Talk Event
- #参加受付中
- #誰でもウェルカム

2025年12月18日に出版された『苔・地衣類図鑑』。今回、出版記念イベントとして、地衣類編を担当した京都大学の上田菜央さんが地衣類の魅力を語るトークイベントをSPCSとの共催で開催します。地衣類は染料や、食、環境指標性生物など、あらゆる可能性を秘めた生物でもあります。この夜は地衣類の世界に没入してみましょう。
2026.3.25 (水) UTC+09:00
19:00 – 20:30 18:45開場
「参加する」ボタンをクリックすると、申し込みページへ移動します。
「地衣類」と聞いて、すぐにピンとくる人はどれくらいいるでしょう。岩や木の幹にへばりついたアレ? あるいはまったくピンとこない? 実は地衣類は私たちの暮らしのあらゆるところに入り込んでいる、とてつもなく面白い生き物です。
このたびFabCafe Kyotoでは、日本文芸社より刊行された『苔・地衣類図鑑』の出版を記念して、地衣類編を担当した著者・上田菜央さん(京都大学大学院 農学研究科 森林科学専攻 熱帯林環境学研究室 博士後期課程)をお招きし、トークイベントを開催します。地衣類への偏愛を全力で語っていただく、なかなかお目にかかれない夜です。
街を歩いていると、コンクリートの壁、古い石垣、木の幹、神社の灯篭——さまざまな場所に、じっと貼りついている何かがあります。それが地衣類です。気にしていなかっただけで、私たちはずっとそこにいる彼らと目が合っていたのかもしれません。
藻類と菌類が共生してできた複合生物である地衣類は、その生き様がなかなかに異色です。染料として布を染め、リトマス試験紙の原料となり、お茶として飲まれ、精油にもなる。空気の汚染をいち早く知らせる環境指標生物として都市の健康を可視化し、なんと宇宙空間でも生存できる可能性が研究されています。話を聞いたあと、きっと街を見るフィルターがひとつ加わるはずです。

リトマス試験紙の原料にもなるウメノキゴケ。環境指標生物としても指定されている。ウスニン酸を含有しているので医薬品にも使え、地衣染めの染料としても利用される。

地衣類は昔から薬として利用されてきた。写真はホネキノリ。含有するウスニン酸は、医薬品としての研究が進んでいるという。
上田さんが地衣類と出会ったのは高校の授業でのこと。以来、その多様な形態に惹かれ研究を続け、京都・屋久島・マダガスカルでのフィールド調査を経て、ラジオや講演会でも地衣類の魅力を発信し続けてきました。今回は図鑑の執筆を通じて改めて向き合った地衣類の世界を、研究者ならではの視点と愛情(偏愛)たっぷりにお話しいただきます。専門書とは違う、等身大の言葉で語られる地衣類の話は、身近な環境への新たな興味の入り口を開いてくれるでしょう。
みなさんは、地衣類(ちいるい)を見たことがありますか?もしかしたら、風景の一部として知っているかもしれません。
私は、「ああ、これが地衣類なんだ」と知ってから、地衣類にもっとスポットライトを当てたいと”ウケる”地衣類のはなしを集めてきました。みなさんに地衣類の魅力を語り尽くす会になると嬉しく思います。(上田菜央)

- 街を観察/評価する指標を探している都市デザイン・デベロッパー関係の方
- 長期的な自然と現代のデザインの共生を目指しているランドスケープやマテリアルデザイナーの方
- 染色や工芸に携わる方
- 理科授業や探究学習を設計する教育関係の方
- 土地に根ざした食体験をデザインする飲食関係の方
- 地衣類への好奇心が少しでも湧いたすべての方
イベント当日は、『苔・地衣類図鑑』を会場でお買い求めいただけます。苔190種・地衣類66種を収録し、実寸大写真や生態解説コラムが充実したハンディな一冊。上田さんのサインをいただくチャンスかもしれません。
-

-
『苔・地衣類図鑑』について
著者:園田純寛・沖三奈絵・上田菜央 出版:日本文芸社(2025年12月刊行)
苔と地衣類、似て非なる2つの生物を一冊で詳解する初の図鑑。苔パートでは190種を収録し、実寸大写真・葉のイラスト・テラリウムでの育て方まで実用的に解説。地衣類パートでは66種を収録し、散歩中に出会える身近な種を中心に、成分の秘密や人との関わりを楽しく学べるコラムが充実しています。軽くて持ち歩きやすいポケット版ながら、知的好奇心を刺激する一冊です。
▶ 日本文芸社 書籍ページ ▶ Amazon
自然のアンコントローラビリティを探究するSPCS。2026年のテーマは「やっかい者を味方に」です。地衣類もどうやら厄介者扱いされるシーンもあるとか。人間というものは、コントロールできない生き物を厄介と扱いがちです。コントロールできないからこそ見えてきたり、価値として立ち上がってくることもあるでしょう。1年に数ミリしか成長できないという地衣類の生態からも見出せるのではないかと感じています。(SPCS 浦野)
-

-
SPCS 2026 THEME「やっかい者を味方に( From Foe to Friend)」
やっかいものとそうでないものの境界を私たちは何によって引いているのか。
たとえば、「雑草は排除すべき」という価値観やルールを固定すると、どう排除するかだけに集中できるでしょう。共通の敵やシンプルな構造は判断力も推進力が上がりますが、対立構造が固定化すると、選択肢を狭めかねません。
そこで一役買うのがクリエイティビティ。多様な発想やアプローチによって、やっかいものをやっかいものたらしめている理由や背景を紐解き、構造や関係性自体をひっくり返すことができたら、たとえば、雑草を排除しなくて良いデザインを作れるかもしれません。
SPCS2026の年間テーマは「やっかい者を味方に」。
年間を通して厄介者を厄介者として扱わない事例のリサーチやプロトタイピングなどを企画・実施していきます。
-
上田 菜央
京都大学大学院 農学研究科 森林科学専攻 熱帯林環境学研究室 博士後期課程2年
修士(農学)。母校である神戸高等学校 総合理学科の授業で地衣類に出会い、多様な形態に惹かれて研究を続ける。大学からは森林生態学を学び、地衣類の生育地である樹皮の形態にも興味を持つ。京都や屋久島、マダガスカルにて調査を行い、時にはラジオや講演会にて地衣類の魅力を発信している。著書「苔・地衣類図鑑」(日本文芸社)
修士(農学)。母校である神戸高等学校 総合理学科の授業で地衣類に出会い、多様な形態に惹かれて研究を続ける。大学からは森林生態学を学び、地衣類の生育地である樹皮の形態にも興味を持つ。京都や屋久島、マダガスカルにて調査を行い、時にはラジオや講演会にて地衣類の魅力を発信している。著書「苔・地衣類図鑑」(日本文芸社)
Organizers
-
上田菜央
-
SPCS
-
19:00-19:10
-
イントロダクション
-
19:10-20:00
-
トーク「もっと早く伝えたかった地衣類のはなし」(京都大学大学院 農学研究科 森林科学専攻 熱帯林環境学研究室 博士後期課程 上田菜央さん)
-
20:00-20:30
-
ネットワーキング
-
日時
-
2026.3.25 (水) 19:00 – 20:30 18:45開場 UTC+09:00
-
会場
-
FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554
■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分
■バスでのアクセス
五条河原町下車徒歩3分
※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
Google mapで開く -
参加費
-
500円(ワンドリンク付き)
-
定員
-
30名
-
オーガナイザー
-
Organizers: 上田菜央, SPCS
「参加する」ボタンをクリックすると、申し込みページへ移動します。


