「ニュートリノ」映画上映会 ー 素粒子の中の詩人

映画「ニュートリノ」とは？

「ニュートリノ」は、素粒子「ニュートリノ」と無数の神々、栗拾い、コンピュータ画面のピクセル、そして豆腐作りの技法がいかに相互に関係しているかを示す詩的で哲学的なドキュメンタリー映画です。色とりどりの個性豊かな科学者や村人たちとの出会いの中で、「ニュートリノ」と呼ばれる神秘に満ちた素粒子が、科学研究と村の生活、目に見えない量子の世界と目に見える現実、そして知ろうとする意志と知らないことの魔法の間を、どのように繋ぐのかを描き出します。

この風変わりな素粒子に魅せられた映画製作陣は、日本の山奥にある深さ1000メートル以上の名高い物理学実験施設「スーパーカミオカンデ・ニュートリノ検出器」へと研究の旅に出かけます。その山の上の村では、さまざまな国の科学者たちが、地元の人々やそこの信仰における指導者たちとともに暮らし、働いています。

こうして、一見何の関係もない2つの世界、かつての鉱山村に住む高齢者たちの生活の世界と、同じ山の中で科学研究を行う国際色豊かな物理学者たちの研究の世界が交わるのです。一方では、山や木々、動物、水、風など、自分たちが暮らす目に見える自然を見つめ、もう一方ではニュートリノという「目に見えない自然」にその眼差しを向ける。それはゴースト粒子といわれるものが宇宙の起源を説明できるかどうかという問いに根ざしています。

物理学の知識を求める個人的な発見の旅として始まった物語は、やがて普遍的で実存的な探求へと変化していきます。

予告編

映画の予告編はこちらでご覧いただけます：

ハニー・ヴァン・デン・バーグとヤン・ヴァン・デン・バーグは、2008年に受賞歴のあるドキュメンタリー映画「ヒッグス – 想像力の中心へ」を制作し、映画監督としてデビューしました。この映画では、伝説のヒッグス粒子の探求について描かれています。彼らが個々に、また共同で制作する作品は、芸術と科学の社会的な関連性に注目し、その間の冒険的な対話が鮮やかに描かれることで知られています。