Column

2020.4.20

「今思いついたデザインをすぐに形にしたい」レーザーカッターを使ったノベルティ製作

堀之内 里奈

FabCafe Hida マネージャー・Fabディレクター
飛騨の森でクマは踊る 森で事業部

今、FabCafe Hidaではデジタルマシンを活用したオリジナルの看板やノベルティ、スタンプなどの製作依頼が増えています。データがあれば、ある程度の納品数があっても、短期間で、しかも手軽に美しく仕上がることから、「FabCafe HidaのレーザーカッターやUVプリンターを使って作れないか?」というお問い合わせをいただくことが多くなりました。
そこで、このブログでは、Fabマシンを使った製作を考えている方やFabマシンに興味のある方に、事例を通してレーザーカッターによる製作プロセスをFabCafe Hidaものづくりディレクターの堀之内が紹介します。


[Output] 池ヶ原湿原 環境保全のノベルティ 3500個

4月の始め、FabCafe Hidaはレーザーカッターを使って池ケ原湿原のノベルティを製作しました。依頼してくれたのは、「飛騨の森のガイド協会」会長の岩佐勝美さんです。
このノベルティは、池ケ原湿原の公園内の環境保全のために来訪者から寄付をいただいた時にそのお礼として配布されるもの。FabCafe Hidaでは3年前から継続してこのノベルティの製作に関わらせてもらっています。

モチーフは池ヶ原湿原に咲く水芭蕉です。デザインは、岩佐さんが描いたイラストを元に、私堀之内とFabマスターの浅岡がデータを作成しました。
穴のあいた箇所に紐を通すとキーホルダーになります。「池ケ原湿原」の文字も小さく彫刻されているので、訪れた方に気軽にお持ち帰りいただける小さな記念品です。

ワンコインサイズの小さなノベルティを計3500個製作するのにかかった時間はおおよそ17時間。手仕事だと途方もない時間がかかるであろう仕事をレーザーカッターで製作することにより短時間、低コストでつくることができました。

<仕様>
材料:ラワン合板 2.5㎜
サイズ:W30.4㎜×H30.6㎜×T2.5㎜

「池ケ原湿原」とは?

  • 池ケ原湿原は、奥飛騨数河流葉県立公園内にある低層湿原。標高960-980mの準平原(ニコイ高原)の中央部にあり、岐阜県の天然記念物に指定されています。
    湿原には遊歩道や木道が整備されていて、一面に広がる季節の花々を鑑賞しながら散策を楽しむことができます。特に4月下旬から5月中旬に見頃をむかえる「水芭蕉」の群生は一見の価値あり。その景色は飛騨市民だけではなくカメラマンや登山者にも親しまれています。

  • ▲(左)湿原を案内してくださる岩佐さん。

  • ▲(右)池ケ原湿原に咲く水芭蕉。以前ヒダクマメンバーで行った時は開花時期が過ぎていたのですが少しだけ咲いていました。

製作をご依頼いただいた岩佐さんは、森の道案内人としても活躍されています。
岩佐さんのガイドでは、森の動植物や森の環境保全に関するお話を聞くことができます。
池ケ原湿原について興味のある方は、「北ひだの森をあるこう!」池ケ原湿原のページもぜひご覧くださいね。


レーザーカッターマシンを使った製作プロセス

FabCafe Hidaのレーザーカッター

レーザーカッターは、高出力のレーザー光によって木やアクリル、革、ゴムなど幅広い素材の加工(彫刻、カット)ができるマシン。看板やアクリル、スマホケースなどへの名入れやイラストの彫刻、オリジナルのスタンプや今回のように木をつかったノベルティの製作が可能です。
FabCafe Hidaのレーザーカッター 「トロテック100」について詳しくはこちら

STEP1 イラストレーターでデータ作成

 

▲イラストレーターで作成したレーザーカッター用のデータ。

 

FabCafe Hidaではレーザーカッターのデータをイラストレーターというデザインソフトで作成しています。
画像のように黒、赤、青の3色を使用しているのは、レーザーカッターが色や線の太さを読み取ることができるから。例えば赤い線はカット線、黒は彫刻…と自動でマシンが判断して加工するという、とても便利な機能を持っています。

3500個というまとまった量を製作するにあたり、1個あたりの加工にあまり時間をかけすぎないように配慮したデザインとなっています。(デザインが複雑で彫刻する部分が増えるとその分加工時間は長くなります。)

STEP2  素材の選定と配置を調整する

使用した素材はラワン合板。1枚の板から、なるだけたくさんの数を取れるようデータを調整していきます。今回のデザインだと、1枚の板(600mm×300mm)から204個を一気に加工することができました。
レーザーカッターで加工ができる材料の大きさには制限があります。FabCafe Hidaのレーザーカッターは大きさが600㎜×300㎜までの素材をマシンにセットすることが可能です。

STEP3 レーザーカッターでカット&彫刻

レーザーカッターに材料を入れて、レーザーのポインターと材料の位置を合わせます。そしてあとはスタートボタンを押すだけ。

▲綺麗に切り抜けた様子。

完成!

いかがでしたか?
レーザーカッターでこんなにも気軽にデジタルものづくりができることを知っていただけたらうれしいです。
マシンの操作が不安……という方も大丈夫。データの作成、素材、マシンの使用方法についてはFabオペレーターがサポートし、お客様に寄り添って一緒に製作を進めます。
レーザーカッターをはじめFabCafe HidaのFabマシンを使ってなにかをつくりたいと思っている方はどうぞ気軽にお問い合わせくださいませ。
Fabマシンのご予約はこちらからも承っています。


What do you Fab?

あなたもFabCafe HidaのFabマシンを使ってものづくりをしてみませんか?

FabCafe HidaのFabマシンご利用サービスは、通常、予めお客様にデータをお持ち込みいただき、マシンをご利用いただくシステムとなっております。
また今回のようにデザイン(データ作成)とデータチェックのご依頼もお受けしております。

デザイン(データ作成) : 10,000円〜
データチェック(お持ち込みデータがマシンにご利用いただけるか確認とデータの修正をします。) : 1,000円〜

FabCafe HidaのFabマシンでの製作に関するお問い合わせこちら


関連情報

現在飛騨市では新型コロナウイルス感染症により影響を受け、新しいことにチャレンジをしようとしている事業者向けに看板や案内表示などのPRに関わる製作に支援しています。この機会にこの厳しい現状を乗り越えるべく検討されている市内事業者の皆様にぜひFabマシンを使ったものづくりをご検討いただけますと幸いです。(飛騨市の支援制度についてはこちら

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Author

  • 堀之内 里奈

    FabCafe Hida マネージャー・Fabディレクター
    飛騨の森でクマは踊る 森で事業部

    飛騨古川出身。飛騨市内の飲食店や奥飛騨温泉郷で仲居の経験があり、接客を活かしながら飛騨とものづくりに関わる仕事がしたいと2016年11月にFabCafe Hidaにジョイン。仕事を通して木工やFabを経験。地域に寄り添いながら、FabCafe Hidaを訪れる方々に飛騨のさまざまな魅力を楽しく、わかりやすく伝えることを目指しています。Diversity on the Arts Project 5期生。京都芸術大学 通信教育部 洋画コースに在学中。森の地衣類の色が好き。

    飛騨古川出身。飛騨市内の飲食店や奥飛騨温泉郷で仲居の経験があり、接客を活かしながら飛騨とものづくりに関わる仕事がしたいと2016年11月にFabCafe Hidaにジョイン。仕事を通して木工やFabを経験。地域に寄り添いながら、FabCafe Hidaを訪れる方々に飛騨のさまざまな魅力を楽しく、わかりやすく伝えることを目指しています。Diversity on the Arts Project 5期生。京都芸術大学 通信教育部 洋画コースに在学中。森の地衣類の色が好き。

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