Talk Event
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- #初心者歓迎

「デジタル化されたフェティッシュは私たちの心を揺らすことができるのか」をテーマに、 アーティスト 山内祥太氏と、クリプトアートマーケットプレイスXYZAFounder 高橋智宏氏、文化人類学者 田中雅一氏によるトークイベントを開催。
2023.8.27 (日) UTC+09:00
19:00 – 21:00 18:30開場
「NFeTish (エヌフェティッシュ)」は、プロジェクトスタジオ「なはれ」を舞台に「デジタル化されたフェティッシュは私たちの心を揺らすことができるのか」をテーマにトークイベント、ワークショップ、展示を通して、フェティッシュとNFTについて考察するプロジェクトです。
フェティッシュは、なにかとても明確なことに役立っており、謎めいた操作を実施する手段として欠くべからざる「道具」である。
ポール=ロラン・アスン (2008). 西尾 彰泰・守谷 てるみ(訳) 『フェティシズム』 白水社 p.104
フェティッシュは急速に変化する社会において、私たちの感性と通じ、存在し続けてきました。
一方で、フェティッシュが表に出ることは稀でふつふつと湧き上がる機会を待っているように感じます。もし湧き上がる機会を待つことなく、フェティッシュの存在を表現することができたら、私たちのコミュニケーションや感情はどう変化していくのでしょうか。
『NFeTish』では、永続性・真実性が担保されるNFTを用いてフェティッシュを表現し、デジタル上に存在させることで、変化するコミュニケーション、フェティッシュがもつ身体性との関わりを探ります。
背中の丸み、ふくよかな頬、冷たい腹部。または、口金から出る生クリーム、しょっぱい涙、垂れるようにインクが出てしまうボールペン、折り畳まれたテーブルナプキンの間の影、クッションの少し凹んだ角の匂い__。
それらを見たり、触れたり、感じたりしては心がソワソワします。「物」が先行して「心」がそれに従ってしまう、これらは全てフェティッシュと言えるのではないでしょうか。
フェティッシュは「物神崇拝」から由来しています。その後、私たちがよく耳にする「フェチ」という半ばセクシュアルな意味やニュアンスを持つ言葉にも派生していきました。
しかし、 「フェティッシュ」や「フェティシズム」の意味やニュアンスが変化しても「物」が対象という概念は変化していません。
そのためフェティッシュは「フィジカル」「アナログ」と親和性が高いのではないのでしょうか。
フィジカルやアナログの要素が欠如されたものを私たちはフェティッシュと捉えることができるのでしょうか。近年クリプトアートなど、デジタルを用いて表現することが珍しくない中で、私たちはフィジカル、アナログと同等のフェティシズムを感じること、あるいは、フィジカル、アナログを超越する新たなフェティッシュを実現することはできるのでしょうか。
本トークイベントでは、デジタル化されたフェティッシュの表現を考察しながら、フェティッシュがもたらす感情、フィジカルとアナログ、デジタルとバーチャルでの再現性について模索します。
- デジタル上での身体性や感覚、ポスト身体論に興味のある方
- NFTに関する取り組みに関心があり、アートやクリエイティブ領域で活動している方
- フェチや嗜好についてクリエイティブな方法で探ることに興味のある方
- 身体や感覚などに日々向き合っている彫刻家、ダンサーや料理家の方
| 開催日 | 2023年8月27日(日)19:00-21:00(18:30開場) |
| 会 場 | なはれ 住所:京都府京都市下京区本塩竈町534 FabCafe Kyoto(京都府京都市下京区本塩竈町554)から徒歩2分(Google Map) |
| 定 員 | 20名 |
| 参加費 | 無料 |
| 配 信 | なし |
| 対 象 |
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| 主 催 | 株式会社ロフトワーク |
| ご注意 |
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京都府京都市下京区本塩竈町534
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山内 祥太
アーティスト
1992年岐阜県生まれ。2014年金沢美術工芸大学彫刻科卒業、16年東京藝術大学映像研究科メディア映像専攻を修了。VRや3DCGなどの映像技術と自身の身体イメージ、粘土彫刻などを組み合わせて作品を制作している。近年の個展「第二のテクスチュア(感触)」(TOH、東京、2021/FL田SHディレクター・吉田山による企画)では、マンガ家・諸星大二郎の「カオカオ様が通る」から影響を受けて書き起こした、顔にまつわる短編物語を軸としたインスタレーションを発表し、身体の彫刻化への探求と、テキストに潜む映像性について考察を深めた。主な展覧会に、「水の波紋展 2021 消えゆく風景から―新たなランドスケープ」(ワタリウム美術館、東京、2021)、「多層世界の中のもうひとつのミュージアム ——ハイパーICCへようこそ」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、東京、2021)、「六本木クロッシング2019展:つないでみる」(森美術館、東京)、「TOKYO 2021 美術展 un/real engine ――慰霊のエンジニアリング」(戸田建設本社ビル、東京、2019)、「イン・ア・ゲームスケープ ヴィデオ・ゲームの風景、リアリティ、物語、自我」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]、東京、2018)などがある。
1992年岐阜県生まれ。2014年金沢美術工芸大学彫刻科卒業、16年東京藝術大学映像研究科メディア映像専攻を修了。VRや3DCGなどの映像技術と自身の身体イメージ、粘土彫刻などを組み合わせて作品を制作している。近年の個展「第二のテクスチュア(感触)」(TOH、東京、2021/FL田SHディレクター・吉田山による企画)では、マンガ家・諸星大二郎の「カオカオ様が通る」から影響を受けて書き起こした、顔にまつわる短編物語を軸としたインスタレーションを発表し、身体の彫刻化への探求と、テキストに潜む映像性について考察を深めた。主な展覧会に、「水の波紋展 2021 消えゆく風景から―新たなランドスケープ」(ワタリウム美術館、東京、2021)、「多層世界の中のもうひとつのミュージアム ——ハイパーICCへようこそ」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、東京、2021)、「六本木クロッシング2019展:つないでみる」(森美術館、東京)、「TOKYO 2021 美術展 un/real engine ――慰霊のエンジニアリング」(戸田建設本社ビル、東京、2019)、「イン・ア・ゲームスケープ ヴィデオ・ゲームの風景、リアリティ、物語、自我」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]、東京、2018)などがある。
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高橋 智宏
XYZA, Founder
大阪出身、東京大学工学部建築学科卒業。 国内コンサルを経た知見で、チームラボでは経営に携わり、社内の収益管理 ・全プロジェクト管理の責任者として、経営改革を実施。 その後、中村勇吾とWilliam Laiが立ち上げたFRM.incを支援。 NFTアートコレクティブスタジオ「XYZA」の立ち上げを行う。2021年11月 コムロタカヒロ “Wormhole” を皮切りに、Kenta Cobayashi、Taku Obata、Hiroshi Moriと、 東京をベースに活躍する作家とコラボレーションしたNFT作品を販売。
大阪出身、東京大学工学部建築学科卒業。 国内コンサルを経た知見で、チームラボでは経営に携わり、社内の収益管理 ・全プロジェクト管理の責任者として、経営改革を実施。 その後、中村勇吾とWilliam Laiが立ち上げたFRM.incを支援。 NFTアートコレクティブスタジオ「XYZA」の立ち上げを行う。2021年11月 コムロタカヒロ “Wormhole” を皮切りに、Kenta Cobayashi、Taku Obata、Hiroshi Moriと、 東京をベースに活躍する作家とコラボレーションしたNFT作品を販売。
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田中 雅一
国際ファッション専門職大学, 副学長 教授
ロンドン大学経済政治学院(LSE)博士課程 修了。人類学博士。文化人類学を研究分野とし、京都大学人文科学研究所と同大学院、人間・環境学研究科の教授として長く研究・指導にあたる。日本宗教学会や日本文化人類学会の理事を務め、日本文化人類学会 学会賞を受賞。インド、スリランカ、日本を研究対象とし、宗教や暴力、セクシュアリティを論ずる。著書には『供犠世界の変貌』(法藏館)、『癒しとイヤラシ エロスの文化人類学』(筑摩書房)、『誘惑する文化人類学』(世界思想社)など。
ロンドン大学経済政治学院(LSE)博士課程 修了。人類学博士。文化人類学を研究分野とし、京都大学人文科学研究所と同大学院、人間・環境学研究科の教授として長く研究・指導にあたる。日本宗教学会や日本文化人類学会の理事を務め、日本文化人類学会 学会賞を受賞。インド、スリランカ、日本を研究対象とし、宗教や暴力、セクシュアリティを論ずる。著書には『供犠世界の変貌』(法藏館)、『癒しとイヤラシ エロスの文化人類学』(筑摩書房)、『誘惑する文化人類学』(世界思想社)など。
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加藤 あん
株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター愛知県出身。名古屋芸術大学芸術教養領域卒業。大学では「身体と衣服」をテーマに研究。また、展覧会の企画やキャンパスの改装計画にも携わる。2021年FabCafe Nagoyaでインターンを経験し、クリエイティブの力を体感。様々な分野とクリエイティブによって生み出される新たな価値の遭遇を求め、ロフトワークに入社。映画と生姜が好き。
愛知県出身。名古屋芸術大学芸術教養領域卒業。大学では「身体と衣服」をテーマに研究。また、展覧会の企画やキャンパスの改装計画にも携わる。2021年FabCafe Nagoyaでインターンを経験し、クリエイティブの力を体感。様々な分野とクリエイティブによって生み出される新たな価値の遭遇を求め、ロフトワークに入社。映画と生姜が好き。
主催
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株式会社ロフトワーク
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19:00-19:15
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Introduction「NFeTishについて」
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19:15-19:45
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Inspiration talk「似ているようで似ていないフェチとフェティシズム」
文化人類学者 田中雅一 氏 (オンライン登壇)
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19:45-20:35
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Cross Talk「デジタル化されたフェティッシュは心を揺さぶるのか」
アーティスト 山内祥太 氏、XYZAFounder 高橋智宏 氏、ロフトワーク 加藤あん
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20:35-20:40
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Closing
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20:40-21:00
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交流会
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日時
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2023.8.27 (日) 19:00 – 21:00 18:30開場 UTC+09:00
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会場
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なはれ
住所:京都府京都市下京区本塩竈町534
FabCafe Kyoto(京都府京都市下京区本塩竈町554)から徒歩2分
Google mapで開く -
参加費
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無料
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定員
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20名
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オーガナイザー
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主催: 株式会社ロフトワーク
