Event report

2017.2.22

3D自画像風・顔チョコWorkshop イベントレポート

FabCafe編集部


2017年2月11・12日、FabCafeにて「3D自画像風・顔チョコWorkshop」が開催されました。バレンタインも直前、恋するFABガールとボーイが集い自分の顔のチョコレートを作ります。完成した顔チョコは、見て楽しい!飾ってよし!もちろん食べても美味しい!正真正銘のチョコレートです。

そもそも自分の顔チョコレートってどうやってつくるの?という方のためにワークショップの様子をご紹介していきたいと思います。
今回、ワークショップに申し込みされた方は、ワークショップ前とワークショップ当日の2回FabCafeに来店していただき、3D自画像風顔チョコを作っていきます。

自分の顔をスキャン

自分の顔を3Dスキャナー”Sense”を使用して3Dデータを作っていきます。Senseは手軽に使えるハンディースキャナー。スキャンしたい対象のまわりにかざすことで、簡単に3Dデータを取得することができます。



操作はスタッフが顔の周りをぐるっと回ってスキャンしていきます。その時、スキャンするために動きを止めることがうまくスキャンするポイントです。キメ顔をするのも良し、変顔をするのも良し、思い思いの表情でスキャンしていきます。

Introducing the Form 2 Desktop 3D Printer from Formlabs on Vimeo.


スキャンした顔チョコのデータは、より高精度な顔チョコを作るために、Formlabs(フォームラブズ)の協力で最新鋭の3Dプリンター、Form 2を使用して出力していきます。
Form 2は、FabCafeの3Dプリンター熱溶解積層方式(FDM方式)とは違い、光造形方式で出力を行っていきます。光造形方式では紫外線を照射することで硬化する光硬化樹脂を積層させて造形していくため、樹脂(液体)を上から順々に形成していきます。そのため、FDM 形式のように積み上がっていくような積層が表面に見られずとても綺麗な仕上がりが可能になってきます。
詳しくはこちら https://formlabs.com/ja/

いよいよ当日!

みなさんエプロンを用意してチョコレートを作る準備万端です。 家族で参加されている方が多く「パパにプレゼントする!」という優しい意見が聞けてスタッフもほっこり。


チョコレート作りの前にまずは、3Dについて学習していきます。どうやって出力されたのか、3Dの特徴は何か、みなさん興味津々です!
3Dについて学習した後は、ニッパーを使ってサポート材を取り除いていきます。チョコレートを作りに来たのにニッパーを使うの?!と、最初は戸惑いながらもみなさん初めての体験にワクワクしながら進めていきます。



スキャンした顔と同じ表情をして「はい、ポーズ!」これがこれからチョコになっていきます。

実際に型を作っていきます

サポート材も取り除き、型が完成したらチョコレートを流し込むための型を形成していきます。どうやって型を作るかというと、今回はバキュームフォームを使用していきます。 バキュームフォームとは、日本語に訳すと「真空成形」のこと。熱を当てると変形する塩ビ板を熱し、型に密着させて成形する手法です。

説明を聞き終えたところでスタッフがその場で実演をしていきます。 トースターで塩ビ板を熱し、塩ビがとろんとし始めたところで掃除機のスイッチを入れて一気に真空状態にさせ型を成形します。 一瞬にして自分の顔の型が完成した様子をみて、みなさんから「おお!」という歓声が。




そして、ここからそれぞれに別れて型作りを開始していきます!
一瞬で完成するように見えて、このバキュームフォームはコツが必要です。
まずひとつめのコツは「温度」。温度が低い状態だと上手く密着せず、逆に温度が高すぎると塩ビ板がとろんと溶けすぎて余計なシワが型に入ったりゆがんたりしてしまいます。ふたつめのコツは「時間」。ちょうど良い状態で温度が上がってもバキュームフォームするまでは時間との戦いです。躊躇してしまうと塩ビ板がバキュームするよりも早く固まってしまったり思ってもいなかった部分にくっついてしまい失敗してしまうことも。
みなさん苦戦しながらも徐々にコツをつかんでいきます。



とっても綺麗にバキュームフォームが完成してご満悦。ここからチョコをいれて顔チョコを作っていきます。やっとチョコレート作りっぽくなってきましたね。

チョコレートを溶かそう

完成した型は水で綺麗に洗ってチョコレートを溶かしていれていきます。ここにきてやっとチョコレート作りらしくなってきました。今回はホワイトチョコレートと一般的なミルクチョコレートを用意してお好きな色の顔チョコを作っていきます。



型に入れたチョコレートは冷やしつつ、顔チョコを量産すべくみなさんバキュームフォームをつかってさらに型を増やしていきます。顔の鼻先までチョコレートが行き渡っているか入念にチェックもかかせません。

お披露目タイム

しっかりチョコレートが冷えたところで冷蔵庫から取り出します。あらかじめ冷やしておいたお皿の上にチョコレートを型から出していきます!



綺麗にできあがっているものや、ちょっと溶けてしまったもの、形は様々ですがしっかりと完成して全員から笑顔があふれます。そしてその場で試食会。パパにプレゼントすると言っていた子も味見をして満足げな笑顔をみせてくれました。



ふたりともとっても美味しそうに頬張っています。パパの分も残しておいてね!

可愛らしくラッピング


最後に、きれいにできた顔チョコをラッピングしていきます。リボンをかけてチャームをつけて可愛らしく演出していきます今回、ワークショップに参加してくださった方には顔チョコの型もお持ち帰りいただけるので家でもっと量産します!と意気込んでいる方も。みなさんにワークショップを楽しんでいただきました。ありがとうございます!

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  • FabCafe編集部

    FabCafe PRチームを中心に作成した記事です。

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