Talk Event

公開企画会議 Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考

共催:土とデジタル&SPCS

  • #参加受付中
  • #入場無料

「肉を食べる/食べない」をめぐる多様な価値観を可視化する展示「Intentional Eater 節度ある食卓 #1肉食再考」。東京・渋谷での初開催では多くの反響を呼び、京都での巡回展の実施が決定しました。展示初日は、本展の企画者である「土とデジタル」が制作背景や見どころを振り返り、本展示の今後の展開を来訪者と共にオープンに考える公開企画会議を行います。

2025.7.15 (火)  UTC+09:00

19:00 – 21:30 開場18:30

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) | Google mapで開く

20名

無料 別途カフェにて1ドリンク(500円)をご注文ください。

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※ お申し込みはFabCafe Kyotoの運営会社のロフトワークの申込ページに遷移します

「Intentional Eater 節度ある食卓」とは

「早い・旨い・安い」ーー大量生産・大量消費の時代を象徴するこの価値観は、長らく私たちの食卓を支えてきました。けれど今、過剰な生産と消費がもたらす環境負荷や気候変動など、見過ごせない課題が浮かび上がっています。

食べることは、実は個人の嗜好にとどまらず、人間社会・自然・そして未来の生態系にまで影響を及ぼす行為です。私たちが「食べる」たびに、人間以外の存在とどのように関わり、影響し合っているのか。そのつながりを今、見直す必要があります。

展示「Intentional Eater 節度ある食卓」は、以上のような食卓と人間以外の世界を取り巻く現状を背景に、普段とは異なる角度から「食べる」を捉え直す試みです。東京・渋谷での初開催では多くの反響を呼び、この度京都での巡回展の実施が決定しました。

肉を食べるか、食べないか。食べるなら、どんな肉を食べるのか。

「Intentional Eater 節度ある食卓」第一回のテーマには、「肉食再考」を選びました。実は、肉食は、動物倫理・気候変動・環境問題・人権問題など様々な課題と密接に関係しています。

肉を食べることは常に、① 普通である(Normal)② 自然である(Natural)③ 必要である(Necessary)と考えられてきました。しかし、ヴィーガニズムの第一人者であるメラニー・ジョイ博士は、こうした“当たり前”に疑問を投げかけます。実は、肉を食べることは「肉食主義」という特定のイデオロギーなのだと。

本展では、ジョイ博士の「肉食主義」の考え方にヒントを得ながらも、肉食主義 vs 菜食主義といったイデオロギーを対立化させるのではなく、その間にあるグラデーションをできるだけ解像度高く可視化することに主眼を置きました。肉食の背景にある様々な視点をゲームボーイを使ったミニ・ロールプレイングゲームや本のキュレーション等を通して伝えています。

「Intentional Eater 節度ある食卓」今後の展開について考える

京都巡回展の展示初日には、「土とデジタル」が制作背景や見どころを振り返り、本展示の今後の展開を参加者と共に考える公開企画会議を行います。参加者の皆さまから意見をいただきながら、「節度ある食卓」をどのように社会に実装できるのか、オープンに考える場です。

  • 肉を食べることの意味や背景について、立ち止まって考えてみたい方
  • 食と環境・社会との関係に関心があり、日々の選択を見直したい方
  • 思想や立場の違いを越えて、食にまつわる対話を丁寧に重ねたい方
  • 展示やアートを通じて、複雑な社会課題を可視化・共有したい方
  • 食のテーマを扱った企画や教育プログラムを構想・実践している方
  • 「節度ある食卓」という問いを、社会にどう実装できるか共に考えたい方
  • ゲームやデザインを通じて、体験的に食の倫理や価値観を伝えたい方

本イベントは、FabCafe Kyotoで7/15(火) – 7/25(金)に開催される企画展示「節度ある食卓 #01 肉食再考」の関連イベントです。
「なぜ肉を食べるのか?」「どんな肉を選ぶのか?」
──展示では、普段あまり意識されることのない肉食の背景に焦点を当てます。環境や社会、価値観の多様性を見据えながら、自分自身の食のあり方について考える視点を提案します。
(主催:土とデジタル、協力:FabCafe Kyoto)

▼イベント詳細・申し込みはこちら

  • 申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。
  • 参加者の皆さんの写真やプログラムの内容は後日loftwork.com/FabCafe Kyotoおよび土とデジタルの媒体に掲載される場合があります
  • プログラムは、予告なく変更される場合があります。
  • 特定商取引法に基づく表記

  • 土とデジタル

    私たちは、自然とテクノロジーや、野生と都市生活など、一見相反するものを、相互補完性のある概念として捉え直し、その実感と実態を、企業や個人と共に生み出すバイオフィリック・スタジオです。自然にまつわる様々な危機が迫りくる一方で、2050年までに世界人口の約68%が都市部に居住すると予測されています。 都市のふるまいこそ、これからの世界のありようを決めるのだとしたら、そこに生きる人々の生活と仕事の中には、自然への敬意と地域との繋がり、倫理と節度が必要です。想いを共有できる人々と共に、私たちは様々な手法を通じて、都市の中に自然との新たな関係性を見出して行きます。

    ウェブサイト:https://xn--uds.digital/

    私たちは、自然とテクノロジーや、野生と都市生活など、一見相反するものを、相互補完性のある概念として捉え直し、その実感と実態を、企業や個人と共に生み出すバイオフィリック・スタジオです。自然にまつわる様々な危機が迫りくる一方で、2050年までに世界人口の約68%が都市部に居住すると予測されています。 都市のふるまいこそ、これからの世界のありようを決めるのだとしたら、そこに生きる人々の生活と仕事の中には、自然への敬意と地域との繋がり、倫理と節度が必要です。想いを共有できる人々と共に、私たちは様々な手法を通じて、都市の中に自然との新たな関係性を見出して行きます。

    ウェブサイト:https://xn--uds.digital/

  • SPCS|自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ

    マイクロバイオーム、放射線、ウィルス、細菌。コントロールできない自然の力は、産業においては厄介者やエラーと扱われることも多く、排除や操作がおこなわれてきました。しかし、そうした不安定なものを肯定的に受け入れるデザインができたら今までの当たり前が大きく変わるのではないか。SPCS(スピーシーズ)は、プロトタイピングしながら、生態系のメカニズムを探究し、自然をコントロールしないデザインや、人間以外の種との創造的な共創関係を探究するコミュニティ。技術や知識を開き、価値観や手法をアップデートすべく、自然科学、デザイン、アート、エンジニアリング、文化を融合させた活動に取り組んでいます。
    活動全体のコンセプト/過去の活動についてはこちら >>

    マイクロバイオーム、放射線、ウィルス、細菌。コントロールできない自然の力は、産業においては厄介者やエラーと扱われることも多く、排除や操作がおこなわれてきました。しかし、そうした不安定なものを肯定的に受け入れるデザインができたら今までの当たり前が大きく変わるのではないか。SPCS(スピーシーズ)は、プロトタイピングしながら、生態系のメカニズムを探究し、自然をコントロールしないデザインや、人間以外の種との創造的な共創関係を探究するコミュニティ。技術や知識を開き、価値観や手法をアップデートすべく、自然科学、デザイン、アート、エンジニアリング、文化を融合させた活動に取り組んでいます。
    活動全体のコンセプト/過去の活動についてはこちら >>

Speaker

  • 小川 大暉

    土とデジタル
    Founder Engineer / Hunter

    三重県出身。大学在学中にシステム開発に携わり、以降エンジニアとしてのキャリアをスタート。その後 IoTデバイス や Webシステムの開発プロジェクトにおいて、ディレクションやプロジェクトマネジメントを担当し、技術的な知見を活かしながら全体を統括している。

    一方で、罠シェアリングコミュニティ「罠ブラザース」の運営を機に、2022年より狩猟免許を取得。・個人として有害鳥獣の捕獲にも従事。ジビエの地域内活用や、狩猟を通じた人と自然・地域との関係性のあり方を模索している。

    三重県出身。大学在学中にシステム開発に携わり、以降エンジニアとしてのキャリアをスタート。その後 IoTデバイス や Webシステムの開発プロジェクトにおいて、ディレクションやプロジェクトマネジメントを担当し、技術的な知見を活かしながら全体を統括している。

    一方で、罠シェアリングコミュニティ「罠ブラザース」の運営を機に、2022年より狩猟免許を取得。・個人として有害鳥獣の捕獲にも従事。ジビエの地域内活用や、狩猟を通じた人と自然・地域との関係性のあり方を模索している。

  • キルタ ワタル

    土とデジタル
    Co-Founder Creative Director / Meditator

    群馬県出身。外資系戦略PR会社、外資系広告代理店を経る中で、TVCMや広告プロモーション、ブランドキャンペーンなどのクリエイティブに従事。2021年に独立。企業やブランドの伴走者として言語化を担う「ナラティブデザイン」を提唱。2022年より、京都を拠点にアートコレクティブ「Ochill」を主宰し、自身のものづくりやアート活動を展開。日本らしい well-being を “well-down” と捉え探究。嗜好の再構築・祈りの再発見を軸に、運営する瞑想室「落散 京都」での実験的経験や各地でのインスタレーションを展開。

    群馬県出身。外資系戦略PR会社、外資系広告代理店を経る中で、TVCMや広告プロモーション、ブランドキャンペーンなどのクリエイティブに従事。2021年に独立。企業やブランドの伴走者として言語化を担う「ナラティブデザイン」を提唱。2022年より、京都を拠点にアートコレクティブ「Ochill」を主宰し、自身のものづくりやアート活動を展開。日本らしい well-being を “well-down” と捉え探究。嗜好の再構築・祈りの再発見を軸に、運営する瞑想室「落散 京都」での実験的経験や各地でのインスタレーションを展開。

  • 橋 香代子

    土とデジタル
    Co-Founder Project Manager / Bee keeper

    東京都出身。IT業界にて WEBエンジニア / コミュニティマネージャー を経て、2018年に独立。2019年から2020年にかけて世界一周を経験。帰国後、罠シェアリングコミュニティ「罠ブラザーズ」の企画・運営、生産消費者コミュニティ「生活共同体TSUMUGI」の立ち上げに携わり、2025年3月まで同社団法人の共同代表理事を務めた。自身の経験を綴った『生活をサボるな。とインド人に叱られて二年経ってから分かったこと』が、note 「創作大賞2024」 に入選。寄稿実績「嫌いな教科を好きになる方法、教えてください!(河出書房)」など。

    東京都出身。IT業界にて WEBエンジニア / コミュニティマネージャー を経て、2018年に独立。2019年から2020年にかけて世界一周を経験。帰国後、罠シェアリングコミュニティ「罠ブラザーズ」の企画・運営、生産消費者コミュニティ「生活共同体TSUMUGI」の立ち上げに携わり、2025年3月まで同社団法人の共同代表理事を務めた。自身の経験を綴った『生活をサボるな。とインド人に叱られて二年経ってから分かったこと』が、note 「創作大賞2024」 に入選。寄稿実績「嫌いな教科を好きになる方法、教えてください!(河出書房)」など。

  • 浅見 和彦

    株式会社ロフトワーク SPCSプロデューサー

    2014年、株式会社ロフトワークにプロデューサーとして入社。ブランディング、サービスデザイン、街づくりなど、多様なプロジェクトに携わる。2018年に、STYLY・PARCO・ロフトワークによるXR領域での世界同時多発的な実験的プロジェクト「NEWVIEW Project」を担当。これを契機に、2021年に株式会社ロフトワークを退職し、株式会社STYLYに入社。STYLYでは「NEWVIEW」の総合プロデュースをはじめ、XR技術を活用して企業や地方自治体との事業創出支援などを手がける。
    現在は、ロフトワークが推進するSPCSプロジェクトのプロデュースを担当するほか、クリエイティブ関連企業にて編集長、自治体と連携したXRプロジェクトを担当するなど活動の幅を広げている。
    過去には、東京都および東京都歴史文化財団によるシビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、アーティストフェローとして都市回遊型展覧会「AUGMENTED SITUATION D」を開催。奈良県の芸術祭「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」では、エリアディレクターを務めた。
    最近の関心テーマは、 リアルとバーチャル / 人間と人間以外 / 人口と自然 / 夢と現実など、対立する概念のあいだに存在するグラデーションや曖昧さといった「境界」。

    2014年、株式会社ロフトワークにプロデューサーとして入社。ブランディング、サービスデザイン、街づくりなど、多様なプロジェクトに携わる。2018年に、STYLY・PARCO・ロフトワークによるXR領域での世界同時多発的な実験的プロジェクト「NEWVIEW Project」を担当。これを契機に、2021年に株式会社ロフトワークを退職し、株式会社STYLYに入社。STYLYでは「NEWVIEW」の総合プロデュースをはじめ、XR技術を活用して企業や地方自治体との事業創出支援などを手がける。
    現在は、ロフトワークが推進するSPCSプロジェクトのプロデュースを担当するほか、クリエイティブ関連企業にて編集長、自治体と連携したXRプロジェクトを担当するなど活動の幅を広げている。
    過去には、東京都および東京都歴史文化財団によるシビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、アーティストフェローとして都市回遊型展覧会「AUGMENTED SITUATION D」を開催。奈良県の芸術祭「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」では、エリアディレクターを務めた。
    最近の関心テーマは、 リアルとバーチャル / 人間と人間以外 / 人口と自然 / 夢と現実など、対立する概念のあいだに存在するグラデーションや曖昧さといった「境界」。

  • 浦野 奈美

    SPCS / FabCafe Kyoto

    大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスにてビジネスイベントの企画運営や日本企業と海外大学の産学連携のコミュニティ運営を担当。2020年にはFabCafe Kyotoのレジデンスプログラム「COUNTERPOINT」の立ち上げと運営に従事。また、FabCafeのグローバルネットワークの活動の言語化や他拠点連携の土壌醸成にも奔走中。2022年からは、自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ「SPCS」の立ち上げと企画運営を担当。大学で学んだ社会保障やデンマークのフォルケホイスコーレ、イスラエルのキブツでの生活、そして、かつて料理家の森本桃世さんと共催していた発酵部活などが原体験となって、場の中にカオスをつくることに興味がある。

    大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスにてビジネスイベントの企画運営や日本企業と海外大学の産学連携のコミュニティ運営を担当。2020年にはFabCafe Kyotoのレジデンスプログラム「COUNTERPOINT」の立ち上げと運営に従事。また、FabCafeのグローバルネットワークの活動の言語化や他拠点連携の土壌醸成にも奔走中。2022年からは、自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ「SPCS」の立ち上げと企画運営を担当。大学で学んだ社会保障やデンマークのフォルケホイスコーレ、イスラエルのキブツでの生活、そして、かつて料理家の森本桃世さんと共催していた発酵部活などが原体験となって、場の中にカオスをつくることに興味がある。

  • 川地 真史

    一般社団法人Deep Care Lab代表理事 / 公共とデザイン共同代表

    Aalto大学CoDesign修士課程卒。フィンランドにて行政との協働やソーシャルイノベーションを研究の後、現在はエコロジー・人類学・未来倫理などを横断し、自然・生きものから祖先や未来世代まで含みこんだケアをテーマに活動中。渋谷区のラボ設立伴走、産むを問い直すデザインリサーチ「産まみ(む)めも」、應典院「あそびの精舎」構想/運営、「多種とケア展」開催などプロジェクト多数。論考に『マルチスピーシーズとの協働デザインとケア』(思想2022年10月号)、共著に『クリエイティブデモクラシー』(BNN出版)。應典院プログラムディレクター。狩猟免許をとりたいと思ってから3年が経つ。山伏修行者見習い。

    Aalto大学CoDesign修士課程卒。フィンランドにて行政との協働やソーシャルイノベーションを研究の後、現在はエコロジー・人類学・未来倫理などを横断し、自然・生きものから祖先や未来世代まで含みこんだケアをテーマに活動中。渋谷区のラボ設立伴走、産むを問い直すデザインリサーチ「産まみ(む)めも」、應典院「あそびの精舎」構想/運営、「多種とケア展」開催などプロジェクト多数。論考に『マルチスピーシーズとの協働デザインとケア』(思想2022年10月号)、共著に『クリエイティブデモクラシー』(BNN出版)。應典院プログラムディレクター。狩猟免許をとりたいと思ってから3年が経つ。山伏修行者見習い。

Timetable

18:30

開場

19:00

開場・受付(展示を自由観覧)

19:15

土とデジタル より 展示解説・企画背景の説明

19:45

公開企画会議(土とデジタル / SPCS / DCL)+ ドタ参歓迎

21:20

クロージング

21:30

終了

Information

日時

2025.7.15 (火) 19:00 – 21:30 開場18:30 UTC+09:00

会場

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554

■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分

■バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分

※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
Google mapで開く

参加費

無料 別途カフェにて1ドリンク(500円)をご注文ください。

定員

20名

参加する

※ お申し込みはFabCafe Kyotoの運営会社のロフトワークの申込ページに遷移します

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