Exhibition

Nachara solo exhibition “Days In The Garden”

  • #開催終了
  • #入場無料

展示期間:2024.8.16(金)ー 8.25 (日)
展示時間:10:00-20:00
※8.16(金)は台風接近により臨時休業とさせていただきます

2024.8.16 (金) – 2024.8.25 (日)  UTC+09:00

10:00 – 20:00 展示は会期中無料でご覧いただけます。

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開催終了

Days In The Garden

nacharaはこれまでに、都市に生息する昆虫や植物に対して抱く愛着、自分自身がそれらの自然物の生存を脅かす存在になりうることに関心を持ち、ペインティングを中心に作品を発表してきました。主なペインティングのシリーズに、16:9比率のキャンバスに植物や昆虫をモチーフとしたイメージを描き、その上に既存の映像作品からサンプリングされた字幕を描くことで、存在しないアニメーションのワンシーンを描くRANDOM SCENESシリーズがあります。

本展では 「記憶の中の庭」をテーマに、実際にアーティストにとっての思い出の庭となった複数の場所での記憶や資料を元に制作された立体、ドローイング、ペインティングなどを含む作品群を展示します。

また、レーザーカッターやUVプリンタといったFabCafeのデジタルファブリケーションマシンを活用した新たな表現の可能性を模索することも本展の取り組みのひとつの側面となっています。

 

アーティストコメント

とてもとても大切に心に仕舞っていたはずの思い出や光景をふと思い出そうとすると、思いの外それが曖昧に薄れていることに気がつき、自分自身の冷酷さに切なくなる瞬間があります。大好きだった向かいの家の庭に生えていた植物の種類、名前を言えるのは3-4種類しかありませんでした。私に色々なことを教えてくれた花好きの祖母が一番好きな花が何だったのかも思い出せません。

制作の原点にある大切な場所がいくつかあるのですが、そこで見たもの、触れたものを思い出し、その曖昧さに向き合いながら微かに残った頭の中のイメージを記録、保管する感覚でドローイングを描きました。また、祖母の見ていた世界をトレースする感覚で、祖母が遺した本に出てくる植物の写真を参考にイメージを分解したり、組み合わせたりして描いた絵もあります。

そして、それらのイメージをさまざまな素材を使って立体物として立ち上げてみました。形や存在を自分の手で確かめて安心したかったのだと思います。そういった過程の中で生まれたものをひとつの空間に散りばめています。

なんとかお金を作って生活を維持することに精一杯で、日々が一瞬で過ぎていきます。知らない間に、大切に仕舞っていたはずのものが砂のように指の間をすり抜けて行くことは悲しいけれど、それを悲しめるということは有り難くて愛おしいことかもしれないとも思えます。

忙しく人々が行き交う渋谷の街中で行われる今回の展示を見てくれた方が、何かを思い出し、嬉しくなったり悲しくなったりするものが作れていたら幸いです。

 

Thanks to

空間設計:東葛西1-11-6 A倉庫
https://www.instagram.com/efag.css/

Fab制作サポート:Mah Khan Yuka

 

近年の作品

SOMETHING TOO SMALL TO BE A PLANT POT ,2023
glazed ceramic

WHERE IS HOME?, 2022
glazed ceramic
11.7cm×11.2cm×4cm

“(鳴り響くサイレン)”, 2023
Acrylic, canvas mounted on panel
336mm × 598mm

“(委員2)15年前と同じだよ”, 2023
Acrylic, canvas mounted on panel
336mm × 598mm

“(爆発音)”, 2023
Acrylic, canvas mounted on panel
336mm × 598mm

“西山さんのバターカップ”, 2024
glazed ceramic

Memories of Chichibugahama, 2024
Aclyric(silkscreen), driftwood, linen

  • nachara | ナチャラ

    ペインター

    東京生まれ。幼少期から昆虫や植物に強い関心を持ち、昆虫の生息場所や愛着のある場所がビルや駐車場に変わっていくという喪失体験が制作のルーツにある。 大学時代はHCI領域にて都市での生物多様性の保全をテーマに研究。主な展覧会は2023年グループ展「TEA TIME」Gallery Stair(韓国ソウル), 2023年個展「RANDOM SCENES」Galley Blue 3134(東京)など。

    東京生まれ。幼少期から昆虫や植物に強い関心を持ち、昆虫の生息場所や愛着のある場所がビルや駐車場に変わっていくという喪失体験が制作のルーツにある。 大学時代はHCI領域にて都市での生物多様性の保全をテーマに研究。主な展覧会は2023年グループ展「TEA TIME」Gallery Stair(韓国ソウル), 2023年個展「RANDOM SCENES」Galley Blue 3134(東京)など。

Information

日時

2024.8.16 (金) – 2024.8.25 (日) 10:00 – 20:00 展示は会期中無料でご覧いただけます。 UTC+09:00

会場

FabCafe Tokyo
東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F

京王井の頭線 神泉駅 南口 徒歩3分
JR 渋谷駅 徒歩10分

03-6416-9190
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開催終了

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