Exhibition

Re-OOH Project 「Veil Fabric」 by Paper Parade, Inc.

サーキュラーデザイン × IP × ものづくり産地 -「グローバルファッションIP創出プログラム」採択プロジェクト

  • #参加受付中
  • #入場無料

Re-OOH Project(屋外広告再生プロジェクト)は、再生の可能性があるにも関わらずその多くが廃棄されいるOOH(屋外広告)素材を、OOHにかかる権利を覆い隠すという独自のアプローチで循環できる素材へと転換していく取り組みです。これまで、各地のものづくり産地が持つ技術や素材、背景にある文化的アセットを活かしながら、廃材に新たな価値を与える高付加価値化に取り組んできました。本展示では、資源を循環させるだけでなく、産地や技術、人とのつながりを組み合わせることで生まれる新しいものづくりの可能性を紹介します。素材の再生を通して、技術や地域との接点そのものも循環していく未来を提案します。(主催:Paper Parade, Inc. / 協力:FabCafe Kyoto)

2026.4.7 (火) – 2026.4.25 (土)  UTC+09:00

*FabCafe Kyoto の開館時間に準じます。(11:00-18:00 open / 日月曜定休)

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) | Google mapで開く

観覧無料 / 予約不要 カフェの座席を使用する場合はメニューからのご注文をお願いいたします。

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展示予定プロジェクト

廃棄が課題となるOOH(屋外広告)に対して「権利を覆い隠す」という発想で循環型素材へと転換する独自技法「シークレット地紋」を用いて、様々な地域のものづくり産地とのコラボレーションから高付加価値化を目指してきた試作・実験のプロセスを展示します。

シークレット地紋

OOHの利活用には、広告主である企業のロゴなどにかかる商標権、肖像権、著作権といった権利がの問題を解決する必要があります。そこで、OOHに発生している権利など知的財産の問題を解決するため、デザイン性を付与しながら広告に掲載されている情報を隠蔽するシークレット地紋を施しました。
シークレット地紋は、OOHに発生する知財を認知させなくするために、印刷面の上からオーバープリント(重畳印刷)するという手法で銀行のDMなど個人情報が透けて見えることがないように、細かい模様が印刷されている封筒などに使われています。

Jimon Generator® 地紋ジェネレーター

Jimon Generatorは、シークレット地紋を自動生成し、広告などの既存のグラフィックの上に重ねることで情報を視覚的に隠すためのアプリケーションです。地紋はタイル状に連続するパターンとして生成され、その元となるエレメントを並べ直し、拡大縮小・回転・密度調整などの変換を加えることで、広告などの情報を判読しにくい状態へと導きます。
生成結果には隠蔽率(%)が表示され、あらかじめ設定した規定値を超えると「十分に隠蔽された」と判定されます。
このJimon Generator を利用しシークレット地紋を施すことでOOHを再生する仕組みで「ビジネスモデル特許」を取得しました。

刺繍 × シークレット地紋

日本独自の特殊な加工技法が育まれ、地域産業などでは日本の古来の伝統技法が地域産業としてガラパゴス的に時代に合わせて進化してきました。RE-OOH project では、日本で育まれてきた産地ならではの技術をオーバープリント印刷技法以外でのシークレット地紋のパターンの加工選択肢に加え、地域の技術や産業と掛け合わせることで更なる素材としての意匠性や高付加価値化を加えていく可能性へと広がっていくと考えています。
刺繍技術との掛け合わせは、シークレット地紋に豊かな色彩と質感を生み出し、高級感のあるファブリックとしての可能性を広げていく試みとなりました。

有松絞り × シークレット地紋 / 漆(印伝) × シークレット地紋

RE-OOHプロジェクトでは、サーキュラーデザインと地域の伝統技法とのコラボレーションの可能性を探求してきました。
シークレット地紋表現やアップサイクルの手段として地域の伝統技術や工芸を応用していくことで、新たな付加価値や産地ならではの特色を持つなど魅力的なOOH再生素材の新たな活用方法や表現を拡張していきました。
日本の地域の技術や伝統工芸との掛け合わせによって、柄と色、素材感の組み合わせの魅力をさらに高めていける「ラグジュアリーなアップサイクル」という価値創造に向けた新たな取り組みへと昇華していくのではないかと考えています。

抜染加工 × シークレット地紋

シークレット地紋のベーシックな技法であるオーバープリント印刷技法では、OOHにプリントされた知財をしっかり隠蔽するために黒や濃色をオーバープリントしています。(※地の広告の情報が透けないための方法として)
シークレット地紋表現のさらなる拡張を目指し、白の表現としてOOH素材へ抜染加工を施しました。
この実験は、OOHの生地をシークレット地紋柄に抜染するだけではなく、技術を持っている福井県のメーカーと抜染に用いる吸取紙を福井県の伝統産業である越前和紙とコラボレーションし、OOHの抜染を通じて伝統工芸(越前和紙)と地域産業(福井の化学メーカー)との地域内連携の方法を探りました。

OOH素材×「ルームシューズ(スリッパ)」

OOH再生素材の生地は多くの工程とそれに関わる職人さんなどが関わってくれています。そのため生地を多く使ってしまうとその分価格がどうしても高額のものになってしまいます。
適度な量の生地を使いながら、技術の魅力も伝わり、生活者の人々にも身近なアイテムと考える必要があります。これまでの地域とのコラボレーションできた生地を有効活用しながら、生活者の人々にも受け入れられるラグジュアリーなアップサイクルを実現するべく「ルームシューズ(スリッパ)」へとアップサイクルしました。

>>> 各プロジェクトの活動プロセスは note にて詳細をご覧いただくことができます。

About Re-OOH Project

都市型サーキュラー―OOH 再生素材循環型クリエイティブ―

本プロジェクトでは、都市型のサーキュラーエコノミーに焦点をあて人々が多く行き交う都市だからこそ生じる問題解決し、再び社会へと循環させる提案をしています。再生のための道筋が定められていないものは、循環の可能性の有無に関わらず廃棄されています。それらを回収、再加工することで社会に循環する素材としての新たな価値を創造し、ゼロウェイストな社会の実現を目指すための仕組みづくりを企業や自治体などと共同で進めています。


▲ 都市だからこそ生じる問題を解決する「都市型サーキュラー」

都市型サーキュラーでは、工場廃棄素材ではなく、社会経済活動によって生まれ、社会を一度経由した素材を「都市型再生素材」とし、人々の経済活動によって都市や社会を経由した素材を循環させることを「都市型サーキュラー」と定義しています。

また都市型再生素材になり得るものの多くに、「役割の寿命」と「素材の寿命」のギャップがあった。この「役割寿命と素材寿命のギャップ」のある都市型再生素材を発掘・回収・再加工することで、次のライフサイクルを創造していきます。私たちの目的はデザインの力で素材のネクストライフを生み出し、素材寿命を全うさせることにあります。


▲ 使用期間と耐久年数で大きな格差がある「素材寿命ギャップ」

OOH(屋外広告)再生素材

このような都市型再生素材の課題を象徴するものにOOH(屋外広告、街路灯フラッグ)があります。OOHは素材としての耐久性に優れ再生の可能性があるにも関わらず、そのほとんどが廃棄されいます。OOH の掲出期間(役割寿命)は2 週間~1ヶ月に対して、素材耐久年数(役割寿命)は10 年程度もあり、大きな素材寿命ギャップが生まれています。


▲ OOH の素材寿命ギャップ

廃棄されるOOHにかかる知的財産権の解決。
OOH には、広告主である企業のロゴなどにかかる商標権、モデルやタレントなど広告に掲載される人物にかかる肖像権、デザイナーやイラストレーター、カメラマンなどのクリエイターにかかる著作権といった権利の問題を解決する必要があります。
そこで、OOH に発生している権利(商標権・肖像権・著作権)など知財の問題を解決するため、デザイン性を付与しながら広告に掲載されている情報を隠蔽するシークレット地紋を施しました。


▲ シークレット地紋サンプル

知的財産権を認知できなくさせるシークレット地紋


▲ シークレット地紋

シークレット地紋は、OOH に発生する知財を認知させなくするために、印刷面の上からオーバープリント(重畳印刷)するという手法です。この技術は、銀行からのDM など個人情報がすけて見えることがないように、細かい模様が印刷されている封筒などに使われています。また、既にある技術を応用的に使用することで、導入コストが抑えられ、回収から加工までの一連のラインを確保することが可能になりました。

知財解決によって進んだ社会との連携

権利を守る為の知財が廃棄素材アップサイクルや循環においては大きな障壁になっていました。しかし、回収する仕組みの中にシークレット地紋などによる知財への対策を組み込むことで、企業や自治体との連携が進んでいきました。シークレット地紋を施すことで知財を隠し社会に広げる手段として活用することは、これまでの知財の活用にもなかった新しい考え方であり、本プロジェクト独自技術でもある地紋生成ジェネレーターを使った技術のビジネスモデル特許出願しICTを導入を検討しています。

地域産業と地紋技法の開拓

近隣諸国は国が多大なコストをかけてものづくり産業における機械を一律最新のものにすることが行われてきました。一方で、日本では国内産業の機械が一律最新のものにはならず、修理を繰り返して使用してきたことから、工夫次第ではさまざまな加工に応用できるといった機械が今も多くが現役で残っています。日本独自の特殊な加工技法が育まれ、地域産業などでは日本の古来の伝統技法が地域産業としてガラパゴス的に時代に合わせて進化してきました。日本で育まれてきた産地ならではの技術(刺繍やニードルパンチなど)をオーバープリント印刷技法以外でのシークレット地紋のパターンの加工選択肢に加え、「まち由来の素材」を地域産業と掛け合わせることで更なる素材としての意匠性や高付加価値化を加えていく可能性へと広がっていくと考えています。


▲ 地域産業の技術×シークレット地紋

これからのプロジェクトの展望

OOH再生プロジェクトでは、これまでの国内の企業の廃棄削減やエリマネ団体との 連携は強めながら、海外に本社を置くブランドや企業は、日本で展開される屋外広告キャンペーンについての廃棄の問題や課題感についての問題は顕在化しておらず、なかなか議論されてきませんでした。
そのようなグローバルな企業の日本国内でのOOH廃棄の課題解決をすることで、事業の拡大を目指し、サーキュラーデザインを推進していくことを目標にプロジェクトを進めていきます。

Exhibitor

  • Paper Parade Inc.

    クリエイティブディレクター・プリンティングディレクターの守田篤史と、アーティスト・タイプデザイナーの和田由里子による、「紙と印刷の《無限の可能性》を探求する」デザインファーム。紙と印刷・加工技術に関する幅広い知見とタイポグラフィ、造形表現、デジタル表現を横断しながら、フィジカルかつ立体的な体験設計を手がける。また、工場や職人といった「作り手」とユーザーのより良い関係をつなぐコミュニケーションデザイン、 ブランドデザインを得意とする。自主プロジェクトとして、 紙製活字による新しい活版印刷システム Papertype、 印刷物消費のサステナブルなあり方を問う作品シリーズ Paper Pabbles 等を手がけている。
    https://paperparade.tokyo/

    クリエイティブディレクター・プリンティングディレクターの守田篤史と、アーティスト・タイプデザイナーの和田由里子による、「紙と印刷の《無限の可能性》を探求する」デザインファーム。紙と印刷・加工技術に関する幅広い知見とタイポグラフィ、造形表現、デジタル表現を横断しながら、フィジカルかつ立体的な体験設計を手がける。また、工場や職人といった「作り手」とユーザーのより良い関係をつなぐコミュニケーションデザイン、 ブランドデザインを得意とする。自主プロジェクトとして、 紙製活字による新しい活版印刷システム Papertype、 印刷物消費のサステナブルなあり方を問う作品シリーズ Paper Pabbles 等を手がけている。
    https://paperparade.tokyo/

Information

日時

2026.4.7 (火) – 2026.4.25 (土) *FabCafe Kyoto の開館時間に準じます。(11:00-18:00 open / 日月曜定休) UTC+09:00

会場

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554

■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分

■バスでのアクセス
五条河原町下車徒歩3分

※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
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参加費

観覧無料 / 予約不要 カフェの座席を使用する場合はメニューからのご注文をお願いいたします。

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