Talk Event
- #開催終了
- #英語・日本語で開催
動物のリアルタイムの動きに関するグローバルなネットワークを構築することは、保護活動や感染症の研究に役立ち、災害の検知にも役立つかもしれません。今回のSPCS TALKSでは、ドイツを拠点に活動する動物学者であり、世界中の動物追跡ネットワークの構築に挑戦しているイカロス・プロジェクトのファウンダーの、マーティン・ウィケルスキー博士をお迎えします。イカロス・プロジェクトはなぜ立ち上げたか、今までどんな研究結果を得て、今後もどんな研究を探検していくかをお聞きします。
*ウィケルスキー氏とのトークは英語で実施しますが、その後リアル会場にて日本語でサマリーと補足の時間を設けます。
2023.9.28 (木) UTC+09:00
19:00 – 20:30 18:30に会場
FabCafe Kyoto / オンライン
60名
無料 別途、カフェにて1ドリンクをご注文ください。
自然災害が発生すると、人間は災害が目の前に迫ってくるまで気づくことができません。一方で、人間以外の動物は、発生前に異常な行動をとったり逃げるなどの習性がありそうだというのは昔からよく言われています。しかし、津波や地震などの災害予知を動物の行動から読み取ろうとすることは、これまでは科学で明確に照明できていなかったようです。人間以外の生き物は微妙な変化に敏感で、自然災害の前に異常な行動をすることがある研究によって裏づけられました。(参考資料にご覧ください)
イカロス・プロジェクトは、この仮説をさらに一歩進めようとしています。行動を追跡・配信するWIFI対応センサーを動物に付けることで、現在のデジタルセンサーより早く災害警告を実現できるかもしれません。ウィケルスキー博士が率いるイカロス・プロジェクトでは、世界中の動物にセンサーを付けて追跡し、その情報を人工衛星を通じてリアルタイムで収集し、「動物のインターネット」を確立しようとしています。
この動物たちのネットワークは、次の大災害を教えてくれるだけでなく、動物やその周辺環境についてより深い理解を与えてくれる可能性があります。たとえば、野生動物を追いかけることができるようになれば、密猟や生息地の喪失など、野生動物が直面している危険を可視化できます。ヴィケルスキー博士は、私たちとこの地球を共有する人間以外の生物種について、より深い知識を得たら、彼らを保護する責任感が高まるのではないかと期待しています。
鋭い感覚と、自然環境について独自の知識を持つ動物たちは、私たちに自然世界について何を教えてくれるのでしょうか?ウィケルスキー博士のイカロス・プロジェクトでの取り組みや、人工衛星やネットワークシステムの実装について、さらに、ウェアラブルという手段が取り入れた時に、動物とのコミュニケーションがよりダイナミックになり得るのか、ということについて、お話をお聞きします。
参考記事:
- Unusual Animal Behavior Preceding the 2011 Earthquake off the Pacific Coast of Tohoku, Japan: A Way to Predict the Approach of Large Earthquakes , Hiroyuki Yamauchi, Hidehiko Uchiyama, Nobuyo Ohtani, and Mitsuaki Ohta(2014)
- The animals that detect disasters, Norman Miller, BBC (2022)
- 動物行動学、災害警報・防災研究者
- 災害管理や野生動物管理に携わる自治体担当者
- 大規模な動物研究に関心のある生態学者や生物学者
- センシングに関わる、メーカーの方や情報サービス企業の担当者、および研究者
- アーカイブ配信参加の方は「総括とディスカッション」はご覧になれません。日本語サポートを希望される方はリアル会場での参加をおすすめします。
- 申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。
- 参加者の皆さんの写真やプログラムの内容は後日loftwork.com/FabCafe Kyotoのウェブサイトに掲載する場合があります
- プログラムは、予告なく変更される場合があります。
- 特定商取引法に基づく表記
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SPCS|自然のアンコントローラビリティを身体化し、新たな共創関係を探究するプログラム
SPCS(スピーシーズ)は、プロトタイピングを通して自然との共創関係を探る活動です。人間が操作できない自然の力をいかにポジティブに捉え直し、クリエイティブに生かすシステムをデザインできるか?をお題に、毎シーズンさまざまな領域の講師を迎えてワークを実施。自然を人為的にコントロールするのではなく、創造的なアプローチを探究しています。また、自身の好奇心や課題感と自然のメカニズムをリンク・身体化させるべく、プロトタイピングや、スペキュラティブなアウトプットにチャレンジしています。
活動全体のコンセプト/過去の活動についてはこちら >>
SPCS(スピーシーズ)は、プロトタイピングを通して自然との共創関係を探る活動です。人間が操作できない自然の力をいかにポジティブに捉え直し、クリエイティブに生かすシステムをデザインできるか?をお題に、毎シーズンさまざまな領域の講師を迎えてワークを実施。自然を人為的にコントロールするのではなく、創造的なアプローチを探究しています。また、自身の好奇心や課題感と自然のメカニズムをリンク・身体化させるべく、プロトタイピングや、スペキュラティブなアウトプットにチャレンジしています。
活動全体のコンセプト/過去の活動についてはこちら >>
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Dr. Martin Wikelski(マーティン・ウィケルスキー博士)
マックス・プランク動物行動研究所所長、コンスタンツ大学教授
マーティン・ヴィケルスキー博士は、動物のセンサーネットワーク「Internet of Animals」を構築し、動物を保護することを目標に、世界的な動物の移動を調査しています。彼は、宇宙から何千もの動物を継続的に追跡するシステムICARUSのファウンダーであり、自然保護のためのツールとして動物観察を活用する新境地を切り開こうとしています。
マーティン・ヴィケルスキー博士は、動物のセンサーネットワーク「Internet of Animals」を構築し、動物を保護することを目標に、世界的な動物の移動を調査しています。彼は、宇宙から何千もの動物を継続的に追跡するシステムICARUSのファウンダーであり、自然保護のためのツールとして動物観察を活用する新境地を切り開こうとしています。
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18:30
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会場
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19:00
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ご挨拶
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19:05
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プレゼンテーション
・イカロス・プロジェクトについて
・※ 英語にて実施
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19:20
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質問応答
・※ 参加者からの質問は日本語で受けることも可能、逐次通訳予定
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19:40
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休憩
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19:45
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総括とディスカッション
・※ FabCafe Kyoto会場のみで開催。日本語にてトークの補足/サマリーと意見交換を実施予定。 -
20:10
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交流会
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20:30
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閉場
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日時
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2023.9.28 (木) 19:00 – 20:30 18:30に会場 UTC+09:00
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会場
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FabCafe Kyoto / オンライン
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参加費
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無料 別途、カフェにて1ドリンクをご注文ください。
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定員
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60名