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2015.10.3

伝統構法の石場建て

FabCafe Hida 編集部

こんにちは!
今日はFabCafe Hidaの顔となるガレージの柱に採用した日本独自の伝統構法、「石場建て」についてご紹介します。
石場建ては、建物を基礎に緊結する方法ではなく、基礎石の上に柱を乗せるだけの構法です。
家が地面に固定されていない為、大地震の際には、礎石から柱がずれる事で難を逃れます。
揺れにあらがう事なく、まるで相撲をとるような動きをします。
例えば、人が足を固定され、誰かに押された時、押された人は足が固定されたまま倒れるか、足が壊れます。
逆に、足元が固定されていなければ、派手に倒れることも足が壊れることもありません、といった具合です。

また、床下に空気の流れがあるので、湿度が少なく、シロアリなどの害虫が発生しにくい構造なのです。

こうした石場建工法での建築は現在ほとんど見当たらず、コンクリートの基礎と土台をボルトで連結する方法がメジャーです。昔ながらの石場建工法は、強くしっかりと施工すれば本来の持っている石場建の地震に強い力を発揮するのですが、建築基準をクリアする為の数値の計算が難しい為、なかなか新築を石場建で施工するのが難しい現状です。

\正面ガレージからの様子です

\

石場建て
FabCafe Hidaでは建築家の東京芸大の中山英之先生が漬物石をピックアップ!石に当たる柱の面をカーブさせて加工します。

\石場建てのアップです。漬物石がなんとも可愛いらしい趣を演出してます。

\\土台と壁さえも支える石たち! 地震の時は石の上で動くので強いのです。

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