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Fab Meetup Kyoto vol.46 – テーマ:『温故知新』修復と保存の現場から

  • #開催終了
  • #誰でもウェルカム

「つくる」をテーマにした、ネットワーキング&プレゼンテーションイベント

2021.11.24 (水)  UTC+09:00

19:00 – 20:30 (開場 18:30)

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) | Google mapで開く

20名

1000円(ワンドリンク付き) *学割:学生の方は学生証提示で50% OFF

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開催終了

外部サイトにてお申し込みいただけます


新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、ご参加に際しては下記をお願いしております。
ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。


・マスクをご着用のうえご参加ください。
・ご来館時、館内洗面所での手洗いをお願いいたします。
・体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください。
・政府および京都府・京都市から、店舗営業や展示企画について中止の要請を受けた場合、開催を中止する場合が生じます。

Fab Meetup Kyotoとは?

「Fab Meetup Kyoto」は、多種多様なバックグラウンドの人たちが、月に1度、ゆるーくお酒を飲みながら、アイデアやプロジェクトをシェアするMeetupイベント。毎回複数のクリエイターが「つくる」にまつわるショートプレゼンテーションを行います。MTRL KYOTOのオープン以降毎月のレギュラーイベントとして開催され、業界の垣根を超えた人が集まるコミュニティが育ってきました。(過去開催時のプレゼンターはこちらからご覧いただけます。)

昨今の状況を鑑み、しばらくの間おやすみしていた本イベント。
まずはゆるりと少人数からでの復活です!

ルールはたった一つ、10分でプレゼンテーションすること。スライドを使っても、作品を見せても、体で表現してもOK。また、成果を発表するだけでなく、アイデアを発表して作る仲間を探すなんていうのも大歓迎です。

また、つくりたいもの(必ずしも、物体としての「モノ」である必要はありません)のアイデアがあれば、イベントで出会った人に気軽にシェアしてみましょう。参加者のみんなと楽しく話しているうちに、ヒントがみつかるかもしれません。

海外で修復師として活躍していた森尾さん。
日本の修復の現場について話を聞いてみたいと、FabCafeにお越しいただきました。

実は我々FabCafe Kyotoのスタッフも、折に触れ「修復やってますよ」という話を耳にすることもあります。ですが、意外に内容を詳しく聞くタイミングはありません。
修復と一口にいっても、対象物も対象年代も千差万別、きっと素材も手法もバラバラでしょう。
この機会に、保存や修復に携わる人たちにお集まりいただき、現場の生の声を聴いてみるFab Meetup Kyotoを企画しました。

今回のテーマは「温故知新」。
時はどんどんと刻まれ、人類史は時々刻々とその歴史を伸ばしています。
すなわち、保存すべき遺物は日々増え続けているということ。

たまり続け、日々経年劣化をしつづける遺物を保存する方法、意義、現場の思いや苦労は?
単に保存するためだけではなく、それをどう未来に活かそうとするか、その当たりの試みについてきいてみたい!
歴史好きの皆さん、是非ふるってお越しください。

Plesentation theme:『コンサバターってなに?―私がロンドンで修復の仕事に就くまでの話ー』

ガラスアート、モザイク工房を経て、どうして私がコンサバターになったのか。
仕事の中で得たもの・感じたことについて。

Presentation theme: 『宮大工の仕事』

奈良時代に編纂された日本書紀に「スギは舟に使え、ヒノキは宮殿に使え」という一節があり、日本の文化は「木の文化」と言われてきました。また、それぞれの時代・様々な地域で、建築はもちろん生活に必要な道具のほとんどを木で作ってきた歴史があります。また、自然崇拝の対象として崇められていた山や森には神が宿り、その木は日本人の生活や文化の基盤になってきたのです。

1000年以上に渡り継承されてきた宮大工の技術は、自然素材である木を正しく大切に使うことを現代に伝えます。この限りなくローテクな仕事には高度な知恵が凝縮しており、今後人類が乗り越えるべき課題を克服するためのヒントが含まれているように感じます。200年先を見据えた宮大工の仕事と木造建築技術の粋を集めた社寺建築に、是非興味をもって接して欲しいと思います。

Presentation theme: 『リペアカフェの感想』

リペアカフェは、みんなで集まってモノを修理する活動で、オランダで始まり世界中に広がっているそうです。これを先日京都で開催しました。それにまつわる話をしたいと思います。

文化財的なモノや、市場価値があるモノなどは、専門家が対価を得て修理するのが良いでしょう。しかしその恵みを受けるのはごく一部のモノたちであり、多くのモノたちは一般的価値を認められずに廃棄されています(「修理するより買ったほうが安いよ」)。そこで、コミュニティーベースでアマチュアがモノを修理できるような環境があったらよいと考えています。

私としては、ここには、二点の関心が関わります。一つは、将来的には、(自分もふくめて)人々が、あまりお金に依存せずに生活できるような環境を整えたいということです。そのために、これまで市場で購入していたものを、顔の見えるコミュニティのなかで生産あるいは修理できるようにしていきたい。もう一つはモノとの関わりについてです。モノを資源や商品として消費するというのではなく、なんらかの主体性をもった存在としてみなして、それと対話する。そういうモノとの関係性が重要なのではないかと考えています。

そういうことで、京都くらいのスケールで、モノの修理について技術を交換したり、それにかかわる物語や思想について話しあったりできるコミュニティが育まれると嬉しいと思っています。

Plesentation theme:『時代劇まるっとデジタル大作戦』

京都の撮影所の歴史はそのまま時代劇の歴史です。時代劇スターとともに撮影所が林立し、時代劇が退潮になると縮小していきました。時代劇人気は映画からテレビに移りながら1990年代までは続きましたが、21世紀になるとガタ落ちしました。撮影所は現代劇や合理化策でサバイバルして今日に至りますが、前向きな投資に踏み切れない状況です。
時代劇まるっとデジタル大作戦は爾来ライバルである東映と松竹がタッグを組んで行う時代劇セットのデジタルトランスフォーメーションです。勧善懲悪・お涙頂戴といった時代劇の呪縛を解き、世界志向のアクションアドベンチャーロマンも可能にするクロスカウンターともいえるでしょう。

Fab Meetup Kyotoでは、メインの「つくる」に関するプレゼンテーション(10分)に加えて、飛び込み大歓迎のショートプレゼンの枠を設けます。業界の垣根を越えた人がたくさん集まるFab Meetup Kyotoであなたのアイデアを発信してみませんか?

[ライトニングトークの登壇ルール]
・当日飛び込みでも、事前エントリーでも、どちらでもOKです
(ただし枠が埋まってしまった場合は先着を優先とします)
・制限時間は最大3分(もっと短くてもOKです)
・「つくる」に関する内容。PRでもOKです。
・スライド資料は必須ではありません。

事前にエントリーをご希望の方は メールアドレス fab_meetup_kyoto@loftwork.com まで、タイトルを「Fab Meetup Kyoto ライトニングトーク希望」として、「お名前」「ご職業・所属」「プレゼンテーマ」を明記のうえご連絡ください。

過去開催時のプレゼンターはこちらからご覧ください。

プレゼンテーションの間はお酒を飲みながらのコミュニケーションタイム。プレゼンターと話してみたり、他の参加者と交流してみたり、MTRL KYOTO 内を観覧したり、386平米のクリエイティブな空間で自由にお楽しみください。

Plesenter

  • 森尾 さゆり

    コンサバター

    1981年東京生まれ。2007年渡英。2009年ロンドン藝術大学セントラル・セント・マーティンズのガラスアート科卒業後、ロンドンのモザイク工房に6年間勤務。2015年よりシティー&ギルド・ロンドンアートスクールにて、修復を学ぶ。2017年、大英博物館の石彫修復室にてインターン。2018年修復科を卒業後、ビクトリア&アルバートミュージアム(V&A)の彫刻修復室に勤務。2020年、テイラー・ピアス修復工房にて、V&Aの所蔵作品の建造物修復を担当。2021年夏、帰国。

    1981年東京生まれ。2007年渡英。2009年ロンドン藝術大学セントラル・セント・マーティンズのガラスアート科卒業後、ロンドンのモザイク工房に6年間勤務。2015年よりシティー&ギルド・ロンドンアートスクールにて、修復を学ぶ。2017年、大英博物館の石彫修復室にてインターン。2018年修復科を卒業後、ビクトリア&アルバートミュージアム(V&A)の彫刻修復室に勤務。2020年、テイラー・ピアス修復工房にて、V&Aの所蔵作品の建造物修復を担当。2021年夏、帰国。

  • 横川総一郎

    京都社寺建築 匠弘堂 代表取締役

    1964年京都生まれの57歳。
    大学で機械工学について学んだのち、家電メーカー松下冷機㈱(現パナソニック冷蔵庫事業部)設計課勤務。工業製品の将来に疑問を感じ建築業界に転身、京都市内の建築設計事務所にて伝統建築を学ぶ。
    現場を通じて宮大工の岡本棟梁に出会い、師事。 2001年師匠らと共に宮大工の職人集団:有限会社匠弘堂を起業。以後匠弘堂の代表取締役と設計担当として現在に至る。「宮大工の仕事を通して世の中を幸せにしたい」という信条のもと、工房・現場を学生や一般にも積極的に開放し、伝統的な木造建築技術を広める活動に努める。

    1964年京都生まれの57歳。
    大学で機械工学について学んだのち、家電メーカー松下冷機㈱(現パナソニック冷蔵庫事業部)設計課勤務。工業製品の将来に疑問を感じ建築業界に転身、京都市内の建築設計事務所にて伝統建築を学ぶ。
    現場を通じて宮大工の岡本棟梁に出会い、師事。 2001年師匠らと共に宮大工の職人集団:有限会社匠弘堂を起業。以後匠弘堂の代表取締役と設計担当として現在に至る。「宮大工の仕事を通して世の中を幸せにしたい」という信条のもと、工房・現場を学生や一般にも積極的に開放し、伝統的な木造建築技術を広める活動に努める。

  • 山口 純

    博士(工学)
    武蔵野美術大学非常勤講師
    東京都市大学非常勤講師
    横浜国立大学産学連携研究員

    モノを作ることの研究と実践をしている。
    共著に、「お金のために働く必要がなくなったら、何をしますか?」

    モノを作ることの研究と実践をしている。
    共著に、「お金のために働く必要がなくなったら、何をしますか?」

  • 高橋 剣

    東映株式会社 京都撮影所スタジオ事業部長

    1987年東映入社。
    京都撮影所に配属され、映画テレビ作品の製作現場・原価計算・美術部門・製作ライン管理・スタッフ採用育成・新規事業開発を担当する。作
    品としては『暴れん坊将軍』『遠山の金さん』『極道の妻たち』『メタル侍』『京都迷宮案内』『科捜研の女』『13人の刺客』『忍たま乱太郎』など。
    京都ヒストリカ国際映画祭の企画運営も行っている。

    1987年東映入社。
    京都撮影所に配属され、映画テレビ作品の製作現場・原価計算・美術部門・製作ライン管理・スタッフ採用育成・新規事業開発を担当する。作
    品としては『暴れん坊将軍』『遠山の金さん』『極道の妻たち』『メタル侍』『京都迷宮案内』『科捜研の女』『13人の刺客』『忍たま乱太郎』など。
    京都ヒストリカ国際映画祭の企画運営も行っている。

Timetable

18:30

会場オープン

19:00

オープニング

・ご挨拶
・本日のゲストのご紹介

19:05

プレゼンテーション

20:30

トーク終了。交流タイム

21:00

閉会

Information

日時

2021.11.24 (水) 19:00 – 20:30 (開場 18:30) UTC+09:00

会場

FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554

■電車でのアクセス
JR京都駅から徒歩20分
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
阪急電鉄京都線河原町駅から徒歩15分
京阪電鉄清水五条駅から徒歩5分

■バスでのアクセス
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分

※駐車場はありません。近隣の施設をご利用ください。
Google mapで開く

参加費

1000円(ワンドリンク付き) *学割:学生の方は学生証提示で50% OFF

定員

20名

ご注意


新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、ご参加に際しては下記をお願いしております。
ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。



・マスクをご着用のうえご参加ください。
・ご来館時、館内洗面所での手洗いをお願いいたします。
・体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください。
・政府および京都府・京都市から、店舗営業や展示企画について中止の要請を受けた場合、開催を中止する場合が生じます。

開催終了

外部サイトにてお申し込みいただけます

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