Talk Event
- #開催終了
2023年9月、さまざまなバックグラウンドを持つ23人の参加者がFabCafe Kyotoに集まり、DIYによるバクテリアの培養方法を学びました。色素を生成する菌株を植え付けたシャーレを持ち帰り、そのバクテリアでテキスタイルを染めるという6週間のチャレンジに挑みました。このグループ実験の結果は、京都と東京で開催される展覧会に展示されます。東京で開催される展示の最終日に、参加者のうちの4人がこのプロセスについての経験や感想を共有します。
2023.12.6 (水) UTC+09:00
19:00 – 20:30
バクテリアは、土地や水の使用量、廃棄物の量を削減できる、持続可能な新しい染色方法として注目されています。ヨーロッパでは、LVMHやPUMAなどさまざまなメーカーが試作を始めていますが、日本ではまだ取り組みが少ないです。
SPCSは2023年3月にジュリア・モーザーにインタビューしました。モーザーさんは、Janthinobacterium Lividumという種類やその他のバクテリアを用いて、新しいテキスタイルやアパレルをデザインするファッションデザイナーです。彼女のバクテリアとの研究は、バクテリアの染料で意図的なパターンを作る可能性を探り、野生からバクテリアを採取し、生地の染料としての性能を試し、さらにはバクテリアの成長パターンを通して服の形やニットのテクスチャーをバクテリアとともにデザインしました。
2023年のLiving Dyesワークショップは、バクテリアでテキスタイル・デザインについて日本で語り合うために始められた6週間のグループ実験でした。BioClub Tokyoの創設者ゲオアグ・トレンメルの指導のもと、参加者は特定の色素を生成する菌株を増殖させるための最適な処方を試み、様々な染色方法や素材と組み合わせるよう奨励されました。
DIYでバイオ実験の困難にもかかわらず、参加者は様々な織物や衣服だけでなく、石、木、ゴムなども染めて見て、多くの作品を完成して展示まで持ってきました。また、バクテリアの繁殖を制限したり促進したりするさまざまな方法を試しながら、模様作りの実験をした参加者もいました。
ニットデザイナーの村本薫さん、メイカーズスペースのオーガナイザーである桃子さん、研究者のHiroki Kaimoto、バイオ素材でファッションを作るデザイナーCarolさんという4人の参加者が、生物を使ってテキスタイルや糸を染めるプロセスについて語ります。
- 新しい技術を探究したいアパレルメーカーやブランドのデザイナー、企画やR&Dの担当者
- 日常品やアパレルのサステナブルな取り組みに興味のある、プロダクトデザインやファッションを学ぶ学生や研究者
- サステナブルな手法をより深く実験したいアーティストやデザイナー
- 新しい染料と染め方を実験したいテキスタイルの染料メーカーやテキスタイルデザイナー
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uraha (村本 かおり)
編み物関係で働く人。
猫と毛糸と緑色が好き。
2023年は色についての学びを深めようと、色彩検定を受けたり、毛糸を100色染めるワークショップに参加したり。
環境負荷が少なく、自宅のキッチンで染められるキュートな色の染料をいつも探している。
編み物関係で働く人。
猫と毛糸と緑色が好き。
2023年は色についての学びを深めようと、色彩検定を受けたり、毛糸を100色染めるワークショップに参加したり。
環境負荷が少なく、自宅のキッチンで染められるキュートな色の染料をいつも探している。
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さとうももこ
子ども・若者のためのクリエイティブスペースを運営しつつ、繊維のDIYリサイクルプロジェクトを推進中。道具を自作して反毛したり紡ぎ直したり紙すきしたりしています。学生時代はコウジカビや藻類の研究をしていました。
子ども・若者のためのクリエイティブスペースを運営しつつ、繊維のDIYリサイクルプロジェクトを推進中。道具を自作して反毛したり紡ぎ直したり紙すきしたりしています。学生時代はコウジカビや藻類の研究をしていました。
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Hiroki Kaimoto
東京大学大学院 学際情報学府 博士課程在籍
デジタルファブリケーションの研究をベースとして、素材のもつ特性によって生まれる形状の変化、他の素材への干渉やその蓄積によって生まれる形態をテーマとした研究や作品制作を行っている.
デジタルファブリケーションの研究をベースとして、素材のもつ特性によって生まれる形状の変化、他の素材への干渉やその蓄積によって生まれる形態をテーマとした研究や作品制作を行っている.
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Carol
キャロルは現在京都を拠点に活動するスペイン人デザイナーで、ファッションデザインの修士課程を修了し、フットウェアの文脈におけるバクテリアセルロース複合素材に焦点を当てている。彼女の長年の生物への興味は、ファッション、テキスタイル、生物学を交差させ、人間以外の利害関係者を共同デザイナーとして取り囲む作業方法を開発し、これらの素材革新の芸術的表現を高めることに焦点を当てている。伝統的なデザインアプローチに新しいテクノロジーを絡めることで、彼女の作品は実験的で学際的なデザイン提案を通して、バクテリアセルロースのテキスタイルとしての可能性を探求している。
キャロルは現在京都を拠点に活動するスペイン人デザイナーで、ファッションデザインの修士課程を修了し、フットウェアの文脈におけるバクテリアセルロース複合素材に焦点を当てている。彼女の長年の生物への興味は、ファッション、テキスタイル、生物学を交差させ、人間以外の利害関係者を共同デザイナーとして取り囲む作業方法を開発し、これらの素材革新の芸術的表現を高めることに焦点を当てている。伝統的なデザインアプローチに新しいテクノロジーを絡めることで、彼女の作品は実験的で学際的なデザイン提案を通して、バクテリアセルロースのテキスタイルとしての可能性を探求している。
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19:00 - 19:15
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イントロダクション
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19:15 - 19:30
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4人の作品の説明
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19:30 - 20:00
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4人のシェアリング(ワークショップ企画者サラ・ホーはモデレーター)
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20:00 - 20:30
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交流会
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日時
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2023.12.6 (水) 19:00 – 20:30 UTC+09:00
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会場
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FabCafe Tokyo
東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F
京王井の頭線 神泉駅 南口 徒歩3分
JR 渋谷駅 徒歩10分
03-6416-9190
Google mapで開く -
参加費
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無料 別途、カフェにて1ドリンクをご注文ください。
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定員
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30