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2023.3.31
斎藤 健太郎
FabCafe Nagoya コミュニティマネージャー
こんにちは。FabCafe Nagoya斎藤です。
本日は皆様に大切なお知らせをお伝えするために記事を書いています。
株式会社FabCafe Nagoyaは新たなチャレンジとしてオープンソースケバブ屋さん事業をはじめます。
オープンソースケバブ屋さんとは?
ケバブを構成する「要素」を無償で一般公開することによりケバブの民主化を行うケバブ屋さんです。そうすることで誰でもケバブの改良や再配布が行えるようになります。これは、世界中の有志のケバブ師により、継続的に改良され続けるケバブ開発方式と捉えられる、全く新しい形態のケバブ屋さんです。
これはソフトウェア界隈では有名な”オープンソース”の思想を元に、ケバブ事業へと落とし込むことで生まれた事業モデルとなります。
なぜ今オープンソースケバブ屋さんなのか
FabCafeは創業から11年、デジタルファブリケーションとともに歩んでまいりました。Fabという思想の傍らには常に”オープンソース”がありました。いつでもウェルカム、シェアしてよし、作ってよし、みんなで共有してバージョンアップしてよし。それがオープンソースです。まさに、私達の生き方そのものでもあります。
そんな私達が日本のど真ん中、尾張は名古屋に新たな拠点FabCafe nagoyaを立ち上げたことが契機となりオープンソースケバブ屋さん事業構想が立ち上がりました。名古屋といえば尾張三河の台所と呼ばれ、時の将軍らの舌を楽しませてきた歴史があると言われており、今でも
「名古屋って何があるの?」
「うーん…手羽先とか、味噌カツ、味噌煮込みうどんかなぁ」
というほど、食文化が深く根付いている土地です。
まさに、名古屋という土地が生んだ必然の事業なのです。
FabCafe Nagoyaがオープンしたときから運命づけられていた
オープン・ソース化するケバブ空間
店内はオープンソースケバブ屋さん使用へと本日から様変わりします。全体的に2001年宇宙の旅のようなスペースファンタジー調を採用した内装であなたをオープンソースケバブの世界へ誘います。
空間コンセプトは「誰もがケバブと共にいれる場所」。ハレの日にも、ケの日にもケバブは傍にあっていい。いつでも誰でも、欲しいときに自身の手で創りたい。そうした私達の思いが食空間デザインを得意とする原一平(オナカイッパイデザイン 主幹)の手により実現しました。
空間の顔となる中心には持ち帰りトレーをイメージした円形のカウンターを配置し、ここで自由にケバブの具を作ることが出来ます。定番のトマトやレタスなどから、苔や醤油のしぼりカスなど幅広い具材であなたのケバブ作りをお手伝いします。どんなケバブにしようか、と迷ってしまったらいつでもバーカウンター内のAIにお尋ねください。最新のチャットボットがあなたのお気持ちを汲み取り、ベストエフォートなソリューションを提供します。
壁面は全面にケバブヒーターを設置。これによりいつでも、誰でもケバブを焼くことが可能となりました。ご持参頂いたマイ肉を使って最適な焼き具合を探求することが出来ます。レアからウェルダンまで、常識に縛られないあなただけのケバブを心ゆくまで追求してください。(肉の販売はございませんのでご持参ください。串は貸し出しがございますのでスタッフへお尋ねください)
3Dプリント技術による画期的な製造を可能とした3Dケバブプリンターを完備
…ここまで読んで聡明な読者のあなたはきっと「ちょっとおしゃれなシェアキッチンと何が違うんだろう」と思っていることでしょう。一味違うところ、もちろんあります。
何を隠そう私達はFabを看板に掲げています。Fabといえば、あの機械を忘れてはいけません。そう、3Dプリンターです。3Dケバブプリンターを完備しています。オープンソースケバブ屋さんにおいて必須の機器とも言えますね。
3Dケバブプリンターを知らない方のために簡単にご説明しておくと、「ケバブを焼くことができる3Dプリンター」です。ヒートベッドとエクストルーダのノズルからの熱をケバブに最適化することで、今までとは一線を画す調理が可能となりました。
また、通常のケバブ屋さんから比較すると圧倒的に小型化が行え、これにより写真のように外でも気軽にケバブを楽しむことができるようになりました。
最も一般的なフレーム型の3Dプリンタをベースに開発することにより、高い操作性と、各種3Dソフトとの互換性の高さから、汎用性の高さを実現しました。構造的に調理中の熱と煙は周りにとんでもない勢いで充満しますが、ケバブづくりとは修行です。「なんのこれしき」と乗り越えて初めて、ケバブづくりのスタートラインに立てるのです。この記事を読んでいるあなたも、FabCafe Nagoyaでケバブづくりのスタートラインに立ちませんか。私達はオープンソースな空間と、革新的な機器でいつでもあなたを歓迎します。
ケバブを作るときはね、誰にも邪魔されず、自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで…
これは筆者が本物のケバブを探して世界中を旅している中で南米で出会ったあるケバブ調理人の言葉だ。当時、私はケバブの食べ歩きに熱中しており、同時に国内のケバブだけでも多様な種類があることに気づき、世界へ足を伸ばして5カ国ほど回った頃だったと思う。彼はとても静かで、しかし確かにいい匂いをさせていた。私はひと嗅ぎで、彼が相当な腕の持ち主だとわかった。ケバブを注文して、この目で見てその感覚は確信へと変わる。無駄のないケバブさばきは、相当な訓練を積んだ者のそれであるのだ。しかし、それを奢ることのない謙虚な態度と、深い知性を伺わせる眼差しに魅了され、滞在ビザ期限いっぱいまで毎日彼のところへ通う中で問うた、「何がそこまであなたをケバブに向かわせるのか」への言葉であった。
その言葉を聞いて、電撃が走ったかのような感覚を覚えたのです。自由で、誰にも邪魔をされない、一人ひとりの個を尊重する、現代の多様性こそがケバブに最も必要な要素なのだと。私達に今必要なのは、そうしたダイバーシティの中に生まれるギブの関係性、ギフトエコノミーの中に花開く可能性なのだと、天啓を受けたかのようでした。
コラム「オープンソースのつくりかた」
本物のケバブ探しの旅をする中で出会った、つけてうまい、かけてうまい、なめてもうまい、ちょっとピリッとして、でもコクのある、食べたらなんだか魔法のように元気が湧いてくるオープンソースのレシピを紹介します。これで春からの新生活や花粉症、自律神経の乱れや心の悩みを乗り切ってください。
【材料】
- トマト … 1個
- セロリ … 1本
- 玉ねぎ … 適量
- ピーマン … 1個
- にんにく … ひとかけ
- レモン汁 … 適量
- コリアンダー … 適量
- 塩・故障 … 適量
- タバスコ … 適量
- 青唐辛子 … 1/2
- 血 … 適量
- まじない … ひとかけ
Step1.カットする
トマトは角切り、玉ねぎ・セロリ・ピーマン・唐辛子はみじん切りにします。
玉ねぎは水に晒しておきましょう。
にんにくはすりおろしておきます。
Step2.まぜる
すべての材料をまぜあわせ、タバスコを必要に応じて入れることで辛味を調整します。
Step3.魔法をかける
最後に血で魔法陣を描き、中央にStep2で作ったものを真ん中に置きます。
まじないをひとかけし、30分ほど寝かせることで味を馴染ませます。
ピリッと辛くも、深みのあるオープンソースの完成です☆
ケバブ以外にも、ホットドッグやタコス、おつまみなどにどうぞ。
今日は何の日?
公開日は4月1日…ということでエイプリルフールの記事でした!ここまで読んでいただいてありがとうございます。ケバブ、おいしいよね。これからもFabCafe Nagoyaはフードテックに、ダイバーシティに、オープンソースに真摯に向き合って営業を続けます。ケバブはもしかしたらいつか実現するかもしれませんので、首をなが〜〜〜くして楽しみにしていてくださいね!
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斎藤 健太郎
FabCafe Nagoya コミュニティマネージャー
名古屋における人ベースの土壌を育むためにコミュニティマネージャーとしてFabCafe Nagoyaに立ち上げから携わる。電子工学をバックボーンに持ち科学技術への造詣が深い他、デジタルテクノロジー、UXデザインや舞台設計、楽器制作、伝統工芸、果ては動物の生態まで幅広い知見で枠にとらわれない「真面目に遊ぶ」体験づくりを軸とした多様なプロジェクトに携わる。インドカレーと猫が好き。
名古屋における人ベースの土壌を育むためにコミュニティマネージャーとしてFabCafe Nagoyaに立ち上げから携わる。電子工学をバックボーンに持ち科学技術への造詣が深い他、デジタルテクノロジー、UXデザインや舞台設計、楽器制作、伝統工芸、果ては動物の生態まで幅広い知見で枠にとらわれない「真面目に遊ぶ」体験づくりを軸とした多様なプロジェクトに携わる。インドカレーと猫が好き。