Workshop
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高校生は培養肉づくりの実験と「生命をつくる」ことをめぐる倫理的な問いに挑み、京都産業大学・川上ゼミの大学院生は、その高校生たちの生命倫理観がどう育つのかを研究する──高校と大学が同じ現場で学び合い、研究し合う共同プログラムが今夏、洛西高校で始動します。学会発表をゴールに据えたこの探究の現場に立ち会えるオブザーバーを、限定8名で募集します。(共催:京都産業大学川上研究室、Shojinmeat Project、SPCS、協力:ケニス株式会社)
※ ご参加は抽選となる場合があります
2026.7.8 (水) UTC+09:00
15:00 – 16:30 事前レクチャー:生命倫理・DIYバイオのイントロダクション
2026.7.17 (金) UTC+09:00
13:30 – 17:30 実験:有精卵の解剖、細胞培養(DIY培養液と市販培養液の比較)
2026.7.22 (水) UTC+09:00
14:00 – 16:00 経過観察:培地交換・観察・発表準備
京都府立洛西高等学校
8名
無料
プログラミングや3Dプリンターが教育現場に入ってきたように、いま「生物学的リテラシー」にも同じ転機が訪れているのではないでしょうか。バイオテクノロジーの進展は目覚ましい一方で、市民がその技術を自ら理解し判断するための学びの枠組みは、まだ十分とはいえません。培養肉、遺伝子検査、ゲノム編集──こうした技術に「怖がる」でも「思考停止する」でもなく、創造的に向き合う力を、教育の現場からどう育めるか。その問いに、高校生自身が実験を通じて挑みます。
今回の舞台は、洛西高校の課外授業です。京都産業大学・川上雅弘准教授の研究室と連携し、高校生5名×4チームが、大学院生とともに細胞培養と生命倫理の探究に取り組みます。
この取り組みは、一方向の「出前授業」ではありません。高校生は、市販の培養液と家庭で入手できる材料からつくる「DIY培養液」を比較しながら、有精卵の解剖から細胞培養までを実際に体験します。一方で川上ゼミの大学院生は、高校生がこうした実験と倫理的な問いに向き合うなかで、生命倫理観をどのように形づくっていくのかを研究します。高校生にとっては探究の場であり、大学院生にとっては研究の場でもある──教える/教わるの関係を越えて、高校と大学が一つの現場で学び合い、問い合う共同プロジェクトです。2026年8月29日に開催される日本培養食料学会での発表を目標に実験とディスカッションを重ねる予定です。
このプログラムは高校生・大学院生のための学びと研究の場ですが、その探究のプロセスに関心のある方に向けて、限定8名のオブザーバー枠を設けます。事前レクチャーから実験、経過観察まで、すべての回にご参加いただけます。高校生と大学院生が、どのように実験と倫理的な問いに向き合っていくのかを、現場で間近に観察できます。
集合場所はいずれも洛西高校です。参加される方には、当日の詳しい集合場所などをメールでご案内します。なお、ご参加は抽選となる場合があります。いずれの場合も、事務局からメールにてご案内いたします。
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2024年度のワークショップのレポート

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教育におけるDIYバイオの可能性とは 金魚に名前がつけられない自分が鶏の培養肉実験で感じたこと
バイオテクノロジーや生命科学について、怖がったり思考停止したりせず、創造的に向き合いたいという想いで、 京都産業大学 生命科学部産業生命科学科准教授の川上雅弘さんと、市民による培養肉開発コミュニティ「Shojinmeat Project」の杉崎麻友さんと共に開催した培養肉実験イベント。このコラムでは、ワークショップの企画者である浦野が、このワークの企画・実施を通じて個人的に感じたり考えたことを綴りました。
オランダで1994年から活動する研究機関の「Waag」では、バイオテクノロジーは市民レベルのリテラシーが最も低いテクノロジーのひとつであるとし、研究者・教育者・アーティストが協働することで、市民のためにバイオテクノロジーを開くプログラムを実施してきています。(中でもBioHack Academyは3か月間の集中コースとして2015年から毎年開催されています(参考:BioHack Academy 2022レポート)。Waagなどで実践してきた手法のひとつが「DIYバイオ」で、一般家庭で調達できる機材や手法でバイオテクノロジーを実践するという考え方・手法です。安全に実験を行う知識と環境を整えることで、専門機関に行かずとも、スーパーやドラッグストアで購入できるような材料を使いながら、バイオの世界を探究し、市民自ら知識や技術を深める市民科学のアプローチのひとつです。
教育現場には大掛かりなバイオ実験ができる施設はありません。一方で、一般市民でも入手可能な機材も増えてきているうえ、これまで様々な研究者や市民が積み重ねてきたDIYバイオの考え方や手法を用いることで、実践可能な方法も増えているのです。
2022年にバイオアーティストGeorg Tremmelを講師に招いて開催された SPCS Season1「What Is Life?」より
今回の授業では、具体的に授業で取り入れうる「DIYバイオ」の考え方や手法を体験・ご紹介します。市民による培養肉開発コミュニティ「Shojinmeat Project」によって開発された培養肉実験(体験版)を踏襲しつつ、京都産業大学川上研究室が生命倫理観を考える機会としてプログラムを実施します。
Shojinmeat Project
バイオの民主化を掲げてオープンソースで培養肉を作ろうという市民科学コミュニティで、2014に立ち上げられ、多面的な活動やだれもがアクセスできる知識を生み出してきています。

- 探究型学習のあり方や手法を探っている教育者・教育関係者の方
- 科学分野における新たな学びのあり方を考えている理科教諭の方
- 科学コミュニケーターや科学館などで企画を担当する方
- 培養肉・フードテック・市民科学の現場に関心のある方
- 高大連携・探究学習の設計に関わる自治体・教育委員会の方
- 高校生と大学生が本気で探究・研究する姿に立ち会ってみたい方

SPCS(スピーシーズ)は、プロトタイピングしながら、生態系のメカニズムを探究し、自然をコントロールしないデザインや、人間以外の種との創造的な共創関係を探究するコミュニティです。
自然科学、デザイン、アート、エンジニアリング、文化などが複合的に混ざり合った活動を領域横断で取り組むことで、技術や知識を開き、価値観や手法をアップデートすべく、活動しています。
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川上 雅弘
京都産業大学, 生命科学部 産業生命科学科 准教授
2006年近畿大学大学院農学研究科博士課程修了。大学院では畜産学研究室で体細胞クローンブタの作出研究に取り組む。この中で、実験研究の面白さと同時に、生命科学が関わる生命倫理、科学技術の進展から生まれる社会課題に取組む重要性を感じる。大学院修了後に京都大学人文科学研究所の研究室で、科学コミュニケーションや生命倫理、研究ガバナンスの分野の研究や教育実践を開始。京都大学iPS細胞研究所、大阪教育大学科学教育センター、奈良先端科学技術大学院大学教育推進機構を経て2019年より現職。生命科学が生む新しい技術や概念を社会と共有し、そのあり方を考えていきたい。
2006年近畿大学大学院農学研究科博士課程修了。大学院では畜産学研究室で体細胞クローンブタの作出研究に取り組む。この中で、実験研究の面白さと同時に、生命科学が関わる生命倫理、科学技術の進展から生まれる社会課題に取組む重要性を感じる。大学院修了後に京都大学人文科学研究所の研究室で、科学コミュニケーションや生命倫理、研究ガバナンスの分野の研究や教育実践を開始。京都大学iPS細胞研究所、大阪教育大学科学教育センター、奈良先端科学技術大学院大学教育推進機構を経て2019年より現職。生命科学が生む新しい技術や概念を社会と共有し、そのあり方を考えていきたい。
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杉崎 麻友
Shojinmeat Project (Forsea Foods | BD Manager)
北海道大学農学部卒、東京大学大学院修士修了。分子細胞生物学が専門領域。
「細胞ちゃんを愛でたい」そんな想いを胸に、DIYで培養肉の開発に挑む有志団体Shojinmeat Projectにメンバー入り。普段はイスラエルのスタートアップで事業開発と研究員をやっています。Blog:るるまゆの実験ノート
北海道大学農学部卒、東京大学大学院修士修了。分子細胞生物学が専門領域。
「細胞ちゃんを愛でたい」そんな想いを胸に、DIYで培養肉の開発に挑む有志団体Shojinmeat Projectにメンバー入り。普段はイスラエルのスタートアップで事業開発と研究員をやっています。Blog:るるまゆの実験ノート
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浦野 奈美
SPCS / FabCafe Kyoto
大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスにてビジネスイベントの企画運営や日本企業と海外大学の産学連携のコミュニティ運営を担当。2020年にはFabCafe Kyotoのレジデンスプログラム「COUNTERPOINT」の立ち上げと運営に従事。また、FabCafeのグローバルネットワークの活動の言語化や他拠点連携の土壌醸成にも奔走中。2022年からは、自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ「SPCS」の立ち上げと企画運営を担当。大学で学んだ社会保障やデンマークのフォルケホイスコーレ、イスラエルのキブツでの生活、そして、かつて料理家の森本桃世さんと共催していた発酵部活などが原体験となって、場の中にカオスをつくることに興味がある。
大学卒業後ロフトワークに入社。渋谷オフィスにてビジネスイベントの企画運営や日本企業と海外大学の産学連携のコミュニティ運営を担当。2020年にはFabCafe Kyotoのレジデンスプログラム「COUNTERPOINT」の立ち上げと運営に従事。また、FabCafeのグローバルネットワークの活動の言語化や他拠点連携の土壌醸成にも奔走中。2022年からは、自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ「SPCS」の立ち上げと企画運営を担当。大学で学んだ社会保障やデンマークのフォルケホイスコーレ、イスラエルのキブツでの生活、そして、かつて料理家の森本桃世さんと共催していた発酵部活などが原体験となって、場の中にカオスをつくることに興味がある。
Organizers
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京都産業大学川上研究室
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Shojinmeat Project
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SPCS
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日時
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2026.7.8 (水) 15:00 – 16:30 事前レクチャー:生命倫理・DIYバイオのイントロダクション UTC+09:00
2026.7.17 (金) 13:30 – 17:30 実験:有精卵の解剖、細胞培養(DIY培養液と市販培養液の比較) UTC+09:00
2026.7.22 (水) 14:00 – 16:00 経過観察:培地交換・観察・発表準備 UTC+09:00 -
会場
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京都府立洛西高等学校
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参加費
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無料
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定員
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8名
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オーガナイザー
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Organizers: 京都産業大学川上研究室, Shojinmeat Project, SPCS

