地上とは異なる別次元の思考からアプローチする

宇宙という地球とは全く異なった環境に視点を置き、地球で染み付いた常識に疑問をもち、地上とは異なる別次元の思考から物事にアプローチする。

地上とは異なる視点で描く新世界
Space Monogology

Space Mongologyとは宇宙という地球とは全く異なった環境に視点を置き、地球で染み付いた常識に疑問をもち、地上とは異なる別次元の思考から物事にアプローチするプロジェクト。

僕たちが日頃考えている地球上での常識は宇宙空間における極限環境の中ではどのように変化するのかという思考を繰り返し、地球では想像もしなかったアイデアを創出する。

【RESEARCH / リサーチ】
human on 1/6 gravity

重力が変わると、デザインはどのように変化するのだろうか。
「human on 1/6 gravity」では、地球に比べて1/6Gの月を舞台にデザインがどのように変化するのかをリサーチを行った。

身の回りに多大な影響を及ぼしている重力が1/6になったとき、多くのデザイン、生活、そして私たちが当たり前だと思っている日常はどのように変わるのだろうか。

1/6Gで転ぶ宇宙飛行士を見て

月の重力は地球の1/6である。重力が1/6になると重さが1/6になる。そのような環境下では私たちの跳躍力は約6倍になるし、落下速度はおよそ1/6になる。摩擦も1/6近くになるはずなので地上よりも滑りやすいはずである。当然人間の動きにも影響が出てくる。写真は月面での宇宙飛行士の歩行であるが見事に転んでいる。動画を見るとより分かりやすいのだが歩き方も地上とは異なる。100kg近いスペーススーツを着ているにも関わらず動き自体は軽快(?)に見える。

このような環境における建築やプロダクトのデザインはどう変化するのだろうか。その疑問こそがこのプロジェクロトのきっかけである。

『地上の階段と月の階段の違いは?』この問いから始めることで、私たちは宇宙開発における新しい視点を獲得しようと試みた。中心的なテーマは月の環境的な特性。例えば、重力。目には見えない私たち自身、そして身の回りに多大な影響を及ぼしている重力が1/6になったときに階段は、そしてその他多くのものはどう変わるのだろうか?

制作:高橋祐亮


【EXHIBITION / 展示】
Space Mongology 超未来宇宙編 「虚構と現実の新世界」

ナナナナ祭2022にて、月を舞台に未来の世界を「Space Mongology」と題した物語で表現し、展示を行った。

今回の展示企画では、「未来/仮想の世界」を、2082年の地球ではなく月面を舞台に新しい世界を想像(創造)し、まだ見ぬ未来のデザインや日常の食をテーマに考えた。

月面を舞台に現実の専門家たちのリファレンスを参考に月を舞台に小説が描く虚構の世界と新たな可能性を40ページ以上にもなる資料としてまとめた。

月をテーマに地球とは異なる常識を描く

地上生活で染み付いた当たり前の疑問を持つ。本展示で再三言っているが、重力が1/6になれば地上で当たり前だと思っている歩くや座る、そして食べるといったシンプルな行動さえ全然異なったものになる可能性がある。常識を捨て去ることは難しく、私たち自身も常に地上の当たり前と格闘している。そして当たり前からかけはなすことで、隠れた新たな可能性をみつけることができる。逆に月面での常識を想像することである。地上の何気ない1日は月面ではどう変化するだろうか?それはなぜ?このような思考を繰り返していくことで日常の月面生活の中でのありうる姿が見えてくると考えている。そして、それは正しい必要はない。むしろ現状においては正しいも間違ってもない。存在するのは純粋なアイデアであり、それらが相互影響の中で変化していき結果として未来が形成されるのではないだろうか。

制作:bugology、大西陽、高橋祐亮

Outline

名称

宇宙という地球とは全く異なった環境に視点を置き、地球で染み付いた常識に疑問をもち、地上とは異なる別次元の思考から物事にアプローチする。

概要

地上とは異なる別次元の思考からアプローチする

Follow us

お問い合わせ

FabCafeや各Open Labsの活動に関するお問い合わせはお気軽にどうぞ。

Contact

FabCafe Newsletter

新しいTechとクリエイティブのトレンド、
FabCafeで開催されるイベントの情報をお伝えします。