Column
2017.12.18
FabCafe Hida 編集部
FabCafe Hidaは、飛騨古川の地で100年以上の歴史を持ちかつて酒蔵や木工アトリエとして栄えた古民家を改装して造られ、現在はデジタルものづくりカフェと木工房、それらの体験型宿泊施設として使われています。
3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタル・ファブリケーションを活用し、次世代のものづくりと飛騨の素材を使ったお食事とカフェが楽しめる「Fab&Cafe」エリア
江戸時代から続く酒蔵を改装した、飛騨の広葉樹や県産材ストックの中から、すぐに加工を行うことができる木工房、通称「蔵」エリア
さらにこれらの体験やものづくりをする上で滞在の拠点となる「宿泊」エリア
FabCafe Hidaの周りには、
飛騨の森の恵み、広葉樹林や動植物たち
それを材にして巧みに扱う飛騨の職人や建築家、
豊かな広葉樹が生み出す美しい街並み、水、野菜、お酒…
そして、人情深い地元の人々
など、素敵な環境に恵まれています。
訪れるデザイナーや建築家はもちろんのこと、国境や世代、職をも超えて
普段のあったらいいな、こんなことができたら、という
小さな創作から大きなプロジェクトまで「楽しさ」と「ものづくり」を生む拠点へと日々成長しているように思います。
今回はそんなFabCafe Hidaの様子をご紹介します。
木工場とFabマシンを組み合わせた1day蔵利用
当初はFabマシンのみの利用でお越しになったお客様、合板やアクリル板を使ってゲストハウスに設置する看板とルームナンバーキーの制作に来られました。
そのゲストハウスの内装には広葉樹をメインに扱っているということもあり木工場にある飛騨の広葉樹や県産材のストックをご覧になられた際に栗の一枚板をとても気に入って下さった事から、この栗の木を使って樹皮を残した看板と木工場で家具などを作る際に端材となった楢の木をルームナンバーキーとして再利用し制作することになりました。
難しいと思われる木工加工ですが、スタッフのサポートもあり安心して行えます。1日かけての作業となりカフェでブレイクタイムを挟みつつ加工を行いました。
木工場の端材にカットやサンダーの一手間とレーザーカッターマシンで彫刻を施しこのように仕上がりました!
栗の木を使った看板の土台とは別に、
その土台に別付けで接着する様に制作した看板のロゴ部分は
シナ合板にご自身で持ち込まれたデータをレーザーカッターマシンの彫刻が生む濃淡を生かした加工を施し、
1日で制作したとは思えない出来栄えになりました!
1day木工場利用(レーザーカッターマシンを含む):5,000円
1dayスタッフサポート(木工加工、デザインサポート):10,000円
*スタッフサポート料金は、サポートの内容により変動します
大人も子供もみんなであつまってWS
台風の影響によりfabcafeスタッフあこの実家で倒れてしまった樹齢30年のモミの木を使い、クリスマス・スワッグとして新たに活用するWSを行いました。
親子で来てくださる方が多く黙々と親御さんがスワッグを作る傍、お子様は店内や庭を走り回ったり飛騨の端材で作った積み木セットで遊んだり、とても素敵に使ってくださりました。
最後には飛騨古川でゲストハウス「Mother’s House」を経営するマザーこと、小倉夕子さんがつくる地野菜や野草を使用した自然の色と美味しさのベーグルとFabCafeHidaのドリンクが振舞われました。
他にもFabCafeHidaには観光で来て下さる方はもちろんものづくりが好きでFab体験に来店されるお子様、いつもお花を活けに来てくださる地元のおばあちゃん、カフェにある和室スペースでチクチクと裁縫とお茶に来てくださる大人グループの方、森を愛する人々によって飛騨市の森の活用について話を交わしながらお酒を飲む会なども開かれました。
そして今週12月21日より「語りbar ー未来との遭遇ー」を定期開催します。
飛騨の地酒と共に各々の生活や未来に持つビジョンを語り、その活動のキッカケや仲間づくりの場となるイベントになれば嬉しいです。
これからもボーダーレスかつローカル&グローバルな新しいものづくりコミュニティが広がるオープンな場所として存在していきたいと思います。
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