Talk Event

【上映会&トーク】ダンス×ケア×テクノロジーの可能性を探る

Speaker : 新井英夫(体奏家/ダンスアーティスト),板坂記代子(身体と造形の表現家),佐久間新(ジャワ舞踊家),筧康明(インタラクティブメディア研究者/アーティスト),小林茂(IAMAS教授)

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表現とケアとテクノロジーのこれからを考える「たんぽぽの家」のArt for Well-beingプロジェクト。昨年、ALSを発症した体奏家の新井英夫さん、ジャワ舞踊家の佐久間新さん、踊る手しごと屋の板坂記代子さん、インタラクション研究者の筧康明さんのコレクティブとして取り組んだ「とけていくテクノロジーの縁結び」の映像作品(フルバージョン)をこのたび本邦初公開します。上映後、関係者によるトークの場を設け、療養とクリエイティブの合間にある、いまだ名づけられていない領域で何が起こっていたのか語り合います。(主催:たんぽぽの家 / 会場協力:FabCafe Kyoto)

2024.6.29 (土)  UTC+09:00

17:00 – 20:30 受付16:30-

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) | Google mapで開く

40名

¥1,500(ワンドリンク付き)

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開催終了

「参加する」ボタンをクリックすると申込フォームへ移動します。

「とけていくテクノロジーの縁結び」についての省察

このプロジェクトでは、3人の表現者(新井英夫さん、佐久間新さん、板坂記代子さん)が生み出す世界を、テクノロジーを介して鑑賞者や周囲に開くこと、そしてその環境3人の創作にさらなる刺激を与える触媒のように作用することを試みました。

「テクノロジーはなくなってしまってもいいんです、そこで結ばれた関係性さえその後に残るのであれば」と、技術者/研究者としてとけていくテクノロジーのあり方を提案した筧康明さん。そして、4人のコレクティブを見続けてきた小林茂さん。本イベントでは、関係者全員が再び集まり、あらためてこのプロジェクトでどんな縁が結ばれたのか考えます。

昨年度は、2回の非公開セッションを行ったのち、限られたお客様をお招きして、限定公開実験ワークショップ公演を行いました。これらの一連の流れをまとめたダイジェスト版の映像はすでにYouTubeで公開していますが、このたび新たに、公演フルバージョンとリハーサル未公開部分を含めた映像作品を制作しました(撮影・編集:丸尾隆一さん)。本イベントはその初上映とそれを記念するトークイベントとなります。

初回の即興セッションの様子

 

新井 英夫体奏家/ダンスアーティスト)*オンライン登壇

自然に沿い「力を抜く」身体メソッド「野口体操」を創始者野口三千三氏に学び、深い影響を受ける。演劇活動を経て1997年よりダンスへ。国内外での舞台活動と共に、日本各地の小中学校・公共ホール・福祉施設等で「ほぐす・つながる・つくる」からだのワークショップを展開。2022年夏にALS(筋萎縮性側索硬化症)の診断を受ける。以降、対処療法を続けながら、車いすを操り、日々即興ダンスをし、各地でのワークショップ活動をSNSで発信している

板坂 記代子(身体と造形の表現家)*オンライン登壇

1979年山形県生まれ。大学で絵画を学び、絵本と版画の制作を行ったのち、2006年新井英夫の野口体操と体奏に出会い、即興をベースにした身体表現を学ぶ。2010年より新井とともに舞台公演活動および、身体と造形のワークショップを実施中。自身の活動として、「てきとう手しごと工房」主宰。糸つむぎなど原初的な行為を「感覚遊び」としてとらえなおし、暮らしに忍び込ませる探求をしている。

佐久間 新(ジャワ舞踊家)

幼少の頃、臨床心理学者の父が自閉症児と研究室で転がり回っている姿を眺める。大阪大学文学部でガムランと出会いのめり込んで活動する。その後、インドネシア芸術大学へ留学。帰国後、日本のガムラングループと活動する一方、様々なダンサーとのコラボレーションを開始。たんぽぽの家の障害者との出会い以降、即興ダンスとマイノリティの人たちとのダンスに傾注。伝統舞踊におけるからだのありようを探求する中から「コラボ・即興・コミュニケーション」に関わるプロジェクトを展開。https://shinsakuma.jimdofree.com/profile-1/

筧 康明(インタラクティブメディア研究者/アーティスト)

1979年京都生まれ。博士(学際情報学)。2007年に東京大学大学院にて博士号取得後、慶應義塾大学、MITメディアラボ等での活動を経て、現在は東京大学大学院情報学環教授を務める。物理素材の特性や質感を起点に五感を通じて体感・操作できるフィジカルインタフェース研究や作品制作、インタラクションデザインに取り組む。その成果は、CHIUIST等の国際会議、Ars Electronica、文化庁メディア芸術祭等のアートフェスティバルや展覧会など分野を超えて発表され、受賞も多数。主な共著に「触楽入門」(朝日出版社、2016年)、「デジタルファブリケーションとメディア」(コロナ社、2024年)。https://xlab.iii.u-tokyo.ac.jp

小林 茂(博士 [メディアデザイン学] 情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]教授)

オープンソースハードウェアやデジタルファブリケーションを活用し、多様なスキル、視点、経験を持つ人々が協働でイノベーションに挑戦するための手法や、その過程で生まれる知的財産を扱うのに適切なルールを探求。著書に『Prototyping Lab2版』『アイデアスケッチ』など。岐阜県大垣市において2010年より隔年で開催しているメイカームーブメントの祭典「Ogaki Mini Maker Faire」では総合ディレクターを担当。

文化庁

文化庁委託事業 「令和6年度障害者等による文化芸術活動推進事業」

1976年財団法人たんぽぽの家設立後、2014年一般財団法人たんぽぽの家に移行。「アート」と「ケア」の視点から、さまざまな事業を実施している市民団体です。アートをとおして人と人の創造的な関係性を創出し、多様な価値観を包摂した文化づくり・社会づくりをめざしています。ソーシャル・インクルージョンをテーマに、アートの社会的意義や市民文化について問いかける「エイブル・アート・ムーブメント」を提唱。全国およびアジア各都市で展開しています。また、他者への気づかいや支えあいを大切にできる社会(ケアリング・ソサエティ)をつくるために、情報交換の場づくりや文化的手法を取り入れたプロジェクト「ケアする人のケア」プロジェクトに取り組んでいます。近年では、障害のある人と協働し、アート・デザイン・ビジネス・福祉の分野を超えて、新たなしごととはたらき方の仕組みをつくるGood Job!プロジェクトを展開。全国巡回の展覧会やフォーラム、ものづくりや流通の新しい拠点となる「Good Job!センター香芝」の設立など、多様な取り組みをしています。また、研究者と実践者、異なる立場の人たちをつなげる「アートミーツケア学会」の運営を担うなど、市民社会・市民文化に貢献しています。
http://tanpoponoye.org/

 

一般財団法人たんぽぽの家 

〒630-8044 奈良県奈良市六条西3-25ー4
TEL ::0742-43-7055 FAX.:0742-49-5501
MAIL:nt@popo.or.jp

Information

日時

2024.6.29 (土) 17:00 – 20:30 受付16:30- UTC+09:00

会場

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554

■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分

■バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分

※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
Google mapで開く

参加費

¥1,500(ワンドリンク付き)

定員

40名

開催終了

「参加する」ボタンをクリックすると申込フォームへ移動します。

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