【展示企画】光のプロトタイピング

イベント内容

本イベントは、科学実験装置をDIYし作品化するオンラインワークショップ『Make the PHENOMENON』を通じて制作された作品のプロトタイプ（試作品）を体験できる、ハンズオン型の展示企画です。

今回は、「光」をテーマに制作された10点の作品が登場します。
地域を超えて参加者がオンライン会場に集まりリモートで行われた全４回のワークショップでは、さまざまな現象や感覚を科学的なアプローチから捉え直し、身近な素材・道具を用いて作品化を試みてきました。鏡を用いた反射、レンズでの屈折、偏光板や回析板の不思議な効果など、「光」の特性に着目した体験型作品にぜひ触れてみてください。

制作プロセス

今回のワークショップにおいては、いわゆる”正解” “つくり方” はどこにもありません。
ポイントは、「自ら定義すること」と「手を動かしながら、試し、発見すること」。
抽象⇄具体、発見⇄検証の往復を通して、他の誰にも予想のつかなかった「その人だけ」の作品の種が生まれてきています。

各参加者は、

・「光」の捉え方のインスピレーションとなる “ゲストトーク”
・参加者どうしで光の現象・知覚についてディスカッションする “グループワーク”
・トーク・グループワークを受けて自ら考えてを動かす “個人制作”

…上記を繰り返しながら、当たり前すぎて無自覚だった現象や知覚にも意識を向けながら、「光を用いた体験・表現のデザインアイデア」のプロトタイプを制作してきました。

今回FabCafe Kyotoで展示される作品は、完成品ではなく「実験と探究の途中経過」です。鑑賞するというよりも「一緒に考えてみる、試してみる」ような気持ちで向き合っていただけたら幸いです。

▲ ワークショップで使用していたプロトタイプ制作用シート

『Make the PHENOMENON』とは

私たちが生きる世界を理解するために先人たちが積み重ねてきた智恵の結晶、「自然科学（サイエンス）」。
ものづくりや表現に関わる中で、「学生時代さぼっていたけど、サイエンスを学び直したい」と感じたことはありませんか？

このワークショップシリーズでは、日本中の科学館や博物館の科学体験装置を手がける Medico-tec 株式会社さんを監修に迎え、毎回テーマを設けて「自然界の現象を再現する装置」をつくります。
また、ワークショップの前半では、テーマごとにアーティストやデザイナー、研究者などの方をゲストに迎え、より多角的な視点から世界を捉えるためのインスピレーショントークを実施します。

サイエンスを “ツールボックス”として見てみると、世界の捉え方がもっと豊かになるかも？
完全オンラインでも、「実際につくる」フィジカルな学びと体験が得られるワークショップです。

第１回の開催となる今回は、「光」をテーマに実施し、さまざまな地域から10名の方が参加されました。

▼ ワークショップの詳細については下記よりご覧ください。
https://fabcafe.com/jp/events/kyoto/21_make-the-phenomenon