Workshop
- #満席
- #誰でもウェルカム
「音を積むうつわ」は、声や音といった“あなたの記憶”をもとに、粘土でうつわをつくるワークショップです。
使うのは、音のデータを立体にする3D粘土プリントという技術。
耳で聴くものを、目で見て、手で触れられる「かたち」にしていきます。
2025.6.29 (日) UTC+09:00
13:00 – 16:00 Day1はワークショップのみとなります。印刷、乾燥、焼きが必要になりますので当日お持ち帰りいただけません。
2025.7.18 (金) UTC+09:00
19:00 – 20:00 Day2はうつわのお渡しとディスカッションの場となります。Day2のみの参加はできません。
◆ はじめに|その声、うつわにしてみませんか?
「音を積むうつわ」は、声や音といった“あなたの記憶”をもとに、粘土でうつわをつくるワークショップです。
使うのは、音のデータを立体にする3D粘土プリントという技術。
耳で聴くものを、目で見て、手で触れられる「かたち」にしていきます。
たとえば——
何気なく聞いた音楽で、懐かしい誰かの笑顔を思い出したこと。
風の音に、ある日のできごとがふっとよみがえったこと。
そんな経験、ありませんか?
このワークショップでは、そうした“音の記憶”を大切にすくい上げ、土の中に少しずつ積み重ねていきます。
素材は粘土。使うのは、あなたの声やことば。
誰かに届けたい気持ち、自分の中でずっと響いている音、まだ言葉にできなかった思い。
それらを録音し、視覚化し、土に託して、世界にひとつのうつわへと変えていきます。
声を繰り返すこと、手を動かすこと、土に触れること——
それはまるで、静かに自分自身と向き合う“手の瞑想”のような時間です。
完成したうつわには、音の痕跡と、あなたの記憶がそっと刻まれています。
手のひらでそのうつわを包んだとき、あなたはきっと気づくはず。
「声をかたちにする」という、新しい記憶の残し方があることに。
音を積むことは、記憶を編むこと。
うつわをつくることは、想いに居場所をつくること。
音・ことば・土。
3つの素材が重なったときにだけ生まれる、あなただけの物語を、ぜひ体験してみてください。
◆ ワークショップの流れ
▶ Day1:音を見つめ、かたちにする
Step 1|土に触れる – からだで記憶の準備をする
まずは自分の手で粘土を練ることから。
その感触に意識を向けるうちに、頭の中がだんだん静かになっていくのを感じるかもしれません。
うつわづくりの準備は、心をととのえる時間でもあります。
Step 2|音を録る – 自分の人生に耳をすます
次に、自分にとって大切な“音”を録音します。
- 懐かしい声や音楽(持参歓迎)
- その場で録るささやかな音(空間のざわめき、自分の声、会話など)
- 口に出してみたい言葉や祈りのような一言
音を集めるこの時間は、あなたの中の記憶に静かにアクセスする入口です。
Step 3|音を視覚化する – 音の姿を見つける
録音した音は、波形やスペクトログラムといった“見えるかたち”に変換されます。
3Dソフトで立体的に視覚化された音は、まるであなたの記憶そのものの輪郭のよう。
そこから、うつわのかたちを導き出していきます。
Step 4|かたちをつくる – 音からうつわへ
視覚化した音のフォルムをもとに、3D粘土プリントでうつわを成形していきます。
粘土が音のかたちをなぞるように積み重なっていく様子は、まさに「記憶を積む」体験そのもの。
少しずつ立ち上がる自分のうつわに、そっと気持ちが重なっていきます。
Step 5|焼成 – 記憶に火を入れる
かたちになったうつわは、数日かけて丁寧に乾燥・焼成されます。
粘土に刻まれた音の痕跡が、炎を通してしっかりと焼きつきます。
火の中で、あなたの声が、記憶が、静かにうつわとして定着していきます。
▶ Day2:うつわと声を囲んで語らう時間
Day2では、焼き上がったうつわを囲んでシェア会を行います。
「どんな音を選んだの?」「どうしてこのかたちに?」
そんな問いかけをきっかけに、自然と会話が広がっていきます。
参加者同士が作品や記憶について語り合う時間は、制作の体験をより深くしてくれます。
他の人の声やうつわに触れることで、自分の内側にも新たな気づきが生まれるかもしれません。
最後は、自作のうつわで乾杯!
それぞれの音がかたちになったことを喜び合い、笑い合い、静かだけどあたたかな懇親の時間を過ごしましょう。
◆ もちもの
- 汚れても構わない服装
- 可能な方は思い出の音や好きな音を持ち寄りください(30秒以上、mp3・WAVなどデータ形式は自由です。スマートフォンでの録音でも問題ありません)
◆ こんな人におすすめ
このワークショップは、「音」「ことば」「記憶」といった個人的な素材を、陶芸×デジタル技術というかたちで立ち上げていく新しいものづくりの体験です。
次のような方に特におすすめです:
- 工芸や陶芸が好きで、テクノロジーを掛け合わせた表現に興味がある方
粘土に触れること、土を焼くこと。その原始的な感覚と、
3Dデータや音波形のようなデジタルな要素が交差する体験に惹かれる方へ。 - 3DプリントやFabLabなどのデジタルファブリケーションに関わっている方
素材としての“土”を扱う3D粘土プリントは、異なる技術的発想や創造のヒントになるはずです。 - アートやデザインに携わるクリエイター/ディレクターの方
記憶・身体感覚・プロダクトの関係性をテーマにした実践的な体験を通じて、
表現領域を広げたい方に。 - 伝統と革新をつなぐ視点を求めている百貨店バイヤーや企画職の方
「誰かの物語が宿るうつわ」というプロダクトの可能性を体感し、
未来のつくり手や届け手との接点を探したい方に。 - 記憶や声をめぐる表現に関心がある方
詩や音声表現、音日記などに興味がある方にとっても、
“声をかたちにする”という行為は深く刺さる体験になるでしょう。
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Future Crafts
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科のプロジェクト。
マテリアルインタラクションについて考え、インターフェイスやファブリケーションなどのテクノロジー開発、メディアアートの表現、キットなどの社会実装の実践を目指す。
プロジェクトとしてデジタル情報を実世界に実体化する方法を研究する。
カスタマイズされた形に変形する未来の3Dインターフェースなど、Digital Materializationの技術で最適な食べ物、衣服、空間を作り出し、情報と実世界を繋ぐメディア・アートなど、幅広い分野への応用を模索する。
職人的な視点から、様々な身近な素材・新素材などを丁寧に観察し、マテリアルをハックを目指し、斬新な切り口で、様々な社会課題の解決法を提案している。
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科のプロジェクト。
マテリアルインタラクションについて考え、インターフェイスやファブリケーションなどのテクノロジー開発、メディアアートの表現、キットなどの社会実装の実践を目指す。
プロジェクトとしてデジタル情報を実世界に実体化する方法を研究する。
カスタマイズされた形に変形する未来の3Dインターフェースなど、Digital Materializationの技術で最適な食べ物、衣服、空間を作り出し、情報と実世界を繋ぐメディア・アートなど、幅広い分野への応用を模索する。
職人的な視点から、様々な身近な素材・新素材などを丁寧に観察し、マテリアルをハックを目指し、斬新な切り口で、様々な社会課題の解決法を提案している。
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FabCafe Nagoya
ものづくりカフェ&クリエイティブコミュニティ
デジタルファブリケーションマシンと制作スペースを常設した、グローバルに展開するカフェ&クリエイティブコミュニティ。
カフェという”共創の場”でのオープンコラボレーションを通じて、東海エリアで活動するクリエイター、エンジニア、研究者、企業、自治体、教育機関のみなさまとともに、社会課題の解決を目指すプロジェクトや、手を動かし楽しみながら実践するクリエイティブ・プログラムなどを実施。
店頭では、農場、生産者、品種や精製方法などの単位で一銘柄とした『シングルオリジン』などスペシャリティコーヒーをご提供。こだわり抜いたメニューをお楽しみいただけます。デジタルファブリケーションマシンと制作スペースを常設した、グローバルに展開するカフェ&クリエイティブコミュニティ。
カフェという”共創の場”でのオープンコラボレーションを通じて、東海エリアで活動するクリエイター、エンジニア、研究者、企業、自治体、教育機関のみなさまとともに、社会課題の解決を目指すプロジェクトや、手を動かし楽しみながら実践するクリエイティブ・プログラムなどを実施。
店頭では、農場、生産者、品種や精製方法などの単位で一銘柄とした『シングルオリジン』などスペシャリティコーヒーをご提供。こだわり抜いたメニューをお楽しみいただけます。
共催
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Future Crafts
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FabCafe Nagoya
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日時
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2025.6.29 (日) 13:00 – 16:00 Day1はワークショップのみとなります。印刷、乾燥、焼きが必要になりますので当日お持ち帰りいただけません。 UTC+09:00
2025.7.18 (金) 19:00 – 20:00 Day2はうつわのお渡しとディスカッションの場となります。Day2のみの参加はできません。 UTC+09:00 -
会場
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FabCafe Nagoya
愛知県名古屋市中区丸の内3-6-18
※ 久屋大通公園内/名古屋市営地下鉄 久屋大通駅から徒歩で3分
Google mapで開く -
参加費
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2000円
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定員
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15名
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オーガナイザー
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共催: Future Crafts, FabCafe Nagoya