Exhibition
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この度、FabCafeと土とデジタルでは、企画展示「節度ある食卓 #01 肉食再考」を開催します。
「なぜ肉を食べるのか?」「どんな肉を選ぶのか?」──本展示では、普段あまり意識されることのない肉食の背景に焦点を当てます。環境や社会、価値観の多様性を見据えながら、自分自身の食のあり方について考える視点を提案します。
展示期間:2025.4.23(水)ー 5.14 (水)
展示時間:10:00-20:00
2025.4.23 (水) – 2025.5.14 (水) UTC+09:00
10:00 – 20:00 展示は会期中無料でご覧いただけます。※カフェの座席をご利用の場合はワンドリンクのご注文をお願いいたします。※2025/05/13は12:00からご覧いただけます。
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「早い・旨い・安い」ーー
大量生産・大量消費の時代を象徴するこの価値観は、長らく私たちの食卓を支えてきました。
けれど今、過剰な生産と消費がもたらす環境負荷や気候変動など、見過ごせない課題が浮かび上がっています。
食べることは、実は個人の嗜好にとどまらず、人間社会・自然・そして未来の生態系にまで影響を及ぼす行為です。私たちが「食べる」たびに、人間以外の存在とどのように関わり、影響し合っているのか。そのつながりを今、見直す必要があります。
スローフード運動の再興、ヴィーガニズムの広がり、ミシュラングリーンスターの登場。
近年、食における価値観にも変化の兆しが見え始めました。
「早い・旨い・安い」といった、食卓の上だけで完結していた評価軸から、食材がどこから来て、どんなプロセスを経て届いたのかという、“食卓の外”にまで目を向ける動きが広がってきているのです。
今回、土とデジタルは、企画展示「節度ある食卓 #01 肉食再考」を開催します。本展示は、食卓にまつわる様々な視点を取り上げ、普段とは異なる角度から「食べる」を捉え直す試みです。
一人ひとりが、自身の納得のいく食のあり方を考えるきっかけになれば幸いです
「節度ある食卓」第1回目のテーマは「肉食再考」です。
なぜ肉を食べるのか、あるいは、食べないのか。
食べるならどんな肉を食べるのか。
肉を食べることは常に、①普通である(Normal)、②自然である(Natural)、③必要である (Necessary)と考えられてきました。そんな我々の”当たり前”を、ヴィーガニズムの第一人者であるメラニー・ジョイ博士は”肉食主義”と呼びます。ジョイ博士は、あまりにも当たり前すぎて人々は気づいていないが、実は見えない信念や社会システムに基づいて肉を食べることを選択させられている、と言います。つまり、肉食は不可視化されたイデオロギーであるという主張です。
本展示では、食肉の背景にある様々な視点をミニ・ロールプレイングゲームとして提供します。ジョイ博士の主張からヒントを得ながらも、肉食主義 vs 菜食主義といったイデオロギーを対立化させるのではなく、その間にあるグラデーションをできるだけ解像度高く可視化することに主眼を置きました。本展示は、この食べ方が正解、といった答えを持ち合わせているわけではなく、肉食の是非の判断は行いません。
この展示をみて自分の食べ方をもう一度、見直してみませんか?
オープニングトークイベントとして、肉食をテーマに、文化人類学とビーガニズムという異なる視点から対話を行う試みです。
ゲストにお迎えするのは、マレーシアの狩猟採集民プナンとのフィールドワークを通じて、人と動物の関係を問い続けてきた文化人類学者・奥野克巳さん。そして、翻訳家・執筆家として、これまで様々な動物倫理学、ビーガニズムに関連する文献の翻訳と執筆に取り組まれてきた井上太一さん。
「肉を食べることは、“当たり前” なのか?」
「『いただきます』は、敬意か?欺瞞か?」
「狩猟という営みは、未来の倫理に反するのか?」
人と動物の、“食う・食われる” の関係の中に生まれる様々な問いをゲストのお二人と一緒に考えてみたいと思います。
さまざまな視点が交差するこの夜、参加者それぞれが「自分なりの食のあり方」を問い直すきっかけになればと願っています。
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土とデジタル
私たちは、自然とテクノロジーや、野生と都市生活など、一見相反するものを、相互補完性のある概念として捉え直し、その実感と実態を、企業や個人と共に生み出すバイオフィリック・スタジオです。自然にまつわる様々な危機が迫りくる一方で、2050年までに世界人口の約68%が都市部に居住すると予測されています。 都市のふるまいこそ、これからの世界のありようを決めるのだとしたら、そこに生きる人々の生活と仕事の中には、自然への敬意と地域との繋がり、倫理と節度が必要です。想いを共有できる人々と共に、私たちは様々な手法を通じて、都市の中に自然との新たな関係性を見出して行きます。
ウェブサイト:https://xn--uds.digital/
私たちは、自然とテクノロジーや、野生と都市生活など、一見相反するものを、相互補完性のある概念として捉え直し、その実感と実態を、企業や個人と共に生み出すバイオフィリック・スタジオです。自然にまつわる様々な危機が迫りくる一方で、2050年までに世界人口の約68%が都市部に居住すると予測されています。 都市のふるまいこそ、これからの世界のありようを決めるのだとしたら、そこに生きる人々の生活と仕事の中には、自然への敬意と地域との繋がり、倫理と節度が必要です。想いを共有できる人々と共に、私たちは様々な手法を通じて、都市の中に自然との新たな関係性を見出して行きます。
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FabCafe Tokyo
FabCafeは世界中に拠点を持つ、クリエイティブコミュニティです。
人が集うカフェに、3Dプリンターやレーザーカッター等のデジタルものづくりマシンを設置。“デジタル”と“リアル”の壁を自由に横断し、未来のイノベーションを生み出します。地域のクリエイターやアーティスト、企業とともに、食、アート、バイオ、AIから教育まで、ものづくりの枠を超えたラボ活動も行っています。FabCafe Tokyoは、2012年にスタートした第一号拠点。シングルオリジンの豆を使ったコーヒーや、旬の野菜を使ったフード、パティシェが作るスイーツなど、こだわりのドリンク&フードをご用意しています。FabCafeは世界中に拠点を持つ、クリエイティブコミュニティです。
人が集うカフェに、3Dプリンターやレーザーカッター等のデジタルものづくりマシンを設置。“デジタル”と“リアル”の壁を自由に横断し、未来のイノベーションを生み出します。地域のクリエイターやアーティスト、企業とともに、食、アート、バイオ、AIから教育まで、ものづくりの枠を超えたラボ活動も行っています。FabCafe Tokyoは、2012年にスタートした第一号拠点。シングルオリジンの豆を使ったコーヒーや、旬の野菜を使ったフード、パティシェが作るスイーツなど、こだわりのドリンク&フードをご用意しています。
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日時
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2025.4.23 (水) – 2025.5.14 (水) 10:00 – 20:00 展示は会期中無料でご覧いただけます。※カフェの座席をご利用の場合はワンドリンクのご注文をお願いいたします。※2025/05/13は12:00からご覧いただけます。 UTC+09:00
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会場
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FabCafe Tokyo
東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F
京王井の頭線 神泉駅 南口 徒歩3分
JR 渋谷駅 徒歩10分
03-6416-9190
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