Exhibition

KISOKEN ~機械を生み出す営み~

大阪公立大学工業高等専門学校 機械システムコース 「機械コース基礎研究」実機展示

  • #開催終了

本イベントは、大阪公大高専の機械系コースが取り組む、食品調理の自動化機械の設計開発プロジェクトの実物・制作プロセスを紹介する展示企画です。プロジェクトを通じて開発された機械を展示するほか、会期中の3月2日(日)には機械を実際に動かすデモンストレーションも実施します。(主催:大阪公立大学工業高等専門学校 機械システムコース / 協力:FabCafe Kyoto)

2025.2.22 (土) – 2025.3.2 (日)  UTC+09:00

展示期間

2025.3.2 (日)  UTC+09:00

13:00 – 15:00 実機デモ

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) | Google mapで開く

観覧無料 座席を使用する場合は、カフェメニューのご注文をお願いいたします。

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開催終了

企画主旨(主催者より)

身の回りのモノの誕生エピソードを目にすることはあっても、そのモノを製造する機械がどう生まれるかを目にすることは普段なかなかありません。大阪公立大学工業高等専門学校の機械系コースではモノを製造する機械を実際に設計開発することで、理論と実践の行き来する試行錯誤の経験を積んでいきます。そのプロセスには、モノを生み出していく機械がどのように生まれていくかの原型が含まれています。
今回は、この取り組みを食品加工機械の実機と展示パネルで紹介します。最終日の3月2日(日)には実際に機械を動かすデモンストレーションも行います。この世界のどこかで生まれていく機械の息遣いの片鱗を感じていただければと思います。

こんな方におすすめ

・機械のプロトタイプの荒々しさやお茶目さにグッとくる方
・ピタゴラスイッチのような動きを目で追うのが好きな方
・モノを作っていたり、 モノを扱っていたりして、 生み出す試行錯誤の背景に興味がある方
・高専での探究型学習の取り組みや実践過程に関心がある方

スケジュール

・展示期間 : 2025年 2月22日(土) – 3月2日(日)
・実機デモ : 2025年 3月2日(日) 13:00 – 15:00(12:00 開場)
 ※ 実機デモは各機械を順番にプレゼンしますので、遅れてくると途中からしか見られません。あらかじめご注意ください。

展示される機械について

製造機械は家電や日用品のように生活に溶け込むように設計されていません。
目的達成のための機能要素がむき出しになっていることもしばしばです(実際の製造ラインでは作業者安全や異物混入防止を目的にしっかり覆われています)。
この機能要素が複雑に組み合わさっている様子は、なんらかの法則を感じさせ、その規律に美しさを感じることもあります。
機械が生まれる過程では、この機能要素がバランスを取りつつある危うさと、その先にある真なる姿の美しき予感が混在となっています。

今回の展示機械はこの途中過程を抜き出してきたもので、観るみなさんそれぞれが、その先にある「実際に生活を支える機械の姿」を想像してもらえればと思います。以下に、展示予定の機械を紹介します。あえて機械の一部分の紹介にとどめていますので、ぜひ機械の全容を現地でご覧いただければと思います。

バームクーヘン自動調理機械

よくあるバームクーヘン自動調理機械はバームクーヘンの芯棒を観覧車のように回転させる方法を取っていますが、今回展示する機械はバームクーヘン液を昇降させて棒に追加していく方法を取っています。この昇降リフトはパンタグラフ機構を用いており、バームクーヘン液をこぼさないようにうまく移動させます。

バームクーヘン自動調理機械

焼成工程でバームクーヘン液を昇降させるリフト

電気パン自動調理機械

電気パンとは、パン種に直接電気を流しその電気抵抗熱で焼き上げるパンです。内部から一気に焼き上がるため短時間で焼くことができます。この自動パン焼き機械は、そのマジックのような様子をみることができます。そして、焼くパン種の味は電磁ノズルで切り替えて選ぶことができるようになっています。

電気パン自動調理機械

味の異なるパン種を注入する電磁ノズル

おにぎり成形機械

おにぎりの成形は、粒状で粘着質な米を扱うため非常に繊細な調理工程になります。このおにぎり成形機械は空圧シリンダを用いて、一瞬で成形を行います。その様は「爆弾」の威力を思わせ、仕上がったおにぎりもハイカロリーな爆弾おにぎりとなっています。

おにぎり成形機械

空圧で一気に球状のおにぎりに成形する圧縮型

チュロス成形機械

チュロスといえばどんな形をイメージするでしょうか?おそらく星型の断面が棒状に伸びているものを想像するかと思います。このチュロス成形機械は様々な断面のチュロスを製造することを狙って、3Dプリンタで様々なノズルに変更でき、チュロス液を力強く押し込むこともできるよう、ノズル一体型のギアポンプ内蔵の注入機構を持っています。

チュロス成形機械

チュロス液を圧縮するギアポンプ

チーズインハンバーグ成形機械

通常の調理では作業工程を分けて調理を行うことが多いですが、このチーズインハンバーグ成形機械はハンバーグ種の成形とチーズの注入を同時に行える特殊ノズルを備えています。注入する加減を調整する偏芯ねじポンプや型から取り出す繊細な動きのベルトドライブをうまく組み合わせて、非常に短時間で成形を行えます。

チーズインハンバーグ成形機械

チーズとハンバーグ種を同時に射出成形するシリンダ

「機械コース基礎研究」

基礎研究は機械系の専門科目の知識と様々な実習科目で培った加工技術を組み合わせて、一つの機械を0から設計開発していく実践型の授業科目です。開発テーマは年によって異なりますが、およそ半年をかけて、構想設計〜モックアップでの機能要素検討〜詳細設計〜設計レビュー〜部品加工〜組み立て〜完成、という一連の機械製造工程をチームで取り組んでいきます。ここで体験したことが、製造業への就職や工学系大学での研究で、具現化力として展開されることを狙って取り組んでいます。「とにかく作り切る」にこだわって、苦労を乗り越えて、機械実機を完成させています。

主催・出展

  • KISOKEN

    大阪公立大学 工業高等専門学校 機械系コース

    大阪公立大学工業高等専門学校(いわゆる高専)の機械コース4年生・5年生の有志
    実践教育に重きをおいた高専にあって、メカづくりに目覚めたメンバーです。とにかく手が動きます。

    大阪公立大学工業高等専門学校(いわゆる高専)の機械コース4年生・5年生の有志
    実践教育に重きをおいた高専にあって、メカづくりに目覚めたメンバーです。とにかく手が動きます。

主 催 : 大阪公立大学工業高等専門学校 機械システムコース
協 力 : FabCafe Kyoto
企 画 : 中津壮人(大阪公立大学工業高等専門学校)
展示・実機デモ : 岩崎 傑、鴻原 優介、村井 伸輔、森 幸翼、久保田 隆介、竹田 好太朗、原田 尚弥、増田 朝実、山口 琢矢 ほか(大阪公立大学工業高等専門学校 機械システムコース有志)
基礎研究協賛 : フードテクノエンジニアリング株式会社(2022年度〜2024年度)

お問合せ先

本イベントに関するお問合せは、下記までメールにてお願いいたします。
nakatsu@omu.ac.jp
(主催/担当:大阪公立大学工業高等専門学校 機械システムコース 中津壮人)

Information

日時

2025.2.22 (土) – 2025.3.2 (日) 展示期間 UTC+09:00
2025.3.2 (日) 13:00 – 15:00 実機デモ UTC+09:00

会場

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554

■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分

■バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分

※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
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参加費

観覧無料 座席を使用する場合は、カフェメニューのご注文をお願いいたします。

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