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2023.5.28
FabCafe Kyoto編集部
バリア解消と「仮設」性
FabCafe Kyotoには、手洗い場・トイレ前に約20cmの高さの段差があります。
車いすで生活されている方にFabCafe Kyoto館内をご覧いただいたところ、この段差が大きなバリアになっていると教えていただきました。
そこでこの段差を解消しようと一般的に販売品されているスロープを探したところ、実際のスペースのサイズや意匠に沿ったものに出会えなかったので、FabCafe Kyoto の空間にあわせてオーダーメイドすることに。
① 強度(構造物としての安全性)の確保
② 限られたスペースに収まり、かつ、車いすで昇降可能な傾斜角度
③ 組み立て / 分解のしやすさ
…を実現するため、建築家の大野 宏さん(Studio on_site)に相談して出来上がったのがこちら。
構造と素材
このスロープ、使用しない時は3つのパーツに分解して片付けておくことができ、設置時の組み立て作業は2-3分程度で行えます。
また今回、大野さんのアイデアで、廃棄される竹割り箸をアップサイクルする TerrUP さんの素材を底面に採用しました。
竹割り箸は繊維の密度が高く硬いことから、木製のものと比べて再利用が難しいとされていますが、TerrUP さんではむしろその硬さ・丈夫さを利点として活用するアプローチをとっています。
またこの竹割り箸のアップサイクル素材は、板状に加工される際、通常は板面はフラットに研磨されているのですが、今回は、滑り止めとしての効果を期待し、あえてもとの割り箸に由来する凹凸を残しています。
使いながらアップデートする
スロープは、2023年2月に開催されたイベント「Fab Meetup Kyoto vol.53 –インクルーシブとクリエイティブ–」に際してFabCafe Kyoto館内に設置され、それ以降も常設し、想定外のトラブルや経年変化などによる危険が発生しないか経過観察中(*2024年7月時点の情報です)。メンテナンスとアップデートをしながら、今後も活用してゆければと考えています。
空間で実際に使う人のことを考えながら、素材の特徴を機能/意匠の両面から活かして制作されたこのスロープ。現物をご覧になりたい方はぜひFabCafe Kyotoにお越しください。
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大野 宏
建築家 / Studio on_site代表
1992年生まれ。Studio on_site代表。滋賀県立大学環境科学研究科 博士後期課程在籍。
土地に根付く素材や、職人の持つ技法を活かし、地域特有の建築を再構築し、現地の生活の背景を持つ建築をつくる。SDレビュー2018SD賞受賞、関西大阪万博で休憩所等を設計する若手建築家としても選出される。
http://www.studioon.site/1992年生まれ。Studio on_site代表。滋賀県立大学環境科学研究科 博士後期課程在籍。
土地に根付く素材や、職人の持つ技法を活かし、地域特有の建築を再構築し、現地の生活の背景を持つ建築をつくる。SDレビュー2018SD賞受賞、関西大阪万博で休憩所等を設計する若手建築家としても選出される。
http://www.studioon.site/ -
TerrUP
TerrUPは竹割り箸をアップサイクルしたテーブルなどの家具を販売しております。「割り箸だけが持つ彩りを最大限に引き出し、感動していただけるような商品を提供する」を使命として活動しております。他にないデザイン、またオンリーワンの商品を探しているお客様にはぜひ一度手にとっていただきたい商品です。また割り箸の廃棄量削減にも貢献しております。日本で使用されている竹割り箸の99%は中国からの輸入品になります。長い日数をかけて大量に輸入された割り箸が、たった数時間の利用で大量に廃棄されている。この現実に疑問を持ち、TerrUPはスタートしました。
”割り箸のオンリーワンの彩りで、感動を世界に”
それが同時に割り箸の廃棄量削減にも繋がっていく。これがTerrUPの事業です。■ official website : https://terrup.jp/
■ Instgram : https://www.instagram.com/waribashi_designer/TerrUPは竹割り箸をアップサイクルしたテーブルなどの家具を販売しております。「割り箸だけが持つ彩りを最大限に引き出し、感動していただけるような商品を提供する」を使命として活動しております。他にないデザイン、またオンリーワンの商品を探しているお客様にはぜひ一度手にとっていただきたい商品です。また割り箸の廃棄量削減にも貢献しております。日本で使用されている竹割り箸の99%は中国からの輸入品になります。長い日数をかけて大量に輸入された割り箸が、たった数時間の利用で大量に廃棄されている。この現実に疑問を持ち、TerrUPはスタートしました。
”割り箸のオンリーワンの彩りで、感動を世界に”
それが同時に割り箸の廃棄量削減にも繋がっていく。これがTerrUPの事業です。■ official website : https://terrup.jp/
■ Instgram : https://www.instagram.com/waribashi_designer/
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FabCafe Kyoto編集部
FabCafe Kyotoが作成した記事です。
この記事に関するご意見やご感想は、ぜひお気軽にこちらからお寄せください。
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