Exhibition

COUNTER Session 4  エキシビジョン「偏愛の結晶に触れる1週間」

  • #開催終了
  • #入場無料

COUNTER POINT第4期のメンバーは、3ヶ月間お互いに刺激を与え合い、活発なアクティビティが展開。それぞれの衝動や偏愛が、パフォーマンスや展示作品という形で結晶化しました。そこで、第4期のフィナーレとして、FabCafe Kyotoで1週間にわたるグループエキシビジョンを行います。期間中は展示だけでなく、パフォーマンスやトークイベントも開催。メンバーの在廊スケジュールも公開されていますので、気になる作品がある方は、ぜひ在廊日を狙ってお越しください。

2021.7.27 (火) – 2021.8.7 (土)  UTC+09:00

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) | Google mapで開く

観覧無料 カフェの座席を使用される場合は、メニューのご注文をお願いいたします。

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開催終了

COUNTER POINT第4期のメンバーは7組。3ヶ月間お互いに刺激を与え合い、活発なアクティビティが展開し、それぞれの衝動や偏愛が、パフォーマンスや展示作品という形で結晶化しました。そこで、第4期のフィナーレは、FabCafe Kyotoで1週間にわたってグループエキシビジョンを行うことになりました。エキシビジョンの期間中は展示だけでなく、パフォーマンスやトークイベントも開催。メンバーの在廊スケジュールも公開されていますので、気になる作品がある方は、ぜひ在廊日を狙ってお越しください。

メンバーの在廊スケジュールは以下の通り。時間は多少前後する可能性がありますので、余裕を持ってお越しください。

展示では、作品だけでなく、実験の軌跡や思考プロセスが書かれたノートなども展示。また作家自らが在廊する時間も事前に公開しています。なぜなら、作品に触れ、感じたことを共有したり会話しながら、お互いに刺激を与え合う時間を大切にしたいから。作品はあくまできっかけ。それは多分に解釈の余地がある、インスピレーションを広げる原石なのです。ぜひ、カフェでコーヒーやビールを飲みながら、作品と、そして作家自身と対話いただけたら嬉しいです。

以下に、7つのプロジェクトと、展示の見どころを本人の言葉でご紹介します。7月が終わり、8月がスタートする真夏の1週間、カフェでお待ちしています。

メンバーとのコミュニケーションするきっかけとして、FabCafe Kyotoのドリンクをどれでも1杯お飲みいただけるドリンクチケットを各プロジェクトメンバーにお渡しします。その名も「OGORU」チケット。メンバーと話した方には、各プロジェクトで先着で5名の方にメンバーから直接チケットが渡されますので、ぜひ積極的にメンバーにお声がけください。

カラーモールという素材があります。

二本の細い針金に毛を挟んで捻ったもので、100円ショップ等に売っていて、包装に使われます。僕はずっと引きこもって生きてきましたが、これを使って人形を作る事が生きがいです。カラーモールも、モールアートというジャンルや、素材としての可能性は知られていないようで、去年の10月頃を境に、京都各所の手芸店で取り扱われなくなったり全国で売られていたカラーモール商品の一部は絶売となってしまいました。このまま素晴らしさが知られないまま失われるのは悲しい事であり、モールと共に生きてきた僕にとっては生活を奪われつつある状態なので、覆さねばなりません。知られざるカラーモールの可能性と、もっと早く行動するべきだったのに勇気がなかった自分の成長を、拙いながらもお見せしますので、少しでも記憶に残していただけると幸いです。

期間中、僕はカラーモールで作った衣装『毛殻』を身にまとい、外出してその存在をアピールしたのちにFabCafeに戻って毛殻を脱皮し、その場でモールアートを作ります。何を作るかはその日次第で、完成するかもわかりません。僕の作品もいくつか展示させてもらいますし、少しだけですが素材のモールも置いてもらうので、僕にお声をかけていただければ一緒に作る事も出来ます。初めてでも簡単に作れるレシピもありますが、単純にいじるだけでもいつもと違う刺激で気晴らしや、新しいアイデアを得られるかもしれません。

関連イベント

7/31(土)の夕方にはワークショップも行います。是非一度カラーモールを手に取ってみてください。

【7/31開催】モールアート入門編 ーアメンボを作って「毛殻」づくりに参加しよう

数年分の自身の顔を、鴨川で拾った石にUVプリント。デジタル画像と生の身体を墓石の様に憑依させ、未来へ残す。

現代の魂はインターネット上に宿っている。Facebookでは故人のアカウントの誕生日が未だに祝われ、Twitterでは亡くなった友達のフォローを中々外せない。画像は死後ようやく存在感を放ち、スマホの中には使われなかった何テイクもの画像が溜まっていく。しかし、押し入れの奥にある昔のアルバムの様な重さが無い。

この作品では、デジタルイメージの存在感を石に憑依させる事で感じてもらう。自分の肌へのコンプレックス、成長と共に感じる死への恐怖から、作者は3年前からスキャナーで自身の肌日記を記録している。画面に張り付いた自身の顔を、墓石の様にして残してみる。

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記録媒体としてのUSBメモリの寿命は3年で、石の寿命は30000年だそうです。デジタル画像の保存の一つとして、古代からの記録媒体である石にプリントしています。是非、憑依した石を持ってみてください!

関連イベント

ノガミさんがCOUNTER POINTで制作した作品は、7/24(土)~8/8(日)に、千葉の日本庭園 見浜園で行われる「生態系へのジャックイン展」で展示予定。FabCafe Kyotoでは、先駆けて7月5日(月)〜27日(火)にこの滞在制作と作品展示を行なっています。最終作品が見れるのはこの期間ですので、ぜひ生の制作お越しください。

私達の身のまわりには、人から取りのぞかれていくものが多くあります。ノイズ、錆、滲み、しわなど。人からは不要と思われるこれらも、テクノロジーではその性質を上手く活用しています。テクノロジーだけが知りうる世界があるのではないか? テクノロジーは私達が気付いていない視点を示してくれるのではないか? テクノロジーが知りうるものに存在感を与えたとき、見慣れた日常はどのように変化するのかを探求するプロジェクトとなります。

「テクノロジーの視点は私達の日常に変化をもたらすのか」というテーマで、2つの作品を制作しました。”Anachronism”(アナクロニズム)と”Computational Portrait”(コンピューテイショナル ポートレイト)です。

“Anachronism”

人の目には見えない「動き」や「時間」がプリンターでスキャンされるたびに対象の運動、色彩の運動が増え続け、テクノロジーが視ている世界を提示する。写真家のエドワード・マイブリッジは12台のカメラを連結し、馬が全速力で駆ける様子を連続写真に収めた。また、生理学者のエティエンヌ・ジュール・マレーが自身が発明した機関銃のような形状をした連続撮影カメラ「写真銃」を用いて、鳥の羽ばたきや人が歩く様子を連続写真に残している。油彩作品ではマルセル・デュシャンが「階段から降りる裸体No2」で連続した人物イメージを重ねることで「動き」を表現しようとした。これらは人が視た「動き」をどれも探求したものになる。しかし、本作品のテクノロジーが視ている世界は「動き」のイメージを再考させるものになるでしょう。

“Computational Portrait”
カメラでとらえた人物をコンピューターが視ている数字に置き換え表現した。色や温度の数字では被写体のぬくもりや冷たさを、特徴点の数字からは被写体の変化を感じる。人の視点にはないポートレイトなのだ。多くのアーティストたちが手がけてきたポートレイト。他の記号や名前への言及を必要とすることなく、認識可能なもの。しかし、テクノロジーは記号へ変換して視ている。テクノロジーが視ているポートレイトは、私達に何を伝えようとしているのか?

1万年〜2万年も前のこと。大きな戦争もなく、約1万年も続いたと言われる縄文時代。高度なテクノロジーがないにもかかわらず、出土される土器には、何かに取り憑かれるように複雑な造形が見受けられ、縄文人たちは、まだ科学的に解明されておらず理解できない超自然的・神秘的なものを、土器に投影していたようにも感じられる。

今回のプロジェクトは、古代のテクノロジーと現代のテクノロジーを融合し、土器に超自然的なものの投影を試みる。

縄文人たちがひとつひとつ得ていった知識、試行錯誤を辿る行為として、熱による空気膨張により耐えられなくなり弾けてしまった土偶たちの遺骨など、制作過程も含めて展示をします。

また、FabCafe内だけではなく、周辺にも展示を行う予定です。雨に打たれて朽ちてなくなってしまったり、誰かに壊されたりするかもしれませんが、それもまた、“所有”の概念がなかったと言われる縄文的な価値観なのかもしれません。

このプロジェクトは自身のファッションに関する問題解決が発端となり襯衣(しんい / シャツ)の「選択性」を拡張させたいモノづくり企画です。ファッションにおける拡張と言えば、機能性・装飾性・快適性を思い浮かべると思います。ですが、私自身は普段、義肢装具士という形で、人の心身に対しより良い適合を目指したモノづくりの中で、日々の気持ち・価値観の変化や、個人のこだわり、体型コンディション等そのファッションアイテムにおいて選ぶ事が出来る性質(モジュール化)があってもいいのかなと思い、洋裁未経験ながら1からモノづくりに取り組むプロジェクトです。

展示では、出来上がった選択性を拡張した襯衣(しんい / シャツ)を実際に展示し、皆さんに触ってもらったり、選択を変えたりしてもらえるようしたいと思います。選択性を持たせるためにモジュール化した事で、その場で変化させれるように変わった拡張モジュール(違う見え方の発見)を事前に作ったものと、在廊時に製作しながら展示します。在廊時は、ミシンを持ち込んでその場で拡張モジュールを作製します在廊する日ごとに違った選択性に変えてお会い出来たらと思います。

すべての物体には形状がある。その形状は、時間によって常に変化している。

一見静的に見える物体も、長い時をかけて少しずつ環境に影響されて変化している。1927年から現在まで行われているピッチドロップ実験では,漏斗に入れられたピッチという樹脂が重力によって8,9年に1滴というペースで滴り落ちている。

一方、コップに注がれている水や、空気を漂う線香の煙は早いペースで形を変え続ける。それらは形状の連続的変化(動き)としても捉えられる。そしてその形状/動きは、コップの形状や空間の風の向きといった環境の制約に大きく依存している。

本プロジェクト「fluid state」では、流体の自由な形、振る舞いを表現することを目的として実験・制作を行いました。新しい制約を設計することによって、流体を用いた新たな表現を探求し、本期間では、特に吸水ポリマー、界面活性剤、魔法瓶を扱った実験を行いました。それらの成果を作品、プロトタイプとして展示します。 

RGB (吸水ポリマー, 水, 水槽)

  • Light Face (液体, 水槽, LED, ポンプ, 制御回路)

  • Flask (魔法瓶, 水)

本プロジェクトでは“@Same_Not_Same”と題した三年ぶりの新作シリーズを発表するにあたり、新しい試みとして3Dプリンターを使用した立体作品の完成を目指した。作家本人が所有している大量生産品の猫のぬいぐるみをスキャンして生成した3Dデータを実寸よりも小さく出力し、それらをグルーガンで繋げ合わせて一つの作品としている。

この作品を制作するプロセスを通して、機械を使って同じデータから立体物を大量に出力すること、そしてそれらが同じデータを使用しているにも関わらず一つとして同じものにはならないことを作家自ら体験し、結果として完成した作品が「同じこと」と「違うこと」の境界の認識を揺さぶり溶かす装置として機能することを到達地点として設定している。

今回の展示では完成した立体作品と共に、本プロジェクトで実際に使用した3Dプリンターも同じ空間で観ていただけます。制作のプロセスや3Dプリンターそのものの仕組みが分かりやすい、FabCafe Kyotoという空間ならではの展示になるかと思います。また同じく”@Same_Not_Same”シリーズから、立体作品以外の写真を使用した作品も出展を予定しております。そちらも是非合わせてご覧ください。

関連イベント

木村さんの作品は、7/17(土)~7/28(水)、大阪のKITAHAMA N Galleryにて「木村華子 個展 “@Same_Not_Same”」で展示予定。また、8/5(金)17:30-19:00には、この個展のスピンオフとして、「愛着はどう生まれるか?」というテーマでトークイ
ベントを開催予定。ぜひご参加ください。

トークイベント詳細・申し込み>>
ぬいぐるみと大人の関係。もしくは無機物にして発生する「愛着」について。

COUNTER POINT第6期募集中!

第5期 入居期間:2021年10月8日(金)-1月14日(金)(応募締め切り:9月6日)

▼詳しくはこちらをご覧ください
COUNTER POINTとは?(応募方法など)

Organizer

Information

日時

2021.7.27 (火) – 2021.8.7 (土) UTC+09:00

会場

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554

■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分

■バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分

※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
Google mapで開く

参加費

観覧無料 カフェの座席を使用される場合は、メニューのご注文をお願いいたします。

オーガナイザー

主催: FabCafe Kyoto

開催終了

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