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2020.9.6

FabCafe Kyotoによるプロジェクト・イン・レジデンス「COUNTER POINT」の第一期募集を開始します!

FabCafe Kyoto編集部

COUNTER POINTとは?

「COUNTER POINT」は、FabCafe Kyotoが提供するプロジェクト・イン・レジデンスのプログラムです。

「公開実験の場を求めている」「組織を頼らず自分たちの手で面白いことがしたい」「本業とは別に実現したいことがある」そんな好奇心と創造性に突き動かされたプロジェクトのための、コラボレーションスタジオ。

流浪する河原者たちが新しいスタイルの芸能”歌舞伎”を生み出した京都・鴨川の近く、築120年を超える古民家をリノベーションしてうまれたFabCafe Kyotoを舞台に、個人の衝動をベースにした新たなエコシステムの構築にチャレンジします。

背景

2012年に渋谷で産声をあげたデジタルものづくりカフェ「Fabcafe」は現在では世界11拠点に展開、大きなクリエイティブネットワークに成長し、その中でFabCafe Kyotoは、京都を拠点にユニークな才能やテクノロジーが集まり交差する場をつくることをミッションとして、2015年末のオープンから活動を開始。今までに、多彩なクリエイター、職人、メーカー、研究者など、業界の垣根を超えた数々の出会いやコラボレーションの起点がここで生まれてきました。

ある日のFabCafe Kyotoの様子。ノマドワーカー、クリエイター、職人、エンジニア、観光客などがランダムに交差する

次のステップとして、私たちは「プロジェクトが育つ」場づくりを目指します。

「この場所があったからこそ、予想を超えた展開が生まれた」「FabCafe Kyotoのスタッフと一緒にディスカッションや試作したからこそ、アイデアがかたちになった」そんなプロジェクトがもっともっと増えてほしいと強く思っています。

そのためにFabCafe Kyotoの施設機能やメンバーのスキル・ナレッジ、ここに集まる人達のネットワークをどのようにシェアできるのか?そんな想いから、プロジェクト単位で入居するレジデンスプログラムを企画しました。

個人の衝動を起点にエコシステムをデザインする

私たちがこのプログラムで最も大切にしたいことは「個人の衝動」です。

新たな価値を生み出すべく行われている活動は多くありますが、目先のビジネス成果やインパクトだけを目的としていると、当初思い描いたような成果や共感が得られず、また長続きせず終わってしまうことがよくあります。

KPI,プロトタイピング、ユーザー目線、、既存のビジネスやエコシステム、本当にそれだけでよいのでしょうか。何が足りないのだろう?

私たちは、個人的な好奇心や偏愛に裏付けられた衝動こそが人を動かし、世界をより豊かにすることに気づきました。

聞いただけでは理解できない、でも、その人がすごく楽しそうに語っているその勢いに飲まれてしまい思わずうなずき共感した経験はありませんか?

本業ではないので…と謙遜されながらも、どう見てもプロの仕業としか思えないくらいの、熱量あふれるプロダクトを見たことはありませんか?

私たちが応援したいのはまさにそうした「好奇心をカタチにするプロジェクト」。創造性に突き動かされたプロジェクトを全力で応援し、共に育て、この街に解き放つ。

メンバーの好奇心が相互に作用し合う、衝動のエコシステムをつくりあげること、それがFabCafe Kyotoが新たに始めるCounterPointプログラムです。

COUNTER POINTで出来ること

  • Fab Cafe Kyoto 2Fをイベントスペースやミーティングスペースとして利用できます(ドリンクのメンバー割引あり)
  • FabCafe・loftworkのWebサイトやSNSを通じた、活動の情報発信をサポートします。
  • レーザーカッターや3DプリンタなどFabツールを無償で利用できます。
  • FabCafeに訪れるローカル・グローバルでユニークな人たちとのネットワーキングを支援します。

FabCafe Kyotoの築120年の日本家屋とテクノロジーが組み合わさった不思議な空間。インスピレーションに合わせて建屋を自由に活用し、展示企画などを行うことも可能

2017年に行われた刺繍作家による滞在制作の様子 

1Fのスペースにはデジタル工作機械も完備し試作なども可能

プログラム詳細「COUNTER POINT」

 

応募方法

プログラムの募集ページよりご応募ください。

選考方法

選考は以下のポイントをもとに、事務局が総合的に判断し、 募集期間終了後から1週間以内にメールにて通知いたします

  1. 応募プロジェクトのテーマと本プログラムとの相性
  2. 応募プロジェクトの目的 / 成果物 / 取組内容の具体性
  3. 本プログラムへの参加動機・意欲

スケジュール

第一期募集期間:2020年9月7日(月)~2020年10月2日(金)
第一期メンバー発表: 2020年10月19日(月)[予定]
レジデンス期間:2020年10月23日(金)〜2021年1月22日(金)
第一期メンバー成果発表会:2021年1月29日(金)

募集対象

以下の条件を一つ以上満たしていること。

  1. 将来性やビジネス性ではなく、個人的な創造性や衝動にもとづいたプロジェクトであること。
  2. 実験的であり、遊び心のあるプロジェクトであること。
  3. プロセスをオープンにし、様々な視点を巻き込むプロジェクトであること。
  4. 他所では受け入れてもらえなかったような、アヴァンギャルドなプロジェクトであること。

関連インタビュー: 「ムダこそ多様性そのもの」(東北大学生態学者 近藤倫生教授)

COUNTER POINTで大切にしたいものは個人の衝動や偏愛。「誰かのために役に立つかどうか」や、「ビジネスになるか」は一旦置いておいて、利益に直結しなさそうなことでも、その人が熱中しているものを大切にする場所でありたいと思っています。そこで、生態学で多様性とムダの進化について研究している東北大学の近藤先生にインタビューしました。ぜひご覧ください。
>>記事を読む

FabCafe Kyotoについて

FabCafeは東京、飛騨、京都、台北(台湾)、バルセロナ(スペイン)、トゥールーズ、ストラスブール(フランス)、バンコク(タイ)、モンテレイ(メキシコ)、香港、クアラルンプール(マレーシア)の世界11拠点に広がる、クリエイティブネットワークです。

人が集うカフェという空間に、3Dプリンターやレーザーカッター等のデジタルものづくりマシンを設置。各FabCafeでは、毎日クリエイターが出会い、集い、才能を競い合い、発表の場を共有。その地域ならではの、ものづくりや素材、テクノロジーを活かした多彩なプロジェクトを手がけています。

築約120年の木造建築をリノベーションし、2015年にオープンしたFabCafe Kyotoは、鴨川という文化的にも重要な川のすぐ近くにあります。中世の鴨川は、熱気に満ちた音楽フェスティバルの会場であり、 日本を代表する歌舞伎や能といった芸能の源流も、アンダーグラウンドなものとして川辺でスタートしたとも言われます。昔から京都では、この水辺から、沢山の文化が生まれてきたのです。

異国から流れ込んでくるもの、新しいもの、古いもの、価値観の違うもの同士がぶつかり合い、化学反応が起こるカオスなエリア、京都・ 五条。この場所を、私たちは新しい価値を生み出すための拠点として選択しました。

クリエイティブなアイデアで社会へ挑戦するすべての人を応援するFabCafe Kyoto。職種や手段ではなく、イシューで繋がることで専門領域を超えて連携し、化学反応が起きる、オープンな場を目指しています。
URL:https://fabcafe.com/jp/kyoto/

FabCafeの共創事例

FabCafeに集うクリエイターとの共創事例の一部をご紹介します。レジデンスプログラムが、みなさんと私たちが一緒にプロジェクトを作っていくきっかけにしたいと思っています。

MACHIYA EBISUYA ホテルアートピース制作

FabCafe Kyotoに集うクリエイターとの共創でホテルの各客室に設置するアートピースを制作しました。世界観の異なる多様なクリエイターとロフトワークのディレクターがタッグを組んだことで、領域横断かつ、伝統やテクノロジー、文化を融合させて、複雑なプロジェクトにチャレンジすることができました。
詳細はこちら>>

FAB RACERS

ミニ四駆を愛する大人たちがFabCafeに夜な夜な集まり、理想のミニ四駆を追求するという部活動が出発点となり、自治体や企業を巻き込んで大きなムーブメントに発展しています。メンバーの中には、大手自動車メーカーのカーデザイナーなどもいて、プロの技術をベースに本気で遊ぶ活動が、年齢・性別・業界を超えて共感を呼び、共創が促されました。
詳細はこちら>>

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企画・運営:株式会社ロフトワーク*
お問合せ先:counterpoint@loftwork.com (上ノ薗、浦野、木下)
*FabCafe Kyotoを運営する株式会社ロフトワークは、事業や組織、地域、人が成長する“ エコシステム” を共創によってデザインするクリエイティブカンパニーです。FabCafeにおいても、それぞれの想いや個人活動を、プロジェクトとして社会に接続させるべく、このプログラムを企画しました。

Author

  • FabCafe Kyoto編集部

    FabCafe Kyotoが作成した記事です。

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