エネルギー、知ってデザインする 　-Planting seeds of inspiration.- – 第一回：手のひらサイズの小さな発電機の制作ワークショップ

趣旨

普段何気なく使っている「電気」。
どうやって作られているか、普段考えることはあるでしょうか。

「エネルギー問題」を考える際、発電所の方式や安全基準などに興味を向けることはあっても、「そもそも電気はどうやって生み出されているか」はなんとなくしか解らない、という人も多いのではないでしょうか。

利用するエネルギーは幾種類もあれど、基本的な「電気を生み出す仕組み」は共通です。
そして、ベーシックな発電機は、ごく一般的な素材で子供でも簡単に工作することができます。

このイベントシリーズでは、ふだん無意識に目が素通りしてしまっている「エネルギー」についてあらためて知ってみて、自分たちで効率化をデザインしてみる、ということを目標にします。

今回のイベントは、二日間構成で開催します。
まずは初日。簡単な発電機を「手で作ってみる」ことによって、「電気の生み出すベーシックな仕組みを知る」という作業を行います。
初日の作業で「電気の作り方は理解した」後には「どうすればより効率よく電気がつくれるか？」という段階になるはず。
より紐を長くする？　より磁石を大きくする？　などなど。
二日目にはベースの知識を元にして、「どうすればより一層よくなるかデザインハック」を行います。

講師はTal Peer。イスラエルで物理の高校教師をしている氏は、国でも高校生相手に様々なワークショップを行っています。

物理の得意な人向けというよりは、むしろ「ちょっと苦手」な人、あるいは「文系」だと思っている人にこそ参加してほしい。
デザインが得意な人にも是非ご参加いただきたいです。

座学だけではピンとこない事も、実践をしてみることによってより理解が深まるはず。
初回の制作物が同じでも、その応用は、あなたのアイデア、デザインスキル、ビジョンに大きく左右されます。

こんな人におすすめ

• ものを動かす原理・仕組みに興味があるデザイナーの方
• クリーンエネルギーを活用したものづくりに関心がある方
• 「電気そのものを自分でつくってみたい！」という電子工作好きの方
• 「サイエンスとデザイン」その両方に関心がある方

スケジュール

※　第二回は12月10日(日)13:00〜16:00に開催。
初回に得た知識を元に、チームを組んでより効率的なデザインを考えるワークショップとなります。
詳細のスケジュールについては決まり次第別途ご連絡となります。

注意点

• 本講座は2回の連蔵講座となり、費用は毎回発生します（両日参加者には割引があります）。
• 初日は簡単な発電装置を作りながら物理についての説明をうけ、制作物はお持ち帰りいただく予定です。
• 初日の工作物はMTRLであらかじめ準備したものを組み立てるため、レーザーカッターなどの利用は想定していません。
• 簡単な工作作業になりますが、あらかじめけがや汚れに関してご注意いただき、汚れてもよい格好でお越しください。
• 本イベントの解説は簡単な日本語（一部英語）で行われます。完全日本語のイベントよりは意思疎通に少し時間がかかることをご了承ください。

講師

Tal Peer

イスラエルの高校で物理教師として勤務。
リフレッシュ休暇で1年間日本に滞在中。
本国では高校生相手に同様のワークショップを開催。
日本でも、基礎から考える物理のワークと、「それを用いた効率的なエネルギーの案」をデザインするワークショップをMTRLにて開催予定。
趣味はハイキング、自転車、ヨガ、メディテーションなど。

企画：Tal Peer,MTRL KYOTO