Exhibition

物語によって記憶が貶められないために私が試みてきた沈黙という実験の経過報告

Luciana Janaqui 個展

  • #開催終了

欧州、南米、日本を中心に現代美術の分野で活動するルシアナ・ハナキの個展。私たちは近年ますますSNS上で自分の経験や記憶の切り売りに明け暮れていますが、ハナキは自身を記憶の交換や共有の「器」とする実験的な行為の数々において、こうした自己物語化に対する抵抗として、様々な作法で「沈黙」を試みてきました。映像、写真、文章、思い出の品等で構成された3つのプロジェクトを通じて、ハナキの実践に迫ります。(主催:Luciana Janaqui / 協力:FabCafe Kyoto / 助成:EU・ジャパンフェスト日本委員会)

2024.4.10 (水) – 2024.5.3 (金) (祝)  UTC+09:00

11:00 – 19:00 (一部日程で展示を観覧いただけない日がございます。ページ下部をご確認の上ご来館ください。)

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観覧無料

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開催終了

 SNSでの自分語りには嘲笑の気持ちを抱きつつ、宅飲み午前3時の自分語りには興味津々なのはなぜなのか。
自分の大事な経験談を他人に真剣に聞いてもらえないとき、少し傷ついてしまうのはなぜなのか。
すでに同じような文章が存在しているのにわざわざ自分の経験を「自分の」言葉で記したくなってしまうのはなぜなのか。

物語にはどんな中毒性があり、私たちのアイデンティティにどう作用しているのか。
どうやって物語は私たちの記憶を支配しているのか。
同時多発的に類似の物語が巧拙を問わず氾濫し、その価値が暴落していく世の中でどうしたら自分の大切な記憶を損なわないように保護することができるのか。

といったことを考えながら私がたどり着いた「沈黙」という試みの経過観察報告を、3つのプロジェクトを通して発表します。
物語との付き合い方について、一緒に考えられるきっかけになれば嬉しいです。

「チョケキラオで起きたこと」より Fの手記

「mi EL Camino」より日記Day31

「Memories ON SALE」より #3:南米パタゴニアでひとりで山登り中土砂崩れに巻き込まれて滑落、怪我を負い遭難し死にそうになりながら一週間生き延びた記憶

「チョケキラオで起きたこと」より

「チョケキラオで起きたこと」より

  • Luciana Janaqui ルシアナ・ハナキ

    主婦、アーティスト、代行業者(家事・育児・祈祷)、編み物作家など

    リマ(ペルー)、ブリュッセル(ベルギー)、宇野(日本)を拠点に活動。日本でカメラマンとして活動した後、Centro de la Imagen(リマ)でラテンアメリカ現代写真修士課程を修了。みずからの体をデバイスとして用いたパフォーマティブな行為を、写真、映像、テキストなど幅広いメディアで出力する。自身の中にあるペルー/日本のアイデンティティの共存関係について、個人的記憶と集合的記憶の関係性を通してアプローチする。
    主な個展に「指を(本当に)交差させておきますね ※ただし有料となります」HYM3F(宇野港|岡山|2023)、主なグループ展に「An Account of The Luck and Misfortunes of ______」Etablissement d’en face(ブリュッセル|2024)、「Janelas」サン・エティエンヌ・メトロポール近現代美術館ジャン・ロード図書館(サン・エティエンヌ|2022)、「生きる寄す処としての地すべり ならびに/あるいは 死ぬほど素っ気ない面構えの舌ども」MISAKO & ROSEN(東京|2021)など。「2020年ALLOTMENTトラベルアワード」受賞。 N.E. One &c.(奥村雄樹と結成したユニット)構成員。

    http://lucianajanaqui.com/

    リマ(ペルー)、ブリュッセル(ベルギー)、宇野(日本)を拠点に活動。日本でカメラマンとして活動した後、Centro de la Imagen(リマ)でラテンアメリカ現代写真修士課程を修了。みずからの体をデバイスとして用いたパフォーマティブな行為を、写真、映像、テキストなど幅広いメディアで出力する。自身の中にあるペルー/日本のアイデンティティの共存関係について、個人的記憶と集合的記憶の関係性を通してアプローチする。
    主な個展に「指を(本当に)交差させておきますね ※ただし有料となります」HYM3F(宇野港|岡山|2023)、主なグループ展に「An Account of The Luck and Misfortunes of ______」Etablissement d’en face(ブリュッセル|2024)、「Janelas」サン・エティエンヌ・メトロポール近現代美術館ジャン・ロード図書館(サン・エティエンヌ|2022)、「生きる寄す処としての地すべり ならびに/あるいは 死ぬほど素っ気ない面構えの舌ども」MISAKO & ROSEN(東京|2021)など。「2020年ALLOTMENTトラベルアワード」受賞。 N.E. One &c.(奥村雄樹と結成したユニット)構成員。

    http://lucianajanaqui.com/

本展は、FabCafe Kyoto2階のレンタルスペースを展示会場として使用しています。下記の貸切利用時は展示を観覧いただけませんのでご了承ください。

[展示を観覧いただけない時間帯]

4/13(土) 13:00-17:00
4/18(木) 17:00-19:00
4/24(水) 終日
4/27(土) 13:00-16:00
5/1(水) 13:00-19:00
5/2(木) 終日

Information

日時

2024.4.10 (水) – 2024.5.3 (金) (祝) 11:00 – 19:00 (一部日程で展示を観覧いただけない日がございます。ページ下部をご確認の上ご来館ください。) UTC+09:00

会場

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554

■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分

■バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分

※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
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参加費

観覧無料

開催終了

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