Workshop
- #開催終了
ナメクジ捜査網 -市民科学とナメクジのこれから-
2018.4.20 (金) UTC+09:00
18:00 – 21:00
- MTRL KYOTO より
- オープンサイエンスミートアップは、京都を中心に活動するオープンサイエンス研究会が、不定期に行っている公開イベントです。
サイエンスの現場は、研究室から外へ
研究の現場が、研究室から広く一般に。 若手の研究者達の潮流が広がっています。 たとえば、膨大な画像データの中から目的のものを探すことだったり、 動植物の分布を調べるため全国から目撃証言を募集するなど。 最先端の科学研究に、研究室の外にいる人達が力を貸せる場面は意外とたくさんあります。 不特定多数の一般の人に研究協力を得ること、これは「科学を開かれたものにする」という意味で「オープンサイエンス」と呼ばれる大きなムーブメントに含まれ、研究者達の関心を集めています。 研究のフィールドを、研究室の中からいかに外に出すか。 どうやって一般の人に参加してもらうか。 どうやってより多くの人に研究の価値を知ってもらうか。 それらを研究し、共有するのがオープンサイエンスミートアップ。京都を中心に活動をしています。
勉強会の開催
勉強会では「現在の活動/ノウハウの共有」をテーマに登壇者の話を聞き、ディスカッションする場。 1, 2ヶ月に1回の頻度で様々な場所を巡りながら行っています。 聴講は一般の参加も可能で、MTRL KYOTOでも夕刻のバータイムを利用し、過去何度か会場として利用されています。
※ MTRL KYOTOにおけるOpenScienceの過去の活動についてはこちら。
4月の勉強会はMTRL KYOTOで開催いたします。
4月のお題「ナメクジ捜査網 -市民科学とナメクジのこれから-」
マダラコウラナメクジの生息地を特定したい! オープンサイエンスミートアップ世話人の一人、宇高先生によるクラウドファウンディングのプロジェクトが開始しました。このプロジェクトの開催に当たっての裏話や狙いなどについてが今回の話題となります。
スピーカー
宇高 寛子 (京都大学大学院理学研究科 助教)
生物学者。ナメクジや昆虫の生活史、光周性、温度耐性を研究。 2015 年より市民参加型のプロジェクト「ナメクジ捜査網」を開始。外来種のナメクジ「マダラコウラナメクジ」の目撃情報を日本全国から広く収集。市民向けの講演会やワークショップでは研究成果の紹介とともにナメクジの見分け方を伝授。ナメクジがより身近な存在になることを目指している。
ナメクジ捜査網とは
ナメクジは誰もが一度は見たことがある身近な生き物です。しかし、身近でありすぎるためか、その外見のためか、日本ではあまり研究体対象とされてきませんでした。地味に見えるナメクジですが、実は今一番身近な種類は外来種であり、大規模な種の置き換わりといった不思議なことが起こっています。「ナメクジ捜査網」は2000年はじめに移入した外来種「マダラコウラナメクジ」の分布域を明らかにするために目撃情報をTwitterやメールで集めることを目的に活動を開始しました。市民の力を借りてデータ収集や解析を行うことを、市民科学、シチズンサイエンスと呼び、近年国内外でさまざまな成果を挙げています。しかし、元々好感度の低い「ナメクジ」を対象として市民科学は成り立つのでしょうか?「ナメクジ捜査網」の約2年間の活動とこれから、そしてナメクジについて少しでも知ってもらえる機会になればと思います。
academist/市民科学の力でナメクジの分布を明らかにする!
こんな人におすすめ
- 市民科学に興味のある学術関係者
- 科学に興味のある方
- クラウドファンディングに興味がある方
- 仕事や趣味で培ったスキルが何かの役に立たないかと思っている方
- 自然観察や散歩が趣味の方
- 日常の風景をついつい撮影をしてしまう方
- スマホなどでの手軽なマクロ撮影に興味のある方
- ナメクジが好きな方
- 宝探しが好きな方
2018/04/22 追記
この日のオープンサイエンスの会合では、ナメクジ捜査網の過去の実績と今後について共有されました。MTRL KYOTOにたまたま来ていたお客様も飛び入りで参加され、活発な意見が交わされていました。
また、ちょうどこの日ナメクジ捜査網について京都新聞記事が掲載され、それがYahoo! newsのトップを飾りました。これにより続々と宇高先生の元にナメクジの情報が集まっているとのこと。
他にもHuffpostやねとらぼなど、様々な媒体での紹介記事が盛んです。
▼京都新聞記事
「巨大ナメクジ1道7県に拡大か 京大助教が目撃情報収集」(2018年04月20日 16時05分)http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20180420000115
▼Huffpost記事
「広がる巨大ナメクジを追え 「ナメクジハンター」の調査に同行し、見たものは…」(2018年04月15日 21時01分)
https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/12/slug-nhk-sciencezero_a_23410101/
▼ねとらぼ
「みんなで作る「ナメクジ捜査網」 研究者がクラウドファンディングで支援募集」(2018年04月07日 22時00分)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1804/06/news029.html
また、本日(2018/04/22)のNHK [サイエンスZERO]にナメクジの話が出るようです。
▼NHK サイエンスZERO
「カガクの“カ”#2 北極海Saya謎生物」(2018年04月22日 午後11時30分~ 午前0時00分)
http://www4.nhk.or.jp/zero/
ナメクジについての報告はこちらのtwitterから。
▼「ナメクジ捜査網」twitter @Lmaximus7
https://twitter.com/Lmaximus7
▼クラウドファウンディング
academist/市民科学の力でナメクジの分布を明らかにする!
企画:オープンサイエンス研究会
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日時
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2018.4.20 (金) 18:00 – 21:00 UTC+09:00
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会場
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FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554
■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分
■バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分
※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
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参加費
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500円 * 1drink,inc
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定員
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20名