宮城大学・作品講評会 & YouFab presents 「工芸 x デジタルファブリケーション」座談会

“FAB”が手仕事とデジタルを融合する？

近年デジタル工作機材の民生化が進み、個人によるデジタル3次元造形が一般化しつつある。
情報が直接物質化されることによる、従来のモノ作りの手法や意識の変革が迫られている。
一方でモノ作りにおいては、依然多くの部分を手仕事に依存しており、
こうした機材と手仕事の新しい関係について体験を通じた理解が必要である。
本講ではデジタルファブリケーション技術と、
木材や粘土、金属、合成樹脂等の素材を用いたモノ作り技術を密接に連携させた造形制作技術を習得する。

宮城大学事業構想学部デザイン情報学科・造形デザイン演習 授業概要より

デジタルファブリッケーションの広まりにより、「手仕事とデジタル」の関係性はいたるところで議論されております。
対立ではなく、融合の先に未来の創造性がある、とFabCafeは考えます。
宮城大学准教授・土岐謙次氏の「造形デザイン演習」は、まさに「手仕事とデジタルの融合」を実践するものです。
今回、学生による作品講評会が開催するのに合わせて、講評会自体を一般の方にもご覧いただけるオープンな形式とし、「工芸 x デジタルファブリケーション」をテーマとした座談会を開催します。

▲FabCafeでは過去に土岐謙次さんたちが開発した乾漆シートとレーザーカッターでつくるアクセサリーワークショップを開催しました。

FabLab SENDAI – FLAT

FabLab Japan Networkの一つである「FabLab SENDAI – FLAT」にご協力いただき、会場をご提供いただいております。

『FabLab SENDAI – FLAT』とは、個人や小規模チームによるものづくりの実験の場であり、実践の場です。

レーザーカッターや3Dプリンターなどデジタルデータを利用する加工機械を使い、スピーディーかつ低コストなトライ＆エラーを通して、自分のアイデアを形にしていくことが可能です。

また、集まった人同士で情報交換や協力をし合ったり、日本や世界に広がるFabLabネットワークを通じた世界中の人たちとの交流の中からアイデアが立ち上がるような、新しい形の工房です。

http://fablabsendai-flat.com/

YouFab Global Creative Awards 2016

YouFabは、FabCafeが主催するデジタル工作機械を用いてつくられた新時代のものづくりを評価するグローバルアワード。2012年からスタートし、5回目を迎える今年は、Fab（ファブ）の定義を「デジタルとフィジカルを横断し、結合する創造性」とし、デジタルとフィジカルなものづくりの高度な連携によって生まれるクリエーション・発明を評価し、表彰します。

作品募集は、8月1日からスタートします。オフィシャルサイトで最新情報をチェックしましょう。

http://www.youfab.info/2016/