アカデミスト,対話
知らなければ始まらない。学者による研究の最前線トーク
京都市内には現在、38の大学・短期大学が所在し(※)、民間の研究機関も含め学者、研究者が人口の割合を占める割合は日本一。
文理を問わず、多くの学問の徒がこのエリアにひしめいている上、国際学会の実施回数も多い。
しかしながら、日常的にはそれら「研究のリアル」とふれあう機会がないというもったいない実情です。
※ ……京都市情報館サイトより
研究や学問の「結果」は論文やプレスリリースにて人目に触れるものの、そこに至るまでに様々な紆余曲折や試行錯誤があり、論文に至るまでに膨大な試行データや実験結果がうずたかく積み上がっているはず。そこには研究者達の日々の葛藤がにじんでいることでしょう。
ある研究者は実は世界の真理に迫っているかもしれない。あるいは未来の新たな常識を形作る事になるかもしれない。後生、振り返ってみれば「あれが世界が変わった瞬間だった」と語り継がれる瞬間が、日々どこかで起きている可能性があります。
そんな種々多様な学問や研究の「タネ」が大量にある街、京都。それらは芽吹くかもしれないし、肥やしになるのかもしれない。
そんな研究内容に触れてみることで、研究者同士、あるいは民間と研究所による新しいコラボレーションがうまれたり、自分の日々にも少しの変化があるかも知れません。
「世にはこんな世界があるんだ!」と面白がって仲間になってくれそうな方のご来場をお待ちしています。
- 異分野との研究者となかなか繋がる機会がない研究者・学者(大学/企業/在野の研究者のいずれでも)
- 大学院生、学部生など、将来的に研究の道に進むか悩んでいる方
- デザイナー、ライター、作家、俳句・短歌つくる人、フォトグラファーなど、言語化、具象化を生業にする方
- ものづくりの担い手
- 事象を編み、「伝える」事を生業にしている方。本の編集者、科学館や美術館の学芸員・キュレーター、お坊さんなど
分野は文理を問いません。また、その研究に従事している年数も問いません。
在野で日々仕事に従事するうちに、誰よりもこの分野に詳しくなってしまった、というかたも立派な研究者、学問の徒だと考えます。
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名称
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学問や研究の芽吹くまで
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概要
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京都のタネ
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オーガナイザー
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榎戸 輝揚
京都大学 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 准教授
東京大学大学院・理学系研究科・物理学専攻を卒業。スタンフォード大学、NASAゴダード宇宙飛行センター、京都大学白眉センター、理化学研究所を経て、現職。専門はX線天文学を中心とした宇宙物理学で、宇宙最強の磁石星と呼ばれる謎の中性子星「マグネター」を観測している。宇宙物理学の技術を応用し、日本海沿岸の冬の雷や雷雲からのガンマ線を観測するシチズンサイエンス「雷雲プロジェクト」を進めている。学術系クラウドファンディングで始めた「雷雲プロジェクト」では、2017年に雷で陽電子(電子の反粒子)が発生することを見つけ「Nature」誌に発表され話題に。最近は、月の水資源を探すMoMoTarOプロジェクトを進めている。
東京大学大学院・理学系研究科・物理学専攻を卒業。スタンフォード大学、NASAゴダード宇宙飛行センター、京都大学白眉センター、理化学研究所を経て、現職。専門はX線天文学を中心とした宇宙物理学で、宇宙最強の磁石星と呼ばれる謎の中性子星「マグネター」を観測している。宇宙物理学の技術を応用し、日本海沿岸の冬の雷や雷雲からのガンマ線を観測するシチズンサイエンス「雷雲プロジェクト」を進めている。学術系クラウドファンディングで始めた「雷雲プロジェクト」では、2017年に雷で陽電子(電子の反粒子)が発生することを見つけ「Nature」誌に発表され話題に。最近は、月の水資源を探すMoMoTarOプロジェクトを進めている。
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小野 英理
京都大学情報環境機構 准教授
大学院在籍時、霊長類研究の傍らデザイン制作を経験。その後、京都大学にてURAとして研究支援業務に従事し、特に研究内容を説明する図やウェブ等のデザイン支援を実施。同時にオープンサイエンス・ミートアップ世話人のひとりとして学術イベント等を開催。現在は京都大学情報環境機構にて研究データ管理や大学Webサイトの企画・開発に従事。
大学院在籍時、霊長類研究の傍らデザイン制作を経験。その後、京都大学にてURAとして研究支援業務に従事し、特に研究内容を説明する図やウェブ等のデザイン支援を実施。同時にオープンサイエンス・ミートアップ世話人のひとりとして学術イベント等を開催。現在は京都大学情報環境機構にて研究データ管理や大学Webサイトの企画・開発に従事。
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東島 沙弥佳
京都工芸繊維大学 応用生物学系 助教
1986年大阪府生まれ。奈良女子大学文学部国際社会文化学科卒業。京都大学大学院理学研究科生物科学専攻博士課程修了 (博士(理学))。京都大学大学院理学研究科生物科学専攻研究員、大阪市立大学 (現・大阪公立大学) 大学院医学研究科助教、京都大学白眉センター特定助教を経て、この春から現職。専門はしっぽ。著書に『しっぽ学』(光文社) など。
1986年大阪府生まれ。奈良女子大学文学部国際社会文化学科卒業。京都大学大学院理学研究科生物科学専攻博士課程修了 (博士(理学))。京都大学大学院理学研究科生物科学専攻研究員、大阪市立大学 (現・大阪公立大学) 大学院医学研究科助教、京都大学白眉センター特定助教を経て、この春から現職。専門はしっぽ。著書に『しっぽ学』(光文社) など。
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宇高 寛子
京都大学大学院理学研究科 助教
大阪市立大学大学院理学研究科、後期博士課程修了。博士(理学)。無脊椎動物(ナメクジ・昆虫)が季節的に変わる環境を生き延びる仕組みを研究中。オープンサイエンスミートアップ世話人の1人。
大阪市立大学大学院理学研究科、後期博士課程修了。博士(理学)。無脊椎動物(ナメクジ・昆虫)が季節的に変わる環境を生き延びる仕組みを研究中。オープンサイエンスミートアップ世話人の1人。
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一方井 祐子
金沢大学
人間社会研究域人間科学系
准教授
特任研究員サイエンスと社会の関係について知りたい研究者。最初は、動物と話ができる研究者に憧れ、鳥(セキセイインコ)の研究をしていた。次第にヒトに興味をもつように。研究資金を獲得するためのクラウドファンディングや、研究者と市民が協働するシチズンサイエンスなどの、新しいサイエンスのかたちに興味がある。他にも、数学や物理学になぜ女性が少ないのかなどを研究している。趣味は休日にカフェでのんびりコーヒーを飲むこと。
サイエンスと社会の関係について知りたい研究者。最初は、動物と話ができる研究者に憧れ、鳥(セキセイインコ)の研究をしていた。次第にヒトに興味をもつように。研究資金を獲得するためのクラウドファンディングや、研究者と市民が協働するシチズンサイエンスなどの、新しいサイエンスのかたちに興味がある。他にも、数学や物理学になぜ女性が少ないのかなどを研究している。趣味は休日にカフェでのんびりコーヒーを飲むこと。
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田根 佐和子
株式会社ロフトワーク / マテリアルプロデューサー、コミュニケーター
大手PC周辺機器メーカーで営業部門、広告部門を担当した後、2006年、ロフトワークに入社。クリエイターとのチームメイキングに定評があり、ソーシャルゲームなどのコンテンツ・ディレクション分野で活躍。2011年に京都オフィスの立ち上げメンバーとして京都移籍。現在は素材の新たな可能性を探る事業「MTRL」のプロデューサーとして、企業や職人、研究者を繋ぐ活動をしている。特技は”興味の湧かないものはない”こと。職人/技術者/研究者への人一倍のリスペクトと個人的な好奇心から、プライベートでも日本中を駆け巡って会いに行ってしまう。趣味はスキーとダイビングという、ロフトワークでは数少ないアウトドア派。
大手PC周辺機器メーカーで営業部門、広告部門を担当した後、2006年、ロフトワークに入社。クリエイターとのチームメイキングに定評があり、ソーシャルゲームなどのコンテンツ・ディレクション分野で活躍。2011年に京都オフィスの立ち上げメンバーとして京都移籍。現在は素材の新たな可能性を探る事業「MTRL」のプロデューサーとして、企業や職人、研究者を繋ぐ活動をしている。特技は”興味の湧かないものはない”こと。職人/技術者/研究者への人一倍のリスペクトと個人的な好奇心から、プライベートでも日本中を駆け巡って会いに行ってしまう。趣味はスキーとダイビングという、ロフトワークでは数少ないアウトドア派。
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山田 富久美
株式会社ロフトワーク プロデューサー
京都生まれ、京都育ち。
幸福感に関心を持ち、大学卒業後はウェディングプランナーに。その後、NIPPONIAプロジェクトに参画し、拠点・サービスの立ち上げに従事。個人・組織・まちの転換期に立ち会う経験を通して、未来への道筋をつくり伴走する仕事に関心を持ち2022年6月ロフトワークに入社。
感性を起点にした変化のデザインを得意とし、企業や大学・研究機関の変革に向けた新サービス立ち上げやコミュニケーションデザイン、ブランディングのプロジェクトを担当。変革のはじまりはロジックではなく感性から。正しさよりも“らしさ“を大事にしながら、現場の眼差しから新しい価値が生まれるプロセスをデザインし、プロジェクトを育てることを目指している。京都生まれ、京都育ち。
幸福感に関心を持ち、大学卒業後はウェディングプランナーに。その後、NIPPONIAプロジェクトに参画し、拠点・サービスの立ち上げに従事。個人・組織・まちの転換期に立ち会う経験を通して、未来への道筋をつくり伴走する仕事に関心を持ち2022年6月ロフトワークに入社。
感性を起点にした変化のデザインを得意とし、企業や大学・研究機関の変革に向けた新サービス立ち上げやコミュニケーションデザイン、ブランディングのプロジェクトを担当。変革のはじまりはロジックではなく感性から。正しさよりも“らしさ“を大事にしながら、現場の眼差しから新しい価値が生まれるプロセスをデザインし、プロジェクトを育てることを目指している。