヌ・エヌ
本書の監訳者のお二人と、今まさに多元世界に向けたデザインに取り組む方々が登壇します。
Session 1「デザインを再定位する」
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水野 大二郎
京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 副機構長 / 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特別招聘教授
デザイン研究者。1979年、東京都生まれ。2008年、英国王立ロイヤルカレッジオブアート・ファッションデザイン博士課程後期修了。19年より京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab特任教授。ほかに慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特別招聘教授などを兼任。デジタルファブリケーションやスペキュラティブデザインをはじめ、情報環境の著しい発展や地球規模の自然環境変動など複雑な社会・技術的課題を前提にしたデザインの理論、手法、実践に取り組み、数多くのプロジェクトに携わる。
デザイン研究者。1979年、東京都生まれ。2008年、英国王立ロイヤルカレッジオブアート・ファッションデザイン博士課程後期修了。19年より京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab特任教授。ほかに慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特別招聘教授などを兼任。デジタルファブリケーションやスペキュラティブデザインをはじめ、情報環境の著しい発展や地球規模の自然環境変動など複雑な社会・技術的課題を前提にしたデザインの理論、手法、実践に取り組み、数多くのプロジェクトに携わる。
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高橋 由佳
アーツ前橋アシスタントキュレーター
デザインキュレーター。米国、スウェーデン、フランスでの留学・就労の後、2022年、キングストン大学Curating Contemporary Design修士課程修了。「人新世におけるデザインとキュラトリアル実践」をテーマに、デザインと社会システムの相互関係を研究するほか、批評的デザインを実践・紹介する場としての展覧会やキュラトリアル実践を探求している。主なプロジェクトに、「FICT:Fragmentary Institute of Comparative Timelines」 (大阪大学、2022)、「403architecture [dajiba] / 椅子の場所は決めることができる」、「ニューホライズン 歴史から未来へ」(アーツ前橋、2023)など。
デザインキュレーター。米国、スウェーデン、フランスでの留学・就労の後、2022年、キングストン大学Curating Contemporary Design修士課程修了。「人新世におけるデザインとキュラトリアル実践」をテーマに、デザインと社会システムの相互関係を研究するほか、批評的デザインを実践・紹介する場としての展覧会やキュラトリアル実践を探求している。主なプロジェクトに、「FICT:Fragmentary Institute of Comparative Timelines」 (大阪大学、2022)、「403architecture [dajiba] / 椅子の場所は決めることができる」、「ニューホライズン 歴史から未来へ」(アーツ前橋、2023)など。
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奥田 宥聡
Poietica Co-founder
1998年生まれ、京都工芸繊維大学博士前期課程デザイン学専攻修了。学部時より京都のNPO法人にて企業におけるソーシャルイノベーションのための新規事業領域探索に3年ほど携わる。在学時よりフリーでのデザイン業務を経て2023年Poietica設立。デザインリサーチやプロトタイピングの方法論を活用した事業開発や作品制作に携わる。
https://poietica.jp/1998年生まれ、京都工芸繊維大学博士前期課程デザイン学専攻修了。学部時より京都のNPO法人にて企業におけるソーシャルイノベーションのための新規事業領域探索に3年ほど携わる。在学時よりフリーでのデザイン業務を経て2023年Poietica設立。デザインリサーチやプロトタイピングの方法論を活用した事業開発や作品制作に携わる。
https://poietica.jp/
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神崎 隼人
大阪大学附属図書館研究開発室 特任研究員
Ethnography Labのリサーチ・アシスタント、Pontificia Universidad Católica del Perú客員研究員、国立民族学博物館共同研究員、大阪大学フォーサイト㈱Ethnography Lac School 2023講師など、大阪大学人間科学研究科 特任研究員
業績として「問題は「環境」であるのか?:「それだけではない」ポリティカル・オントロジーのアプローチ」、「パンデミックとともにある、人間を超えた遭遇:アマゾニア先住民による実践Comando Maticoのデジタル人類学的試論」「オンライン上のイシュー・パブリックとしての現代アマゾニア先住民:ウェブクローリングを用いたデジタル人類学的アプローチ」「先住民と情報化する社会の関わり」、「現代アマゾニア先住民の開発への見解における「宇宙観」とその抑圧—ある先住民アクティヴィストの困惑に着目して」など
Ethnography Labのリサーチ・アシスタント、Pontificia Universidad Católica del Perú客員研究員、国立民族学博物館共同研究員、大阪大学フォーサイト㈱Ethnography Lac School 2023講師など、大阪大学人間科学研究科 特任研究員
業績として「問題は「環境」であるのか?:「それだけではない」ポリティカル・オントロジーのアプローチ」、「パンデミックとともにある、人間を超えた遭遇:アマゾニア先住民による実践Comando Maticoのデジタル人類学的試論」「オンライン上のイシュー・パブリックとしての現代アマゾニア先住民:ウェブクローリングを用いたデジタル人類学的アプローチ」「先住民と情報化する社会の関わり」、「現代アマゾニア先住民の開発への見解における「宇宙観」とその抑圧—ある先住民アクティヴィストの困惑に着目して」など
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隅屋 輝佳
一般社団法人Pnika代表理事
環境系ベンチャー企業にて新規事業開発を担当したのち、青年海外協力隊として2年間ウガンダで水源維持管理システムの構築に従事。2017年より3年間、NPO法人ミラツクの研究員としてオープンイノベーションを軸とした複数のプロジェクトに参画する傍ら、株式会社LIFULLにてブロックチェーンを用いた新規事業開発に取り組んだ。慶應大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の修士課程にて「非専門家による法規制改正提案の支援を行う自律的実践プロセスの設計と評価」を執筆。2019年2月にイノベーターが制度設計者、専門家、市民とつながり、協働で法制度設計を行う社会の実現をミッションに掲げた一般社団法人Pnikaを設立。2020年から2023年6月まで、世界経済フォーラム第四次産業革命日本センターのアジャイルガバナンスプロジェクト担当として、デジタル時代にあったガバナンスのアップデートに向けて活動。。
環境系ベンチャー企業にて新規事業開発を担当したのち、青年海外協力隊として2年間ウガンダで水源維持管理システムの構築に従事。2017年より3年間、NPO法人ミラツクの研究員としてオープンイノベーションを軸とした複数のプロジェクトに参画する傍ら、株式会社LIFULLにてブロックチェーンを用いた新規事業開発に取り組んだ。慶應大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の修士課程にて「非専門家による法規制改正提案の支援を行う自律的実践プロセスの設計と評価」を執筆。2019年2月にイノベーターが制度設計者、専門家、市民とつながり、協働で法制度設計を行う社会の実現をミッションに掲げた一般社団法人Pnikaを設立。2020年から2023年6月まで、世界経済フォーラム第四次産業革命日本センターのアジャイルガバナンスプロジェクト担当として、デジタル時代にあったガバナンスのアップデートに向けて活動。。
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エドワード 増井
株式会社Re:public
主な活動領域はサーキュラーデザインとシステム移行のためのデザイン。カリフォルニア大学バークレー校哲学科でBA、シカゴ大学MAPSS(Master of Arts Program in the Social Sciences)でMAを取得。帰国後は、人文社会学領域における貴重資料のデジタルアーカイブ事業の立ち上げや学習者のMaking(モノ・コトづくり)を支援する学習環境の構築に取り組むと同時に、図書館界のアドボカシーの一環として海外の大学/公共図書館を90以上視察する。2020年、多摩美術大学のCreative Leadership Programを修了。2021年よりリ・パブリックに参加。著書(分担執筆)に『情報教育と学校図書館が結びつくために』がある。
主な活動領域はサーキュラーデザインとシステム移行のためのデザイン。カリフォルニア大学バークレー校哲学科でBA、シカゴ大学MAPSS(Master of Arts Program in the Social Sciences)でMAを取得。帰国後は、人文社会学領域における貴重資料のデジタルアーカイブ事業の立ち上げや学習者のMaking(モノ・コトづくり)を支援する学習環境の構築に取り組むと同時に、図書館界のアドボカシーの一環として海外の大学/公共図書館を90以上視察する。2020年、多摩美術大学のCreative Leadership Programを修了。2021年よりリ・パブリックに参加。著書(分担執筆)に『情報教育と学校図書館が結びつくために』がある。
- 拡張するデザインの領域に関心をお持ちの方
- 企業や行政の中で環境保護や自然生態系に関するイシューに取り組む方
- 地方での地域づくりやコミュニティ支援に関心を持つ人
- 気候アクティビズムや持続可能な社会への変革に取り組む方
13:00-13:10 | イントロダクション |
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13:10-14:10 | Session 1 『デザインを再定位する』 |
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14:10-14:20 | 休憩 | |
14:20-15:20 | Session 2『自治=自律のための運動を育む』 |
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15:20-15:40 | 幕間 |
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15:40-16:00 | 交流会 |
開催日 | 2024年3月24日(日)13:00-16:00(12:45開場) |
会 場 | FabCafe Kyoto 住所:京都府京都市下京区本塩竈町554 |
定 員 | 現地参加50名、オンライン配信 |
参加費 | 無料(会場で1ドリンクをご注文ください) |
共 催 | 合同会社Poietica、株式会社ロフトワーク |
協 力
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株式会社ビー・エヌ・エヌ |
ご注意
- 参加者の皆さんの様子は、記録用として撮影し後日アーカイブの記事などに掲載する場合があります。
- 定員になりしだい、参加申し込みを締め切ります。
- プログラムは、予告なく変更される場合があります。
お問合せ先
本イベントに関するお問合せは、メールにて下記までお願いいたします。
(info_fabcafe-kyoto@loftwork.com 担当:木下)
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日時
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2024.3.24 (日) 13:00 – 16:00 (開場12:45) UTC+09:00
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会場
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FabCafe Kyoto / オンライン
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参加費
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無料(リアル参加の方は会場で1ドリンクをご注文ください)
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定員
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現地観覧 50名 / オンライン配信 定員なし