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未来社会のためのアーカイブス論

  • #参加受付中

生成AIなどをはじめとして新たな表現が容易に作れる時代。新たな価値は、すでにある表現の再発見や再活用からこそ発見できるのかもしれません。イベントでは「アーカイブス学」を通じてマクロな視点での分析や価値創造のあり方と、DENSOの取り組みを通じ、技術を通じた新たな価値の創造についてディスカッションを行います。

2025.1.21 (火)  UTC+09:00

18:00 – 20:30

FabCafe Tokyo | Google mapで開く

40名

1500円 ワンドリンク付き

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  • 数のデータやコンテンツが溢れる現代。多くのコンテンツは消費される間も無く生産されています。また、生成系AIを始めとしたテクノロジーの登場は、データやコンテンツの生産と消費のバランスを大きく変えた出来事でした。

    そんな中、データ化が難しいこととはなんでしょうか。それは例えば消えゆく「職人技」かもしれません。日本に多くの「職人技」が存在する中、職人の高齢化や次世代の成り手不足などで、きちんとした軽症や保存がされないまま消えてしまう技術が多くあります。

    株式会社デンソーとFabCafe Tokyoの共同プロジェクト、 TECHNO GRAPHICAL DATA ARCHIVE、「TGDA」は東海道をベースに消えゆく職人技をデジタルアーカイブし、その価値を再発見するプロジェクトです。今回は「TGDA」のプロジェクトを通じて、技術とアーカイブというテーマに迫ります。

    様々なコンテンツが生成され、溢れる現代において、今後私たちが必要とすることはものごとの対象を見つめ、整理して、活用する「アーカイブ」という行為ではないでしょうか。

    イベント後半では「アーカイブス学」の専門家として、慶應義塾大学 文学部 准教授の福島幸宏さんをお招きしてお話しを伺います。

2020年に全世界で生成、取得、複製、消費されたデータの総量は、64.2ゼタバイト(1ゼタバイト(ZB) は10^21バイト=10億テラバイト(TB)=1兆ギガバイト(GB))にのぼるとみられています。 世界で 生まれるデータ量は今後増加し続け、2025年には180ゼタバイト以上に達すると予測されています。 加速度的に全世界のデータ量が増える一方、記録できないものや、継承できないデータも存在します。

それは、例えば口伝で伝えられる職人技やクラフトマンシップです。また、特に日本では職人の高齢化 が進み、デジタルデータがないままになくなってしまう技術も多くあります。DENSOとFabCafeの共同プロジェクト TECHNO GRAPHICAL DATA ARCHIVE (TGDA)は、データ化されていない技術をデータ化し、オープンにし、価値を高め、継承するプラットフォームを目指します。

  • 早川嘉英

    嵐絞り 復元絞り作家

    名古屋市緑区有松町の染色の家に生まれる。絞り作家として作品を作り続け、有松の歴史と共に50年。最終章に向けて「伝えること・絞ること」をテーマに、絞りの概念を超えた作品を発表し続けている。

    https://www.arashi-hayakawa.com/

    名古屋市緑区有松町の染色の家に生まれる。絞り作家として作品を作り続け、有松の歴史と共に50年。最終章に向けて「伝えること・絞ること」をテーマに、絞りの概念を超えた作品を発表し続けている。

    https://www.arashi-hayakawa.com/

  • 福島幸宏

    慶應義塾大学 文学部 准教授、東京大学 大学院情報学環 客員准教授

    1973年、高知県生まれ。デジタルアーカイブ、MLA連携、アーカイブズなどに関心を持つ。京都府立総合資料館・京都府立図書館・東京大学大学院情報学環を経て2021年から現職。京都府立総合資料館では、近代行政文書の文化財的修理・昭和期資料の公開・東寺百合文書の記憶遺産登録やCC BYでのweb公開を担当。京都府立図書館では、サービス計画の策定・システム構築などに従事。共編著に『ひらかれる公共資料 : 「デジタル公共文書」という問題提起』勉誠社・2023年、共著に『デジタル時代のアーカイブ系譜学』みすず書房・2022年、『文化財としての「陵墓」と世界遺産 : 「陵墓限定公開」40周年記念シンポジウム』新泉社・2021年、『占領期の都市空間を考える』水声社・2020年など。日本歴史学協会文化財保存特別委員会委員長、デジタルアーカイブ学会理事、日本アーカイブズ学会委員、これからの学術情報システム構築検討委員会委員など。

    https://researchmap.jp/fukusima-y

    1973年、高知県生まれ。デジタルアーカイブ、MLA連携、アーカイブズなどに関心を持つ。京都府立総合資料館・京都府立図書館・東京大学大学院情報学環を経て2021年から現職。京都府立総合資料館では、近代行政文書の文化財的修理・昭和期資料の公開・東寺百合文書の記憶遺産登録やCC BYでのweb公開を担当。京都府立図書館では、サービス計画の策定・システム構築などに従事。共編著に『ひらかれる公共資料 : 「デジタル公共文書」という問題提起』勉誠社・2023年、共著に『デジタル時代のアーカイブ系譜学』みすず書房・2022年、『文化財としての「陵墓」と世界遺産 : 「陵墓限定公開」40周年記念シンポジウム』新泉社・2021年、『占領期の都市空間を考える』水声社・2020年など。日本歴史学協会文化財保存特別委員会委員長、デジタルアーカイブ学会理事、日本アーカイブズ学会委員、これからの学術情報システム構築検討委員会委員など。

    https://researchmap.jp/fukusima-y

  • 吉岡裕記

    株式会社デンソー デザイン部

    多摩美術大学にて情報デザインとメディアアートを学ぶ。その後ドイツのベルリンに渡り、FABカルチャーやバイオアートと呼ばれる作品と出会う。芸術研究フレームワークBCLや早稲田大学理工学術院にて嘱託研究員として所属しながら、スペキュラティブデザインの考え方をベースとして生物学領域の研究者と共に作品制作を行う。2015年には金沢21世紀美術館で生物作品を展示する「Ghost in the Cell:細胞の中の幽霊」という企画展示を実施。アートやデザインを学び、そこで得たスキルや発想力をビジョンデザインを通して社会に活かそうと日々精進している。

    https://design.denso.com/designers/2023/09/yuki-yoshioka.html

    多摩美術大学にて情報デザインとメディアアートを学ぶ。その後ドイツのベルリンに渡り、FABカルチャーやバイオアートと呼ばれる作品と出会う。芸術研究フレームワークBCLや早稲田大学理工学術院にて嘱託研究員として所属しながら、スペキュラティブデザインの考え方をベースとして生物学領域の研究者と共に作品制作を行う。2015年には金沢21世紀美術館で生物作品を展示する「Ghost in the Cell:細胞の中の幽霊」という企画展示を実施。アートやデザインを学び、そこで得たスキルや発想力をビジョンデザインを通して社会に活かそうと日々精進している。

    https://design.denso.com/designers/2023/09/yuki-yoshioka.html


  • 金岡大輝

    FabCafe Tokyo COO / CTO

    英国で建築を学んだ後、持ち前の幅広いデジタルファブリケーションの知識を活かしFabエンジニアとしてFabCafe Tokyoの立ち上げに参加。Fab部門のリーダーを務め、テクニカルワークショップなどを主宰。その後、Noiz Architectsにてコンピューテーショナルデザインを駆使した建築設計に携わる。2015年ロフトワーク入社。デジタルファブリケーションの知識と海外とのネットワークを活かし、世界各地のFabCafeの立ち上げ・海外クリエイターとのコラボレーションや作品制作・自治体や海外大学との教育プログラム設計・アート展示ディレクション・コミュニティ運営・コンピューショナルデザインを駆使したプロジェクト企画などを幅広く手がける。2019年より事業責任者としてFabCafe Tokyoのリーダーを務める。2021年より東京大学 大学院総合文化研究科 舘研究室にて、「つながるかたち展」の企画・実施なども担当。東京大学 学術専門職員。東京藝術大学 非常勤講師。

    https://loftwork.com/jp/finding/loftwork_is_07

    英国で建築を学んだ後、持ち前の幅広いデジタルファブリケーションの知識を活かしFabエンジニアとしてFabCafe Tokyoの立ち上げに参加。Fab部門のリーダーを務め、テクニカルワークショップなどを主宰。その後、Noiz Architectsにてコンピューテーショナルデザインを駆使した建築設計に携わる。2015年ロフトワーク入社。デジタルファブリケーションの知識と海外とのネットワークを活かし、世界各地のFabCafeの立ち上げ・海外クリエイターとのコラボレーションや作品制作・自治体や海外大学との教育プログラム設計・アート展示ディレクション・コミュニティ運営・コンピューショナルデザインを駆使したプロジェクト企画などを幅広く手がける。2019年より事業責任者としてFabCafe Tokyoのリーダーを務める。2021年より東京大学 大学院総合文化研究科 舘研究室にて、「つながるかたち展」の企画・実施なども担当。東京大学 学術専門職員。東京藝術大学 非常勤講師。

    https://loftwork.com/jp/finding/loftwork_is_07

  • 平賀理沙

    株式会社ロフトワーク プロデューサー

    幼少期をイギリスとシンガポールで過ごし、ダウン症の妹を持つことから「誰もが輝ける社会」の実現をライフミッションとして掲げる。大学卒業後、広告代理店での勤務を経て、福祉事業所の現場でケアに携わる。その中で、支援する側とされる側という二項対立に疑問を抱き、ケアは特定の人々に限らず、社会全体に開かれたものであるべきとの思いを強くする。メンタルヘルスの重要性を再認識する。2024年には日本の和木を使用したお香ブランド「moya studio」を立ち上げ、ニューヨークでのローンチを皮切りに、国内外で展開を進めている。Loftworkには、共創を通じて新たな社会文脈を創出し、課題解決に取り組むことを目指して入社。慶應義塾大学SFC卒。

    幼少期をイギリスとシンガポールで過ごし、ダウン症の妹を持つことから「誰もが輝ける社会」の実現をライフミッションとして掲げる。大学卒業後、広告代理店での勤務を経て、福祉事業所の現場でケアに携わる。その中で、支援する側とされる側という二項対立に疑問を抱き、ケアは特定の人々に限らず、社会全体に開かれたものであるべきとの思いを強くする。メンタルヘルスの重要性を再認識する。2024年には日本の和木を使用したお香ブランド「moya studio」を立ち上げ、ニューヨークでのローンチを皮切りに、国内外で展開を進めている。Loftworkには、共創を通じて新たな社会文脈を創出し、課題解決に取り組むことを目指して入社。慶應義塾大学SFC卒。

  • 複雑化する社会で、時間の流れを変えて巨視的に世の中を読み解く力としての「アーカイブス学」
  • 「アーカイブ」という行為と社会
  • データ化できないものをどのようにアーカイブするのか
  • デジタル技術とアーカイブのこれから
  • アーカイブしたデータのオープンデータとしての流通と活用
  • 「アーカイブス学」という分野に興味がある方
  • 既存の技術に対し、デジタルテクノロジーの活用を通じた新たなの価値創造を考えたい方
  • 素材や技術の再活用や再発見を考えたい方
  • 新たなトピックが加速度的に発生する現代において、マクロな視点でものごとを捉えたい方
  • デジタルアーカイブの技術や方法に興味のある方
  • 職人技や伝統工芸に興味のある方
  • 新しい技術と既存の技術の掛け合わせに興味のある方

主催: FabCafe Tokyo
共催: 株式会社ロフトワーク

Timetable

18:00 – 18:15

開場

18:15 – 18:25

イントロダクション

18:25 – 18:40

「嵐絞りとその復元について」by 早川嘉英さん

18:40 – 18:50

「TGDAについて」by 吉岡裕記さん

18:50 – 19:00

休憩

19:00 – 19:25

「アーカイブス学と未来社会(仮)」by 福島幸宏さん

19:25 – 19:45

ディスカッション

19:45 – 19:50

クロージング

19:50 – 20:30

懇親会

Information

日時

2025.1.21 (火) 18:00 – 20:30 UTC+09:00

会場

FabCafe Tokyo
東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F

京王井の頭線 神泉駅 南口 徒歩3分
JR 渋谷駅 徒歩10分

03-6416-9190
Google mapで開く

参加費

1500円 ワンドリンク付き

定員

40名

参加する

リンク先のPeatixよりお申し込みください

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