Hands-on

KG+展示企画『SHINSHOKU|シンショク』

写真表現の可能性を拡張する

  • #参加受付中

本展は、写真表現の可能性を拡張することを試みる展示です。異なる姿勢で写真と向き合う作家それぞれの視点やアプローチから生まれた作品を介し、写真、画像、イメージの新たな可能性について考えます。5/4(日)にはアーティストトークも開催予定、ぜひ奮ってご来場ください。(主催:イセウユ、協力:FabCafe Kyoto)

2025.4.8 (火) – 2025.5.11 (日)  UTC+09:00

11:00 – 19:00 日月定休 *5/4,11は鑑賞可

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) | Google mapで開く

入場無料 ※カフェの座席をご利用の場合はワンドリンクのご注文をお願いいたします

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アーティストトークにご参加希望の方は、「参加する」より外部サイトにてお申込ください

企画趣旨

スマートフォンが普及し、呼吸するように SNS を眺める現代の私たちにとって、SNS 上でのふるまいや見られ方は、生きる上で現実空間の場合と同じほど重要になっています。そうしたセルフイメージの構築に主に用いられているのは「写真」であり、自分を演出して発信するSNS文化の発展は、かつてないほど「写真」を身近なものにしました。 他方、アートの写真界をみるとそうした一般社会の写真の普及と差異化を図るために、「写真」を神格化しているように思います。つまり、現代の「写真」は、アート写真界での神格化と、一般社会での親和化の二極化が進む混沌した状況の中にあると言えます。そうした基盤のない不安定な状況だからこそ、様々な作家の作品を通して「写真」の特性や拡張性を問うことは、「写真」の間口を広げ、「写真」の面白さを再認識する機会になりうると考えています。

本展は、7 人の作家それぞれの視る行為や写真性を通して「写真」の可能性を探る展示です。写真のメディアを軸に他の表現領域の経験を取り入れ表現するイセウユ。視覚やモノの認識、脳の補完作用などの人間の知覚のエラーを写真によって表現する銀色なつみ。デザイン・建築・彫刻・工芸・出版の視点からイメージとオブジェクトの関係を考察する好田一生。写真以前の事柄に興味を持ち、工作のアプローチで表現する立花光。写真のメディアの特性や写真界の環境に疑問や関心を抱き考察し、表現する中澤有基。写真だけでなく多様な形態の情報がいつでも・どこでも・一挙に襲い迫るメディア社会に対して考察する林亮太。SNS やスマートフォン、AI や画像加工などの生活におけるイメージやテクノロジーによるイメージの扱いに疑問や興味を抱き表現する森吉由衣。

作家それぞれのユニークな視点からみた「写真」作品から、「写真」の可能性を揺さぶる本展をぜひご体感ください。

出展作家

イセウユ

京都精華大学芸術学部造形学科版画専攻 卒業。写真表現を軸に、写真以外の表現や自身の経験を取り入れ作品を制作している。身体感覚や人との距離に関心を持ち、写真を通してそれらを可視化しようと試みている。

銀色なつみ

石川県生まれ 東京育ち 日本大学芸術学部写真学科 卒業。対象がはっきり見えていなくても存在を経験によって知覚できる脳の補完作用(見立て、パレイドリア)をテーマに、身近な素材をすりガラス越しに撮影したり、写真を縮小拡大などして脳が視覚情報を処理する過程で起こるエラーを再現する。 2020年からモチーフとして「動物」を起用し、生命の輪郭を探るための認知の境界を再度捉え直している。

銀色なつみさんの作品の一部は、FabCafe Kyoto2階のレンタルスペース内にも設置されております。展示期間中、一部観覧いただけない時間帯がございますのでご注意ください。

[一部の展示を観覧いただけない時間帯]

5/4(日) 13:30-16:00

好田一生

京都市立芸術大学大学院美術科デザイン学部デザイン B 専攻 在籍 。石ころから都市までを研究対象に、デザイン・建築・彫刻・出版などの領域を横断しながら、世界の潜在的な情報と、それに対する人間の受容と認識についてアプローチを試みる。

立花光

京都市立芸術大学大学院美術研究科 構想設計専攻 修了。都市のバックヤードや匿名的な場所に着目し、見ることの不気味さを模型的あるいは写真的な技法を用いて表現する。段ボール箱に実際に存在する場所のミニチュア模型を入れ、それを箱に開けられた穴から覗くシリーズ作品のほか、近年ではソフト粘着剤とスキャナーを使った、アナログで作るハーフトーン写真に取り組んでいる。

中澤有基

1980年生まれ、写真家。2002年ビジュアルアーツ大阪卒。写真に何が写っているかではなく、写真で何が知覚できるのか、をコンセプトに作品を制作している。写真の視覚構造や、視覚の写真構造に着目し、近作ではメディウム自信も自覚的に扱うことにより従来の写真の枠に捉われない作品に取り組んでいる。

林亮太

名古屋学芸大学大学院 メディア造形研究科修士課程を修了。ボーカロイドを用いたSNS上での音楽活動をきっかけに、「スマホ・SNSが自意識や世界認識のあり方にどのような変化を与えているのか」に関心を持ちはじめる。その関心から、アルゴリズムによるレコメンド機能、タップ&スワイプに還元された画面操作の触覚性、SNSのGUIデザイン、モバイル性、GPS機能など、スマホ・SNSが持つ技術的特性に着目したメディア論の執筆や作品制作を行っている。

森吉由衣

京都市立芸術大学大学院美術研究科版画専攻在籍。近年SNSの普及により、誰でも情報を扱えるようになったことから生じる「情報の脆さ」と「文脈の喪失」をテーマに制作している。現在はシルクスクリーンの技法とシリコーンを用い、イメージと素材との関係性を通じて、情報がいかに容易に編集され、文脈が置き換えられるかを表現している。


ギャラリーツアー/アーティストトーク

会期中、出展作家の在廊、およびトークイベントを開催します。

  • 作家在廊時間:5/4(日) 17:00~19:00
  • アーティストトーク:5/4(日) 19:00-21:00

本展示は、これから活躍が期待される写真家やキュレーターの発掘と支援を目的に2013年よりスタートした公募型アートフェスティバル「KG+」参加プログラムです。

News & Topics: KG+2025 募集要項 | KG+

https://kgplus.kyotographie.jp/

Information

日時

2025.4.8 (火) – 2025.5.11 (日) 11:00 – 19:00 日月定休 *5/4,11は鑑賞可 UTC+09:00

会場

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554

■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分

■バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分

※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
Google mapで開く

参加費

入場無料 ※カフェの座席をご利用の場合はワンドリンクのご注文をお願いいたします

参加する

アーティストトークにご参加希望の方は、「参加する」より外部サイトにてお申込ください

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