Talk Event
- #開催終了
- #入場無料
NFTは単なる流行に過ぎないのか?
莫大な資金が動き、世界的に著名なアーティストも参加していることで一気に注目を集めたNFT。
今回のオンライントークイベントではNFTから垣間見えるこれからのアートのあり方をfungible(代替性)を基軸に美学、美術的観点から探ります。
2021.9.21 (火) UTC+09:00
19:00 – 21:00 18:50よりウェビナーをオープンします
Online
無料
オリジナリティに価値はあるか?
テクノロジーの進歩によって複製が容易になり、誰もがオリジナルと同等のものを持つことができるようになった21世紀。そんな時代に複製の逆概念であるNFT(Non-Fungible-Token:非代替性トークン)が近年注目を集めています。20世紀はシルクスクリーンなどの誕生を経て、アンディ・ウォーホルらが複製作品に価値を与えた時代でした。NFTの誕生は複製作品への価値が注目され始めた近代美術からの流れに逆行するものなのか、それとも現在まで受け継がれる20世紀以後の美術の流れを変革しえるものなのか? 本イベントではFungible(代替性)という観点を起点にこれからの芸術の価値、美のあり方を考えます。
2021年9月、NFTが大々的に流行し始めて数ヶ月が経過した。
連日多くの作品がNFTマーケットに出品され、尋常ではない値段で次々と落札されていく。下記の表からもわかるようにその成長は著しい。すっかりその力に魅了され渦中に身を置いている人もいれば、巨大な資本が蠢き、投機的側面ばかりに大きな注目が集まっているこのNFTに違和感を抱えている人もいるだろう。
引用元:話題のNFTの全体像を事例とともに把握しよう〜市場を牽引するスタートアップの状況まで〜
これからのアートの形を共に探究する
NFTからは数多の疑問が浮かんでくる。
・なぜこの2021年の今にコピーと反対の概念である非代替性に注目が集まっているのか。
・複製能力が大きな特徴の一つであるインターネットに、複製を禁じるNFTが出てきたことで私たちにどのような影響があるだろうか
・今のNFTは作品の良し悪しというよりも売買そのものが目的化してしまっていないだろうか
同時に私たちはそこに可能性も見いだすことができる。
・既存の美学価値観に縛られないNFTマーケットは今までにない作品を生み出す土壌になり得るのではないだろうか。
・NFTマーケットの誕生は今の美術界の構造を変えるきっかけになるのではないか
・コピーできることが当たり前の今に所有すること、オリジナリティを持つことの意味を改めて考えるきっかけになるのではないか
ここにあげたものはNFTから想起されるもののほんの一端に過ぎない。
この違和感の正体とNFTがもたらすかもしれない可能性を、個性的なゲストと共に解き明かしていこう。
こんな人におすすめ
- NFTアートに興味のある方
- NFTと聞いて疑問や胡散臭さを感じている方
- ジャンルを問わず現在の美術界の構造に違和感を覚えている方
- メディアアートに興味がある方
- キュレーターであったり美術売買に関わり、NFTについて美学に関わる専門家の方達の意見を聞いてみたいという方
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秋庭史典
名古屋大学大学院情報学研究科 准教授
名古屋大学大学院情報学研究科准教授。専門は美学・芸術学。博士(文学)。著書に『絵の幸福—シタラトモアキ論』(みすず書房 2020年)、『あたらしい美学をつくる』(みすず書房 2011年)。分担執筆に『美学の事典』(丸善 2020年)、『人工知能学大事典』(共立出版 2017年)。共著に『食(メシ)の記号論』(日本記号学会編, 新曜社 2020年)、『人工知能美学芸術展 記録集』(人工知能美学芸術研究会, 2019年)など。訳書にリチャード・シュスターマン『ポピュラー芸術の美学—プラグマティズムの立場から』(勁草書房 1999年)などがある。
名古屋大学大学院情報学研究科准教授。専門は美学・芸術学。博士(文学)。著書に『絵の幸福—シタラトモアキ論』(みすず書房 2020年)、『あたらしい美学をつくる』(みすず書房 2011年)。分担執筆に『美学の事典』(丸善 2020年)、『人工知能学大事典』(共立出版 2017年)。共著に『食(メシ)の記号論』(日本記号学会編, 新曜社 2020年)、『人工知能美学芸術展 記録集』(人工知能美学芸術研究会, 2019年)など。訳書にリチャード・シュスターマン『ポピュラー芸術の美学—プラグマティズムの立場から』(勁草書房 1999年)などがある。
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伊村靖子
情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 准教授
国立新美術館アソシエイトフェローを経て、2016年より現職。近年は、美術とデザインの関係史に関心を持つ。共編に『虚像の時代 東野芳明美術批評選』(河出書房新社、2013年)。論文に「「色彩と空間」展から大阪万博まで──六〇年代美術とデザインの接地面」(『美術フォーラム21』第30号、2014年)など。関わった展覧会に「美術と印刷物──1960-70年代を中心に」展(東京国立近代美術館、2014年)、岐阜おおがきビエンナーレ2019「メディア技術がもたらす公共圏」(IAMAS)など。
国立新美術館アソシエイトフェローを経て、2016年より現職。近年は、美術とデザインの関係史に関心を持つ。共編に『虚像の時代 東野芳明美術批評選』(河出書房新社、2013年)。論文に「「色彩と空間」展から大阪万博まで──六〇年代美術とデザインの接地面」(『美術フォーラム21』第30号、2014年)など。関わった展覧会に「美術と印刷物──1960-70年代を中心に」展(東京国立近代美術館、2014年)、岐阜おおがきビエンナーレ2019「メディア技術がもたらす公共圏」(IAMAS)など。
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加藤 明洋
drawCircle合同会社代表取締役,スタートバーン株式会社/エンジニア
情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現専攻修士課程修了。ブロックチェーン技術の適用された社会の可能性と課題を、ボードゲームを通じて描いた修士作品/研究は、CREATIVE HACK AWARD 2018 SONY 特別賞をはじめ、各方面からの評価を得る。スタートバーン株式会社でエンジニアとして従事する傍、個人・周辺パートナーと連携し複数のプロジェクトを進めていくために、2019年drawCircle合同会社を設立。現在に至る。CV
情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現専攻修士課程修了。ブロックチェーン技術の適用された社会の可能性と課題を、ボードゲームを通じて描いた修士作品/研究は、CREATIVE HACK AWARD 2018 SONY 特別賞をはじめ、各方面からの評価を得る。スタートバーン株式会社でエンジニアとして従事する傍、個人・周辺パートナーと連携し複数のプロジェクトを進めていくために、2019年drawCircle合同会社を設立。現在に至る。CV
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松井茂
情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 准教授
詩人、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]准教授。著書に『虚像培養芸術論 アートとテレビジョンの想像力』(フィルムアート社、2021年)。詩集に『二●二●』(engine books、2020年)等。共編に『虚像の時代 東野芳明美術批評選』(河出書房新社、2013年)等。共著に『テレビ・ドキュメンタリーを創った人々』(NHK出版、2016年)等。キュレーションに「磯崎新12×5=60」(ワタリウム美術館、2014年)、「磯崎新の謎」(大分市美術館、2019年)等。
http://purepoem.daa.jp/
詩人、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]准教授。著書に『虚像培養芸術論 アートとテレビジョンの想像力』(フィルムアート社、2021年)。詩集に『二●二●』(engine books、2020年)等。共編に『虚像の時代 東野芳明美術批評選』(河出書房新社、2013年)等。共著に『テレビ・ドキュメンタリーを創った人々』(NHK出版、2016年)等。キュレーションに「磯崎新12×5=60」(ワタリウム美術館、2014年)、「磯崎新の謎」(大分市美術館、2019年)等。
http://purepoem.daa.jp/
NFTとは?
Non-fungible token:非代替性トークンの略称であり、ブロックチェーン技術を用いてコピーが容易なデジタルデータに唯一性を与える技術のことです。
NFTになったデジタルデータは偽造不可で所有者の証明書がついたデータとなるため資産的価値が生まれ、近年新たな市場価値を生み出す可能性があるとして注目を集めています。
現在NFTマーケットには新人アーティストから村上隆のような大物アーティストまで様々なアーティストが参入しています
イベントへのご参加を検討されている方へ
- プログラムは、予告なく変更される場合があります。
- ウェビナーの様子は、ZoomとYoutube Liveにて生中継、レコーディングされます。
- 当日のウェビナー(ZOOM)のURLは9月21日(火)の12時頃に、「参加」からご登録いただいたメールアドレス宛にご連絡いたします。
- お申し込み締切は9月19日(日)24:00までとなっております。
※当日のzoomでの視聴は配信システムの都合上先着となります。事前にご連絡する中にYouTubeの視聴URLも記載しますのでそちらからご視聴いただけます。
個人情報の取扱について
参加時にご記入いただいた個人情報(お名前やご連絡先)は、運営元の株式会社FabCafeNagoyaとイベント関係者で保管し、結果の分析および、ご案内以外では利用いたしません。また情報の開示および、第三者への提供は行いません。しません。また情報の開示および、第三者への提供は行いません。
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19:00 – 19:10
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オープニング
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19:10 – 19:25
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Talk Session:NFTの歴史的背景と現状の概略(仮)
加藤明洋氏 (スタートバーン株式会社、drawCircle合同会社) -
19:25 – 19:40
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Talk Session:NFTからfungibleへ(仮)
秋庭史典氏 (名古屋大学情報学研究科 准教授) -
19:55 – 21:00
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ディスカッション
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日時
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2021.9.21 (火) 19:00 – 21:00 18:50よりウェビナーをオープンします UTC+09:00
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会場
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Online
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参加費
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無料
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オーガナイザー
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主催: FabCafeNagoya