Talk Event

食感ジェネレータ開発への道 -コンピュテーショナル食感デザインの夜明け #2- Melt. Extra Research

  • #開催終了
  • #誰でもウェルカム

3D構造体おでんの会のための実験会を通じて得られた「オノマトペと物質構造には相関性があるかもしれない」という示唆から、オノマトペ食感ジェネレータを開発するためのオープンディベロップメントミーティングです。
Melt.の浅井、斎藤とフード3Dプリントを軸にした事業を展開するByte Bites inc.の若杉さん、IACILS主催の市川さんと共にオノマトペを使った食感生成の実現に向けて走り出します。

【3D構造体おでんの会のための実験会とは】
高次素材設計技術研究舎 -Melt.[Meta-material design-Engineering Learning Team]が送る、食感のイメージ・構造の構築・実食の全3回からなる連続食感デザインリサーチ企画です。

2022.5.17 (火)  UTC+09:00

21:00 – 22:00

Online

96名

Free!どなたでもお気軽に参加できます ZOOM / Youtube Liveでの同時配信となります

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2022/05/17 配信アーカイブ(Youtube)

このイベントは終了しました。当日の様子はこちらからご覧ください。

3Dプリントされたおでんをつくり、共に食べた者たちによるコンピュテーショナル食感デザインのためのオープンディスカッション

コンピュテーショナル食感デザインの夜明けは2022年1月〜3月にかけておこなわれた『3D構造体おでんの会のための実験会』を前身とする、デジタルファブリケーション技術とコンピュテーショナルデザインを組み合わせた新しい食感・食品生成プロセスを発明するためのディベロップメント・コレクティブです。

ハプティクスやコンピュテーショナルデザイン、自然言語処理、機械学習、デジタルファブリケーションなど多分野の知見を持つ方々と横断的にディスカッション / プロトタイプすることを通じて「オノマトペを食べること」が当たり前に存在する世界を目指します。

「モニュ…」を再現するモデルを開発する

某格闘漫画の「モニュ…」に代表されるように、日本語における食感の表現は世界的に見てもその種類は多岐に及び、繊細で写実的なものから大胆な「わからんけど何となくわかる」ものまで、多様な表現が発明されてきています。
これらの表現は果たして本当に「わからない」のでしょうか?作家の頭の中には明確にその食感がイメージされていて、オノマトペという形になって私達に届いているのだとしたら、それは現実世界に「モニュ…」を再現する食品として生み出すことが可能なはずです。

オノマトペから食感の元となる構造を生成する

前回( https://fabcafe.com/jp/events/nagoya/220419_mer/ )までの営みでは、

  1. 食感の元となるオノマトペの生成
  2. 3Dプリントするためのパラメータをオノマトペの印象から人為的にパラメータを設定
  3. nodi 3Dを用いてパラメータからコンピュテーショナルデザイン的におでんの3Dモデルを生成
  4. 実食と評価
  5. 評価結果の分析(自然言語処理)

をおこないました。(詳細は本ページ下記を参照してください)

分析の結果から「オノマトペと食感の元となる構造には相関性があるかもしれない」という兆しが見えてきたため、フード3Dプリントとコンピュテーショナルデザインの技術を用いたオノマトペを食用に加工するプロセスの発明のための、食感再現性のあるオノマトペ-3Dモデルジェネレータの開発をファーストステップとして目指します。

#2で取り組むテーマ

今回は様々な「食感を表現するオノマトペ」を収集・分析し、モデルとして再現させるオノマトペを選定と、モデルのベースとなるパラメータについてディスカッションをおこないます。
3Dプリントを着地点とした場合、オノマトペをどのようなパラメータに変換することで食感を表現することが可能になるのでしょうか?皆様の知見いただきながら解き明かしていけることを楽しみにしております。

参加にあたっての宿題(任意)

コンピュテーショナル食感デザインではリサーチのために「食感にまつわるオノマトペ」を収集しています。
参加に当たりまして、ぜひみなさんの身近にあるオノマトペをお持ち寄りください。
様式は自由です。テキスト、写真、画像どのような形態でもウェルカムです。

こんな人におすすめ

  • 食感の再現に興味がある
  • コンピュテーショナルデザインを自身の活動や事業に活かそうとしている
  • 建築など構造体について知識がある。そして食べることが好き
  • 食品関係の仕事に努めていて、新しい切り口からのネタを探している
  • 自然言語処理を用いた感性の分析に興味がある
  • おでんが好き

本イベントは終了しました。配信アーカイブはこちら

前回のアーカイブはこちら

はじめまして、Melt.です。

申し遅れました。私たちはFabCafeのOpen labのひとつ、高次素材設計技術研究舎 -Melt.といいます。「メルト」と気軽にお呼びください。

3D構造体おでんの会を実現するために、私達はフード3Dプリント技術で新たな食体験を提供するByte Bites inc.とコラボをして、食感のデザイン、プログラミング、3Dデータづくり、そして実食までを今年の1月〜3月におこないました。カレーは3日目がおいしいと言いますが、3D構造体おでんは3ヶ月目がおいしかったです。

フード3Dプリントの奥深さと、この技術で何ができるようになるのか、3D構造体おでんの会のための実験会を通じて、未来の食がどんなものかを考えてまいります。

◆1月:食感オノマトペデザインの様子

◆2月:食感プログラミングの様子

◆3月:食感実食会の様子

“ALL THINGS WILL BE A MATERIALS”

ニュートンが万有引力を発見したように、「りんごが落ちる」という物理現象をもう1段俯瞰してみた時に発見することのできる重力という概念を発見できたように、目の前に広がる全ての事象には素材となりうるポテンシャルを秘めています。
Melt.では、“ALL THINGS WILL BE A MATERIALS”を合言葉に物理現象における素材的なポテンシャルを発見し、プロトタイピングすることで世の中にMaterial design-engineeringの可能性を開示していきます。

Melt. 活動アーカイブス

こちらより過去の内容を確認いただけます。

今までの3D構造体おでんの会のための実験会

3D構造体おでんは、今まで誰も感じたことのないような新しい食感を生み出すためにマンガの”オノマトペ”をヒントに食感をデザインの可能性を探求していました。

めきょもち」「ふにゃぽり」などオノマトペでしか表現できないような、まさに未体験の食感をコンピューテーショナルデザインで実現するための実験会として、一般参加型のワークを通して多様な感性によるオノマトペから想起される食感の切り取り方の多様性を探ってきました。

3D構造体おでんを試食していただいた方には、「デザインのヒントになったオノマトペと比べて、実際の食感はどんなものか?」ということもお聞きし、それぞれの印象から想起したオノマトペと、硬さ・規則性・サイズ・脆さ・粘度・滑らかさを回答いただきました。

食感オノマトペデザイン – 3D構造体おでんの会のための実験会vol.1- Melt. Extra Research

https://fabcafe.com/jp/events/nagoya/220117_mer/

第1回目は、食感デザインを擬音語(オノマトペ)から探るワークショップを開催しました。
「めきょぽり」や「ふにゃぽり」など想像上の食感をオノマトペで表現し、vol.2のワークショップで造形を作るための素材を開発しました。

 

食感プログラミング – 3D構造体おでんの会のための実験会vol.2- Melt. Extra Research

https://fabcafe.com/jp/events/nagoya/220221_mer/

第2回目は、食感デザインで生み出したオノマトペから得られたパラメータと感覚からWebブラウザ3DモデリングツールNodiを使った3D構造体おでんモデル開発をおこないました。

食感実食会 – 3D構造体おでんの会のための実験会vol.3- Melt. Extra Research

https://fabcafe.com/jp/events/nagoya/220318_mer/

第3回目は、食感デザイン、食感プログラミングで生み出された3D構造体おでんモデルをから生み出された3D構造体おでんを実食し、オノマトペと食感を比較してみる総まとめ回を実施ました。
3D構造体おでんプロジェクトメンバー(Byte Bites 若杉氏、Melt.浅井、斎藤)によるフード3Dプリント技術を使うことでどのような食の未来が生まれるのかのトークイベントも同時におこないました。

Guest

  • Ryosuke Wakasugi

    Byte Bites inc. 代表 / プロトタイプデザイナー

    慶應義塾大学政策メディア研究科修士課程卒(デザイン)

    看護や教育、食など、多領域分野でのデジタルファブリケーションツールを基軸としたデザイン実践を専門。
    現在は、3Dフードプリンタを用いた食表現・食体験の拡張を目指すフードテック事業、Byte Bites Inc.を設立。

    主なメディア出演
    3Dフードプリンタの可能性を見る、新しい食の楽しみ方(https://sinlab.future-tech-association.org/interview2/sato_kana/3dprinter/ )

    TBSラジオ「アシタノカレッジ」3Dフードプリンタが描く未来の食卓(https://www.youtube.com/watch?v=UsdKsfRcJQI )

    慶應義塾大学政策メディア研究科修士課程卒(デザイン)

    看護や教育、食など、多領域分野でのデジタルファブリケーションツールを基軸としたデザイン実践を専門。
    現在は、3Dフードプリンタを用いた食表現・食体験の拡張を目指すフードテック事業、Byte Bites Inc.を設立。

    主なメディア出演
    3Dフードプリンタの可能性を見る、新しい食の楽しみ方(https://sinlab.future-tech-association.org/interview2/sato_kana/3dprinter/ )

    TBSラジオ「アシタノカレッジ」3Dフードプリンタが描く未来の食卓(https://www.youtube.com/watch?v=UsdKsfRcJQI )

IACILSの人

  • 市川慧 / Kei Ichikawa

    複雑系科学、計算社会科学を専門にする研究者見習い。FabCafeNagoyaから放牧され、ふらふらしている。 IACILSという謎の学会を立ち上げ、気まぐれに研究未満趣味以上の活動を不定期に行っている。Melt.にも参加していることに最近気づいた。 猫派だが猫アレルギー。最近メロンパンより空芯菜が好き。

    複雑系科学、計算社会科学を専門にする研究者見習い。FabCafeNagoyaから放牧され、ふらふらしている。 IACILSという謎の学会を立ち上げ、気まぐれに研究未満趣味以上の活動を不定期に行っている。Melt.にも参加していることに最近気づいた。 猫派だが猫アレルギー。最近メロンパンより空芯菜が好き。

Speaker

  • 浅井 睦

    Metalium llc.代表
    コンセプトデザイナー / 知覚材料研究者
    1991年大阪府生まれ。舞鶴工業高等専門学校機械工学科修了。

    まだ手に触れることのできない未知の素材をメタ思考から生まれ出るこの世の存在する全てを材料として取り扱い、素材としてすべての人が触れるようにプロトタイピングを通して素材を提供する事業を展開するMetalium llc.を創業。
    代表的な事業として、メタ思考から発生する事象を素材として捉え、活用技術の探求を行うオープンラボ高次素材設計技術研究舎 Melt.の運営を行う。個人の主な仕事に、聴覚情報形状化変換インスタレーション型展示「NOIZE ROOM」やmixi X-flag park 「ドローンシューティング用ドローン設計生産」に代表されるデジタルファブリケーションを組み込んだ開発プロセスを活用した企画提案、ディレクションを行う。

    まだ手に触れることのできない未知の素材をメタ思考から生まれ出るこの世の存在する全てを材料として取り扱い、素材としてすべての人が触れるようにプロトタイピングを通して素材を提供する事業を展開するMetalium llc.を創業。
    代表的な事業として、メタ思考から発生する事象を素材として捉え、活用技術の探求を行うオープンラボ高次素材設計技術研究舎 Melt.の運営を行う。個人の主な仕事に、聴覚情報形状化変換インスタレーション型展示「NOIZE ROOM」やmixi X-flag park 「ドローンシューティング用ドローン設計生産」に代表されるデジタルファブリケーションを組み込んだ開発プロセスを活用した企画提案、ディレクションを行う。

  • 斎藤 健太郎 / Kentaro Saito

    FabCafe Nagoyaプログラム・マネジャー、サービス開発 / 東山動物園くらぶ 理事 / Prime numbers syndicate Fiction implementor

    名古屋における人ベースのクリエイティブの土壌を育むためにコミュニティマネージャーとしてFabCafe Nagoyaに立ち上げから携わる。

    電子工学をバックボーンに持ち科学技術への造詣が深い他、デジタルテクノロジー、UXデザインや舞台設計、楽器制作、伝統工芸、果ては動物の生態まで幅広い知見で枠にとらわれない「真面目に遊ぶ」体験づくりを軸とした多様なプロジェクトに携わる。

    インドカレーと猫が好き。アンラーニングを大切にして生きています。

    名古屋における人ベースのクリエイティブの土壌を育むためにコミュニティマネージャーとしてFabCafe Nagoyaに立ち上げから携わる。

    電子工学をバックボーンに持ち科学技術への造詣が深い他、デジタルテクノロジー、UXデザインや舞台設計、楽器制作、伝統工芸、果ては動物の生態まで幅広い知見で枠にとらわれない「真面目に遊ぶ」体験づくりを軸とした多様なプロジェクトに携わる。

    インドカレーと猫が好き。アンラーニングを大切にして生きています。

Information

日時

2022.5.17 (火) 21:00 – 22:00 UTC+09:00

会場

Online

参加費

Free!どなたでもお気軽に参加できます ZOOM / Youtube Liveでの同時配信となります

定員

96名

オーガナイザー

主催: 高次素材設計技術研究舎 -Melt.[Meta-material design-Engineering Learning Team], Metalium LLC.
共催: Byte Bites Inc., 国際芸術複雑情報生命科学学会 / IACILS, FabCafe Nagoya

2022/05/17 配信アーカイブ(Youtube)

このイベントは終了しました。当日の様子はこちらからご覧ください。

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