大芸工展2023 -テーマ「みち」-

今年のテーマ：「みち」
みち、道、未知、満ち、充ち、見知―――「みち」という音には、さまざまな意味があります。同じ”芸術工学”と言っても、分野や価値観は人それぞれ。大芸工展に参加することは、自分の信じる道を表現すること。そして、未知の解釈に出会うということ。

大芸工展は、芸術工学（デザイン）を学ぶ神戸・九州・名古屋・東北の学生が合同で行う展示会です。元々、学外において「芸術工学」という分野・領域の認知度が低いこと、そして全国にある芸工大の学生同士の繋がりがないことに疑問を感じ、全国の芸工大の学生が集まり交流し合うことで、デザインの向上や創作活動の刺激、コミュニティを作るきっかけとなるべく、6年前からスタートしました。

現在は、学生だけでなく、デザイナーや審査員など外部のクリエイター・有識者の皆さまとも交流を持つことで、学びの機会を作ることにも力を入れています。

この展示会を通して、全国の芸工大の学生同士、社会と学生を繋ぐきっかけになればと考えています。学生やクリエイターの皆さんだけでなく、「芸術工学」が気になる皆さまも、ぜひこの機会にお越しくださいませ。

芸術工学領域の学生数と特徴

日本の大学生の数は約250万人ですが、「芸術工学」という名の下で学んでいる学生がいるのは以下の4大学です。

• 九州大学 芸術工学部　　　　　　　(生徒数 :    844人、2023年)
• 神戸芸術工科大学 芸術工学部　　　(生徒数 : 1,622人、2023年)
• 名古屋市立大学 芸術工学部　　　　(生徒数 :    424人、2023年)
• 東北芸術工科大学 デザイン工学部　(生徒数 : 2,405人、2023年)

これらを合計すると5,295人。日本の現大学生のおよそ0.002%しか「芸術工学」を学んでいる学生がいないのです。

このように、「芸術工学」はとても狭い領域です。ですが、全国に飛石のように点在しているという特徴があります。その特徴を活かし、今年度は、九州大学・神戸芸術工科大学・名古屋市立大学・東北芸術工科大学同士が協力し合い、ハイブリット形式の新しい展示様式を計画しています。

大芸工展の特徴

①芸術工学を知ってもらい、理解を深めてもらう

「芸術工学」が誕生し55年目を迎えましたが、認知度はまだ低いのが実情です。そこで、芸術工学について学ぶ4大学が合同で作品を展示し、見ていただくことで、芸術工学を知ってもらうことを目指しています。

②学生が運営を行う

企画から、予算やSNSでの広報活動に至るまで、学生だけで運営を行うことで、学生の能力・技術向上を目指しています。

③プロからの評価を受ける

社会で活躍されている方からの評価を受けることで、社会に通用するデザインを学び、今後の作品に活かす経験を得ることを大切にしています。