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【満席】Fab Meetup Kyoto vol.70

シルクスクリーン特集 ─粒子と定着のそのあいだ

  • #開催終了
  • #誰でもウェルカム

「つくる」をテーマにした、ネットワーキング&プレゼンテーションイベント。第70回目となる今回は、デジタルスクリーン製版機の導入を記念したシルクスクリーン特集を開催します。インクとフィルムの総合メーカーからアーティスト、写真家、デザイナーなど、広く印刷のための技術/技法と向き合う方々をお招きし、さまざまな角度から「刷る」ことの魅力を紐解きます。

2024.7.31 (水)  UTC+09:00

19:00 – 21:30 (開場 18:30)

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) | Google mapで開く

60名

一般:1000円 +1drink代500円 / 学生:500円 +1drink代500円 ※ 学生の方は学生証をご提示ください

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開催終了

定員に達したため、受付は終了いたしました。

About

Fab Meetup Kyotoとは?

クリエイターや職人、研究者、起業家…FabCafe Kyotoには日々たくさんの「つくる」にまつわる人々が訪れます。そんな京都・五条を舞台に、毎月多様なゲストが登壇し、ものづくりやことづくりにまつわるアイデアやプロジェクトをシェアするトークイベントが「Fab Meetup Kyoto」です。

ルールはただひとつ、「ひとり10分でプレゼンすること」。
スライドを使って、体を動かして、表現方法は自由です。自分の作品にかける思いやきっかけについて話したり、プロジェクトの仲間を募ってみるのもいいかもしれません。

プレゼンターとして登壇するもよし、もちろんゲストや参加者との交流を楽しむだけでも構いません。楽しく話しているうちに、気がつけば新たなプロジェクトの種が生まれてた!なんてこともあるかも。ドリンクを片手に、まだ触れたことのない世界との偶発的な出会いをお楽しみください。

60回を超えるこれまでのFab Meetup kyotoに登壇いただいた、計350名以上の多様なプレゼンターの方々の情報はこちらからご覧いただけます。

vol.70はシルクスクリーン特集

シルクスクリーンとは孔版印刷の一種で、メッシュ(網の目)状のスクリーン(版)にインクを通過させる孔(あな)をあけて印刷する技法です。トートバッグやTシャツなどの布製品に印刷できるほか、原理上、水と空気以外であればほぼ全てのものに印刷することができると言われています。

2024年6月より、FabCafe Kyotoでもデジタルスクリーン製版機のサービスが開始。乳剤を塗布し感光させ…と、本来であれば時間のかかる製版プロセスが、製版機ではおよそ3分足らずで完了できるという特徴を持ちます。店内には簡単な刷り台も設置し、FabCafe Kyotoでシルクスクリーン印刷が体験いただけるサービスが始まりました。

第70回目となる今回のFab Meetup Kyotoは、そんなサービスの導入を記念したシルクスクリーン特集回。孔版印刷を中心に、色素や光の粒が支持体に定着する瞬間を見つめながら表現を行うゲストをお招きし、多角的にシルクスクリーンの奥深さや広義の「刷る」ことのおもしろさに歩み寄ります。

『シルクスクリーン印刷をもっと便利に、もっと快適に』

シルクスクリーン印刷の製版が難しい、高いという常識を覆し、より身近に簡単にシルクスクリーン印刷に触れていただきたい。それを実現できるデジタル製版機をご紹介いたします。

版とうつし:不在の存在

シルクスクリーンや銅版画、サイアノタイプ、写真、映像など、何らかの媒介を必要とし、その痕跡が作品としてアウトプットされるメディアで制作しています。 痕跡が手がかりとなり、かつて存在していた事物や行為が想起されること、また「うつし取る」ことによって、情報がこぼれ落ちたり、書き換えられたりすることに興味を持っています。 作品や制作プロセスを紹介しながら、私が感じている版表現の面白さや魅力についてお話します。

かさなれない距離をかさねてみる

写真や映像が記述するイメージにとどまって、「みる」という経験を曖昧にほぐすことをしています。曖昧さとはぼんやりとしているということではなく、そこに多様な見方が存在するということです。 最近の制作では、一枚の印画紙やカーテンのうえに、非対称のセクシュアリティーや親密さを持ち寄るふたりの姿を重ねてみることをしています。 かさなれない距離がイメージの上でかさなるとき、そこには少しだけ「ずれ」た、新しい意味のあらわれが見えてくることがあります。慣習を内面化するような強い輪郭線が生き方を囲ってしまうことがある中で、そのような世界の見方の揺らぎに出会うことが、私の視界に弱い線を引いていきます。弱い線をいくつも引きながら、見ることの輪郭がその線たちに方向づけられていくこと。ずれを何度も引き直すことで生じる曖昧さが心を「生き延び」させるような気がしています。写真、映像、シルクスクリーンというそれぞれの思考を合流させながら、数千年先のアイディアへと通じるような視点の再接続の可能性を考えています。

風景を届けるしごと

印刷は、想いを届けるための手段だと思っています。 支持体にインキを乗せ、表現さえできれば、何でも伝えることができます。大量部数に適した印刷方法が、遠くに沢山届けることに向いているのならば、少しづつじっくりと印刷することが相応しい、想いの届け方もあるのではと考えます。 最近は、身のまわりの素材を用いて実験的な手法でデザインすることに興味を持っており、「水と空気以外は何でも印刷できる」シルクスクリーン印刷も、身体感覚を働かせた印刷しごとのツールとして、魅力を感じています。

『型紙を使って伝える』

一般向け衣装ではなく、役者や踊りのお師匠さんなどの「プロ」が身につける衣装を一貫制作する、山元染工場。
プロの皆さんが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、職人も最大限に技術を発揮し、制作しています。
一点もののゼロからの物作り。「デザイン」「染め」「伝える」の観点からお話できればと思います。


登壇者による特別展示

イベント当日の7月31日(水)から8月8日(木)までの間、登壇者の上田佳奈さん、堀井ヒロツグさんによる特別展示を開催いたします。FabCafe Kyoto店内の1F、2Fにそれぞれ作品を展開しておりますので、イベント当日の観覧はもちろん、当日足を運べない方も、ぜひご高覧ください。

上田佳奈 個展「版とうつし:不在の存在」

堀井ヒロツグ「皮膚の思考(遅い鏡)


Presenter

  • 山本 博基

    株式会社色素オオタ・オータス 製造部長

    1988年4月19日生まれ、京都府京都市出身。
    2011年3月追手門学院大学心理学部心理学科卒業。2011年4月株式会社色素オオタ・オータスに入社。
    専用フィルムの改良、デジタル製版機の開発、改良を経験し、「シルクスクリーン印刷をもっと便利に、もっと快適に」を目指し日々奮闘中。

    1988年4月19日生まれ、京都府京都市出身。
    2011年3月追手門学院大学心理学部心理学科卒業。2011年4月株式会社色素オオタ・オータスに入社。
    専用フィルムの改良、デジタル製版機の開発、改良を経験し、「シルクスクリーン印刷をもっと便利に、もっと快適に」を目指し日々奮闘中。

  • 上田 佳奈

    アーティスト

    兵庫県出身。ロンドン芸術大学 Central Saint Martinsでファッションデザインを、大阪芸術大学附属大阪美術専門学校で版画を学ぶ。日々の些細な事象や痕跡を、版画、写真、映像などを用いて「うつし取る」ことで、日常を新たな視点から再解釈する作品を制作している。

    兵庫県出身。ロンドン芸術大学 Central Saint Martinsでファッションデザインを、大阪芸術大学附属大阪美術専門学校で版画を学ぶ。日々の些細な事象や痕跡を、版画、写真、映像などを用いて「うつし取る」ことで、日常を新たな視点から再解釈する作品を制作している。

  • 堀井 ヒロツグ

    写真家

    静岡県生まれ。早稲田大学芸術学校空間映像科写真専攻卒業。 最近の主な展覧会に「身体の脱ぎ方」PURPLE(2024)、「都美セレクション2023」東京都美術館(2023)。2013年に東川町国際写真祭ポートフォリオオーディションでグランプリ、2021年にIMA nextでショートリスト(J・ポール・ゲティ美術館キュレーター:アマンダ・マドックス選 )を受賞。

    静岡県生まれ。早稲田大学芸術学校空間映像科写真専攻卒業。 最近の主な展覧会に「身体の脱ぎ方」PURPLE(2024)、「都美セレクション2023」東京都美術館(2023)。2013年に東川町国際写真祭ポートフォリオオーディションでグランプリ、2021年にIMA nextでショートリスト(J・ポール・ゲティ美術館キュレーター:アマンダ・マドックス選 )を受賞。

  • 津田 祐果

    UMA/design farm|デザイナー

    福岡県北九州市出身。京都造形芸術大学空間演出デザイン学科卒業後、UMA/design farm入社。足元を見つめながら気象的な世界と有機的な循環に興味を持ち、それをデザインや生活へ忍ばせられないか試行錯誤をしている。ひたむきな手作業の中から発見したことに着想を得て、感覚をひらくことを大切にし、商品開発からパッケージ、VIなど自由研究的にデザインを立ち上げることを得意とする。

    福岡県北九州市出身。京都造形芸術大学空間演出デザイン学科卒業後、UMA/design farm入社。足元を見つめながら気象的な世界と有機的な循環に興味を持ち、それをデザインや生活へ忍ばせられないか試行錯誤をしている。ひたむきな手作業の中から発見したことに着想を得て、感覚をひらくことを大切にし、商品開発からパッケージ、VIなど自由研究的にデザインを立ち上げることを得意とする。

  • 山元 宏泰

    株式会社山元染工場 代表取締役

    柔軟な創造性と独自の技術で続いてきた衣裳制作
    昭和5年に、京都壬生で初代当主である山元光が創業しました。一般の呉服の染めとは一線を画し、役者や踊りのお師匠さんなどの「プロ」が身につけ、パフォーマンスをするための衣裳に特化し、デザイン、染めから仕立てまで、一貫で制作してきました。お客様のご要望に応えるための「創造力」を鍛え続けて、これまでに培ったノウハウを現在は四代目の山元宏泰が引き継ぎ営業させていただいております。10万枚を超える型紙、染め巻見本、柄見本帳など、舞台衣裳専門だからこそのデザインを蓄積しています。

    株式会社山元染工場

    柔軟な創造性と独自の技術で続いてきた衣裳制作
    昭和5年に、京都壬生で初代当主である山元光が創業しました。一般の呉服の染めとは一線を画し、役者や踊りのお師匠さんなどの「プロ」が身につけ、パフォーマンスをするための衣裳に特化し、デザイン、染めから仕立てまで、一貫で制作してきました。お客様のご要望に応えるための「創造力」を鍛え続けて、これまでに培ったノウハウを現在は四代目の山元宏泰が引き継ぎ営業させていただいております。10万枚を超える型紙、染め巻見本、柄見本帳など、舞台衣裳専門だからこそのデザインを蓄積しています。

    株式会社山元染工場

Timetable

18:30

会場オープン

19:00

オープニング

・ご挨拶
・本日のゲストのご紹介

19:05

プレゼンテーション

20:30

トーク終了、ネットワーキング

21:30

閉会

Information

日時

2024.7.31 (水) 19:00 – 21:30 (開場 18:30) UTC+09:00

会場

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554

■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分

■バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分

※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
Google mapで開く

参加費

一般:1000円 +1drink代500円 / 学生:500円 +1drink代500円 ※ 学生の方は学生証をご提示ください

定員

60名

開催終了

定員に達したため、受付は終了いたしました。

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